「正念をもって、苦難に対処する」を読んで

 

文／中国の大法弟子

　【明慧日本2023年10月16日】明慧ネットの記事「正念をもって、苦難に対処する」を読んで、私は深く感動し、修煉者の正念に感銘を受けました。

　著者は次のように書いています。「そうですね、修煉は何のためでしょう？　常人の幸福な生活のためですか？　物質的な豊かさと貧しさはすべて人間のところで測るものではないでしょうか？　すべての試練は、修煉者の心がどのように動くかを見て取るためであり、私たちに天に通じる道を築いてくれるものではありませんか？」を読んで心が明るくなりました。師父は私の人間的な良くない概念の多くを取り除いて下さり、私の憂鬱は突然消えました。　　

　彼女の記事はとても考えさせられました。私たちは常人の中で目立つことを目指して修煉しているのでしょうか、それは健康で精神的に幸せなのでしょうか？　すべてがうまくいき、毎日を快適に過ごすためでしょうか？　一言で言えば、常人の幸福を求めることでしょうか？

　私たちが大法を修煉する理由としては、そのどれ一つもあってはなりません。私たちは修煉者として、苦しみや苦難の中でも正念を持ち、法に基づいて物事を理解し、人間の執着を捨て、揺るがずしっかりと修煉しなければなりません。師父は私たちの苦難を解決し、業を取り除くのを助けて下さるでしょう。私たちが心性を向上させると、私たちの境地は段階を経て向上し、法の基準に達します。したがって、人が苦難や苦しみを経験するとき、正念を持つ事は極めて重要です。

　私は1997年に大法を修煉し始めました。しかし、大法を修煉してから健康状態が改善した他の多くの修煉者とは異なり、私はほとんどの場合、いつも身体的苦痛と格闘してきました。身体的に楽になったのはほんの数回だけでした。私の悟りの質はもっと良かったのに、なぜ修煉がこんなに難しいのかと時々疑問に思いました。

　ある夜、私が見えた情景の中で、私は自分が背の高く怒った男達の大群に囲まれているのが見えました。彼らは借金を取り立てるために空の大きなカゴを背負ってやって来ました。私は怖くて彼らに何一つ支払うことができませんでした。そこに師父がやって来られ、身振り手振りで彼らとコミュニケーションをとられると、1分後に彼らは全員、素直に立ち去りました。

　その時、私は師父が私の問題を解決し、私に大きな恩恵を与えて下さったことを知りました。後になって、私が背負っている借金が普通ではなく、膨大で重いものであることを事前に私に教えて下さったのは師父だったことに気づきました。

　修煉を始めて最初の数年間は、農家の繁忙期でないときはいつも、寝たきりになるまで深刻な病業に悩まされました。夫は取り乱し、私を病院に連れて行こうとしました。しかし、私は師父と大法を信じていました。どんなに辛くても耐えて元気になりました。そして再び繁忙期になると、私は問題なく他の人たちと同じように畑に出て働くことができました。

　私はさらに数回、深刻な病業を経験しました。私は師父を強く信じ、自分の体が再び浄化されつつあることを理解しました。耐え難い痛みに耐えていると時間が長くなったように思えましたが、私は恐怖を手放し、正念を持ち続け、そのたびにやり遂げました。

　私たちの修煉において、私たちがどれだけ耐えてきたと思っていても、ごくわずかな部分なのです。師父が私たちのために多くの部分を負担し相殺され、私たちの各段階の業的負債のバランスを整えて下さっているのです。師父は私たちたが耐える苦痛をすべてを秩序正しく整えて下さいました。

　困難と苦しみの真っ只中を耐え忍ぶのは大変ですが、私たちが返済できるものはほんのわずかです。師父が私たちの借金のほとんどを負担し、取り除いて下さいました。師父は私たちが耐えられるように小さな痛みを按排して下さいますが、それは私たちの向上のために不可欠なのです。修煉において苦しみは良いことだと悟りました。痛みに耐えることで業を滅することが出来ます。苦難を通してのみ、自分が本当に修煉しているかどうかを知ることが出来るのです。

　神聖な存在になるための近道はありません。借金を返済し、困難に耐えなければなりません。困難を乗り越えることができて初めて、人は成就に至ることができます。業に満ちた人が黄金の神聖な存在になるのは難しいことではないでしょうか？

　師父は私たちの業を取り除き、私たちの罪を浄化し、天国に戻る前に私たちを完全に純粋にして下さいます。困難や苦しみは、師父が私たちに与えてくださるものに比べれば、とても小さなものなのです。

　これが私の今の次元での理解です。不適切な点がありましたら同修の方からのご指摘をいただければ幸いです。