【明慧日本2024年8月23日】(トロント=明慧記者)『共産党についての九つの論評』(以下、『九評』)は2004年11月19日に出版され、まもなく20周年の節目を迎える。『九評』は、中国共産党(以下、中共)が歴史上中国人を迫害してきた犯罪を暴露し、幼い頃から中共の嘘に洗脳され、教え込まれてきた中国人に、中共の邪悪な本質をはっきりと見抜かせた。
『九評』の出版以来、国と国民を憂慮する多くの人々が迫害の危険を冒しながらも自費で『九評』を印刷し、広めてきた。海外では、コンテナに大量の『九評』を詰め込んで本土に運ぶ正義の人もいる。
過去20年間、人々が中共の邪悪な本質をますます認識するようになるにつれ、4億3千万人以上の中国人が全世界脱党サービスセンターで声明を発表し、中共の党・団・隊の組織から脱退(三退ともいう)し、国民に多大な危害をもたらした中共政権と決別する意思を行動で表明した。
以下は、困惑から理解し、最終的に中共を拒否し、「三退」を表明した中国人の最近の話である。
全世界脱党サービスセンターから『九評』を無料で読むことができるhttps://www.tuidang.org/9ping/ |
無力感から積極的に三退へ
ある60代の男性がトロントの中国総領事館で用事を済ませた後、領事館前の法輪功資料拠点の前を通りかかった。法輪功学習者(以下、学習者)は、「こんにちは、法輪功の資料をお読みになりませんか」と話しかけた。男性は興味なさそうに、「大丈夫、私は用事があるので、そこへ行かなければならない 」と答えた。
学習者は男性の時間を配慮し、男性と一緒に地下鉄の駅まで歩きながら、こう言った。「法輪功は中共が宣伝するようなものではないのです。今、世界100以上の国と地域に広がっています。天安門焼身自殺事件は政府がでっち上げたフェイクニュースです。中国には1億人もの人々が法輪功を学んでいるため、江沢民は嫉妬から法輪功を迫害し、根絶する命令を下したのです」
男性はしばらく沈黙し、学習者に「こんなことをして何の意味があるの? 意味がない」と言った。
そして、学習者は男性に「一つの事だけが、私たちにとって非常に重要だと思います。私たちが中国にいたとき、中共の党・団・隊の組織に加入していたかもしれません。私たちは入ったとき、全員が拳を上げて生涯共産主義のために戦い、共産党に命を捧げると誓いました。これは非常に不吉なことです。心の中でそれを認めてはいけません」と三退を勧めた。
男性は「私は党・団の組織に加入していない。少先隊にだけ入ったことがあり、赤いスカーフをつけていたが、年を取るにつれてとっくに無効になった」と言った。
学習者は「この誓いの言葉は、人間が忘れるかもしれませんが、天上の神にとっては決して忘れてはいないのです」と話した。
その男性は、以前確かにこの誓いを立てたことを思い出し、うなずいた。
学習者は続けて、「私たち中国人は皆、善人には善い報いがあり、神佛は良い人を加護すると信じています。今日、中共から脱退するのを手伝います。あなた本人が同意すれば、簡単にできます」と教えた。
しかしその男性は、「私は誓いを立てることなどまったく気にしていないし、その誓いを真剣に受け止めてもいない」と言った。
学習者は「これがまさに中共の恐ろしいところなのです。それは私たちに命を捧げると誓わせ、それを真剣に受け止めず、大丈夫だと思わせるのです。今、中国社会では、いたるところで偽物や嘘をつき、道徳的なアンダーラインがありません。三退をすることで、私たちは善悪を区別できる良い人であることを表明することです」と誓いの深刻性を説明した。
その男性は感動し、「実は、私も中共が嫌いで、そうでなければ外国に来なかったと思う。私はカナダに来てからすでに10年になった」
学習者は「あなたはすでに自分の行動において選択をしたのです。あなたはそもそも中共が好きではないので、私はあなたがした誓いを消すのを手伝います。そうすればあなたは言動一致の良い人になって、そして神に見守られどんなに素晴らしいことでしょう」
男性はやはり躊躇した様子で、「しばらく前、法輪功の大きなパレードを見たが、あれは本当に大きな隊列だった。全く意味がないと思った」と。
学習者は彼に、「パレードの間、多くの中国人がパレードの写真を撮り、多くの欧米人と中国人が私たちに親指を立てているのを見ました」
「学習者は、不当な判決を受け、連行され、生きたまま臓器を強制摘出されるほど残酷な迫害を受けても、信念を捨てず、それでもこんなに強力なチームを持っているのです。鼓舞されませんでしたか? この世界は、正義と良知を守るために私たちみんなを必要としています」
「今、4億3千万人の中国人が『三退』という形で中共と決別しました。実は彼らは正義と良知を選んでいるのです。みんなが心の底から中共を認識できれば、中共は滅びるでしょう。 私たちが政治に関与する必要はありません。中共が嫌いなら、『順慶』という偽名で声明を出しましょうか?」
そのとき、男性は心の疑問が解けて、もはや無力な表情はなかった。
男性は、「はい、ありがとうございます」と感謝した。ちょうど地下駅に着いた時だった。
若者が学習者を拒否から感謝へ
年配学習者の張さんは、トロントの法輪功資料拠点で若いカップルに出会った。若者は敵対的な態度で、渡された資料を受け取ろうとしなかった。
張さんは、「法輪功の資料を読んでください」と言った。
若者は、「法輪功を学んだら、何かメリットはありますか?」と尋ねた。
張さんは、「私は二十数年間法輪功を学んでいます。一錠の薬も飲んだことがなく、とても元気です。 職場の同僚からも良い人だと認められています」と答えた。
若者は、「法輪功が病気を取り除き、健康を改善するのにとても効果的だと言っていますが、何か根拠がありますか?」と質問した。
張さんは、「1998年、中国の国家体育総局は、1万人以上の学習者を対象にサンプル調査を行い、法輪功の病気治療と健康維持における全体的な有効率は97.9%であると結論付けました。 この報告書はネット上で見ることができます」と答えた。
張さんはさらに、「三退」することを勧めた。 若い女性は、「どうして中共の組織から脱退する必要があるのですか?」と聞いた。
張さんは、「私たちが中共の党・団・隊の組織に入ったとき、一生共産主義のために戦う、つまり中共に命を捧げると誓わされました。その誓いの言葉はとても不吉です。私たちは中華民族の子孫であり、神佛に守られるべきで、マルクスやレーニンの子孫にはなれないのです」と説明した。
若い女性は、「本当に守ってくださるのですか?」と尋ねた。
張さんは、「本当です。私たちは縁起の良い人になるべきで、むやみに誓ってはいけないのです」
若い女性は、「分かりました」と答え、実名で「三退」をした。
若い男性は、強くて勇敢な意味での「剛勇」という偽名が好きだと言った。
張さんは「剛勇」という偽名で、若い男性のために脱退の声明をしてあげた。
二人の青年は張さんから渡された資料を最初は拒否していたが、「三退」をした後、笑顔で資料を受け取った。別れの際、二人は澄んだ真摯な目で張さんを見ながら、「ありがとうございました」と言った。
80歳の女性が中共をはっきりと認識した
ある80歳の女性は資料拠点の前を通りかかったとき、「私は何年もの間、法輪功の資料拠点をよく見かけるのですが、なぜ中共と戦っているのか理解できません」と、学習者に自分の困惑を話した。
学習者は、「法輪功は中共と戦っているのではなく、法輪功が良い人であるように教えています。中共は法輪功を学ぶ人が多いのを見て、法輪功を迫害しているのです」と答えた。
女性は地主家庭の出身であるという。「中共が地主階層を消滅する運動を起こした当時、私はまだ幼かったので、なぜ地主を消滅したのかは分からなかったのです。今、なぜ法輪功を迫害したのかも分かりません」と疑問を感じたという。
学習者は、「江沢民は法輪功の師父に嫉妬し、学習者の人数にも嫉妬していたのです。当時、中国では1億人もの人々が法輪功を修煉していました。法輪功を学んだ後、学習者たちは健康になり、国の医療費を節約しましたが、中共の偽・悪・闘の本質は、法輪功の真・善・忍という価値観と相いれないため、どうしても法輪功を許さなかったのです」
「中共は迫害運動を引き起こすとき、たとえ理由がなくても、迫害する理由を見つけることができるのです。 中共は地主を消滅する時、『地主が金持ちだから農民が貧しいのだ。あなたには土地とお金があるから、土地を皆に分けるのが当然だ』と理由付けました。法輪功を迫害する時、偽りの『天安門焼身自殺』事件を捏造し、法輪功を中傷して法輪功を絶滅しようとしています」と説明した。
女性は「今はわかりました。あなた達は本当に大変ですね、中共はまだ法輪功を迫害しているのですか?」と聞いた。
学習者は「まだ迫害しています。私は出国したばかりで、国内にいたとき、中共は私に法輪功をやめさせようとして、労働教養や実刑判決を言い渡しました。私は刑務所の中でとても苦しみました」
女性は「そうですか、ひどいですね」、 そして、「誰がお金を支払ってくれるのですか?」と尋ねた。
学習者は「私たちは皆ボランティアで、お金はもらっていません。私たちは迫害の実態を人々に伝えたくて、自発的にここに来ました」と答えた。
女性は「中共がなぜ法輪功を迫害し、国民と戦うのか、今日やっとわかりました! 私は何年もここに住んでいますが、あなたのようにきちんと説明してくれる人に会ったことがありません。今回やっと理解できました!」と言った。
学習者は、女性が読書好きな人とわかり、「この本を読めば、中共がどういうものなのか、もっとよくわかるようになりますよ」と、一冊の『九評』をプレゼントした。
女性は学習者に、「ありがとうございます、お会いできてよかったです!」とお礼を言い続けた。