文/中国の大法弟子
【明慧日本2024年12月27日】私は1999年の旧正月の間に大法の修煉を始めました。
当時、私は大学を卒業して2年半が経っており、学校で専門課程を教えていました。冬休みだったので実家に帰省し、親戚を訪ねていました。私には親友が一人います。彼女は私の大学の同級生で同郷でもありました。新年の元日が過ぎたある日、急に彼女の家に遊びに行きたくなりました。
同級生の家に着くと、ソファの背もたれに一冊の本が置いてありました。何気なくその本を手に取り、ページをめくると、本の中の写真に写っている方が微笑みかけているように見えて、不思議に思いました。その時、『論語』の部分を読み終えた後、この本は並のものではないと感じました。帰り際に、私は同級生にこの本を借りて、読んだら返すと伝えました。
家に帰り、夕食を終えた後、一気にその本を読み切りました。その時点で深夜になっていました。読んでいる間、非常に衝撃を受けました。本に書かれている大法とは、この本のことなのでしょうか? 普段、他の本を読む時には感じたことのないほど、慎重に扱い、大切に読みました。
翌日、私は同級生のところへ本を返しに行き、自分もその本が欲しいと伝えました。彼女は本を購入できる場所を教えてくれました。すぐにその本『轉法輪』を買いに行き、それ以来、大法の修煉を始めました。
その後、中国共産党の邪悪な勢力が、史上最も邪悪で前例のない大法と大法弟子への迫害を始めました。私は不法に労働教養所に送られ、執行猶予付きの判決を受け、さらに実刑判決も受けました。その過程で、6年間流浪生活を余儀なくされました。しかし、大法の師父の教えのおかげで今日まで歩むことができました。私は大法を学んだことを一度も後悔したことはありません。これまで数え切れないほどの困難、試練、魔難を経験してきました。20年以上にわたる苦難を経ても、迫害の中で職を失い、両親を亡くしても、それでもなお、私は師父に従い、大法を堅く信じ続けています。
今日までに、私は『轉法輪』を3度暗記しました。自分が『轉法輪』を暗記した3度の経験を書き出し、皆さんと共有したいと思います。
初めて『轉法輪』を完全に暗記したのは2001年のことでした。私は中共邪党によって不当に労働教養所に送られ、帰ってきた後、だいたい2003年の春頃、1カ月以上かけて『轉法輪』を暗記しました。当時はまだ認識が浅く、ただ機械的に丸暗記していただけで、法を表面的に理解する段階にありました。それでも、法を暗記しているわけですから、不思議なことが起きました。当時、1日平均10ページほど暗記していましたが、頭が非常に冴えていて、はっきりとしており、まるで眠る必要がないように感じました。1日中眠気がなく、夜もあまり眠りたくないので時間が長く感じました。眠くないけれど、何をするでもなく、仕方なく横になり少しだけ目を閉じて休んでいました。
2回目に『轉法輪』を完全に暗記したのは2022年の秋でした。この時は約2カ月かかりました。法に対する認識が深まり、以前のような機械的な丸暗記ではなくなり、感じ方も大きく変わりました。暗記している間、最も顕著に感じたのはエネルギーが非常に強いことでした。座禅をしている時、両脚、両腕、背中にエネルギーが流れているのを感じ、足の指先は熱く、両脚の一部もとても暖かくなりました。第二式の功法を行っている時、両腕に強いエネルギーが巡り、動功を煉る時には両手の掌にもはっきりとした温かさを感じました。寒い天気でも、煉功中の体はいつも暖かく、正念を発している時には、手からエネルギーが「シュッ」と外に放出される感覚があり、とても心地よかったのです。1時間発正念をし続けても疲れを感じませんでした。さらに偶然にも、何年も治らなかった右足の親指の頑固な爪水虫が奇跡的に治り、爪が完全に正常に戻りました。
3回目に『轉法輪』を暗記したのは2023年、つまり昨年の秋で、約50日かかりました。この時の感覚はさらに違いました。身体のエネルギーの流れが強く、座禅中には時折、虚空に入り込んだような感覚を覚え、身体が宙に浮き上がりそうな気がしました。全身がエネルギーに包まれていて非常に心地よく、動功を煉る時には手の動きがまるで自動的に動くような感覚を得ました。また、正念を発している時には手や全身に強いエネルギーを感じ、エネルギーが「シュッ」と外に放出され、身体が熱くなりました。そして煉功するたびに身体に大きな変化が現れるのを感じました。
法を暗記している限り、たとえ1日に2、3ページしか進めなくても、師父が常に私を前進させてくださるのを感じました。これが煉功に反映され、身体に強い変化を感じました。その変化の速さに恐れを感じ、煉功を強化するのをためらってしまい、逆に少し煉功を緩めてしまうこともありました。今思い返すと本当におかしな考えです。あんなにも強烈な変化が起こり、それが素晴らしいことなのに、私はその変化が速すぎると感じていたのです。ああ、自分の悟性の低さには苦笑いするばかりです。
法を暗記する過程では、多くの場合、『洪吟』の「実修」にある『事々対照し』を実践することができました。手が空いている時には、自然と頭の中で法を暗唱していました。煉功の時間もできる限り確保し、時には1日に3~4時間、あるいは2回煉功することもありました。また、世界規模の正時の発正念では、多くの場合、毎回30分以上、時には1時間発正念を続けました。毎日が楽しく、まるで子供のころの純真さに戻ったようで、無邪気で心配事がなく、とても美しい感覚でした。
これまで、師父が説法でお話しされた功のさまざまな反応や身体の変化、エネルギーについては、努力して学法し、暗記し、実修する中で、徐々に具体的な体験を得ることができました。
法を学べば学ぶほど、暗唱すればするほど、師父の偉大な慈悲に対する感謝の念が深まり、偉大なる師父が、法を正す時期の大法弟子である私たちに抱いておられる期待を、裏切ってはならないと強く感じるようになりました。同時に、多くの衆生が私たちに寄せる期待をも決して裏切ってはならないと感じています。