電子機器が修煉者に与える影響について
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文/中国の大法弟子   

 【明慧日本2015年2月21日】最近、スマートフォンの短編動画、ゲーム、オンラインショッピング、ドラマなどが修煉者に与える影響について書かれた多くの記事を読みました。実は、以前の私もこのような動画を見るのが好きで、それが良くないことは分かっていました。しかし、「少し見るだけだから大丈夫」、「批判的な視点で見ているから問題ない」、「最悪、発正念をして浄化すればいい」などの間違った考えを持ち、間違いと分かりながらも抜け出せない状況に陥っていました。その結果、学法や正しいことに費やす時間を大量に浪費しただけでなく、動画の内容に引き込まれ、心が動揺し、一日中頭がぼんやりしてしまい、学法や煉功に深刻な影響を及ぼしました。何か問題に直面しても、正念を見つけられない状態になっていたのです。しかし、同修の交流文章を読んだことで、自分自身を省みて内に向かって探し、根本的な原因を見つけることで、徐々にこの泥沼から抜け出すことができました。 

 ここでは、電子機器が大法弟子に与える影響について私の体験を共有し、今もこの問題に悩んでいる同修の方々に警鐘を鳴らしたいと思います。 

 一、魔が修煉者を「堕落させる」手段の一つ 

 大多数の大法弟子は、この邪悪な迫害の中で、特に悪人からの暴力や脅迫に直面したときには、正念を持ち、正しく行動することができます。しかし、少し環境が緩和され、日常的に常人社会に接するようになると、電子機器への執着を「大したことではない」「数分だけなら問題ない」と考えてしまいがちです。しかし、実際には、これは魔が修煉者を「堕落させる」方法の一つなのです。事実、「数分だけ見て終わり」という人はほとんどおらず、大多数の人が電子機器の誘惑に負けて、最終的には中毒になり、ますます抜け出せなくなってしまいます。  

 例えば、短編動画を考えてみましょう。各インターネットプラットフォームは「パーソナライズド化アルゴリズム(算法)」に非常に精通しており、「ユーザープロファイル」を収集し、それぞれの視聴者に「タグ付け」を行います。そして、ユーザーが好むコンテンツを継続的に推奨します。これはいわゆる「エコーチェンバー効果」によるもので、視聴者が自分の興味や好みに似た情報にますます触れやすくなり、執着がどんどん強化され拡大されていくのです。例えば、予言に執着している人には宗教的なコンテンツが次々と推奨され、美食に執着している人には割引やプロモーションの情報が送られ、健康に執着している人には医療や養生、薬品に関する情報が押し寄せます。大法弟子が冷静になって考えれば、この仕組みがどういうものかすぐに理解できるはずです。それは、潜在意識に働きかける形であなたを引きずり下ろそうとしているのです。 

 二、正信を破壊し、入静ことができなくなる

 「情報の繭(フィルターバブル)」という概念があります。これは、常人社会の定義では、人々の関心のある情報分野が自分の興味に導かれて固定化され、自分の生活が繭のように閉ざされた状態になる現象を指します。 

 各プラットフォームは、ユーザーの滞在時間を延ばすために、ユーザーが見たいものを推奨し、聞きたいものを提供し続けます。しかも、これらのコンテンツを提供する側の目的は利益追求であるため、その内容は低俗で粗雑なものが大半です。こうしたコンテンツは、あたかも「これが世界の現実だ」と錯覚させるのです。長期間これに接していると、知らず知らずのうちにこの「情報の繭」に閉じ込められ、快適な「情報の安全地帯」に慣れてしまいます。修煉者への影響は、視聴時間が増えるにつれてますます深刻になります。やがて、脳内に記憶が残るだけでなく、映像が浮かんだり、時には自分自身がその場面に入り込んでしまったように感じたりすることもあります。こうなると、静功を煉る時や正念を発する時でさえ、その映像が頭に浮かんできてしまい、なかなか振り払えません。この時点ですでに、電子機器があなたを支配し始めているのです。常人の専門用語で言えば、これは「心智の植え付け(マインド・インプラント)」と呼ばれる現象です。 

 三、修煉者の行動に影響を与え、常人と変わらなくさせる 

 上記のように、魔はインターネットを利用してあなたを引きずり下ろし、コントロールし、最終的には思考の方式を変えて、あなたの行動を導いていきます。ネット上の低俗な文化は、人間の精神世界を激しく腐敗させ、色情、暴力、自己中心的な考え、虚栄心、比較心、貪欲などの低劣な動画が溢れています。これらは、修煉者の行動に直接影響を与え、人間関係においても誤った認識を植え付けます。

 例えば、病業の関を乗り越えようとしている同修には、ネットで薬を買うように誘惑し、情に執着している同修には、男女関係の誘惑を仕掛け、安逸を求める同修には、世俗的な楽しみへの憧れをかき立てます。さらに、情に執着する同修には、旅行やグルメ、無意味な社交活動などに時間とエネルギーを費やすように誘導します。表面的には自分自身の選択のように見えますが、実際には精神的な影響を受け、修煉者の行動が変異させられているのです。場合によっては、これによって罪業を積んでしまうこともあります。

 四、電子機器による情報拡散の影響 

 インターネットの短編動画だけでなく、MP3、ラジオ放送、ゲーム、ニュース、メッセージ、ドラマなども修煉者に深刻な影響を与えています。では、これらのソフトウェアはどのようにしてあなたの個人情報を取得するのでしょうか?

 一方では、一般人の技術的な観点から言うと、スマートフォンの録音機能、検索エンジン、閲覧履歴などを利用して、ユーザーの好みや行動傾向を「マーク」し、それに基づいて「ターゲティング」した情報を配信しています。もう一方では、修煉の観点から言うと、邪悪は他の空間であなたの執着を本当に見ています。たとえネット上に何の記録も残していなくても、電子機器の電源を入れていなくても、あなたが見たり聞いたりすれば、それは必ずあなたが好きなもの、興味を持っているもの、最近執着しているものです。

 これは私自身も深く体験しています。以前、スポーツイベントに執着していたときや、外界の情勢の変化に執着していたとき、その期間に様々な情報源を通じて目にしたり耳にしたりするものは、必ずそれに関連するものでした。さらには、人々があなたの耳元で話している内容までがそのことに関連しているのです。1回、2回では気づかなくても、だんだんと「これは影響を与えて、自分を引き留め、最終的にコントロールしようとしているのだ」と分かるようになりました。その結果、思考や行動、言葉までが次第に常人のようになり、大法弟子らしい姿がまったく見られなくなります。邪悪はこのような方法であなたのエネルギーを消耗させ、他の事に興味を持てなくさせ、次第に食事や睡眠中でさえそのことばかり考えさせ、心の状態が暗くなり、「間違っていると分かっていながらもどうしようもない」という状況に陥らせるのです。 

 このような状況に対して、私の経験では「見ない、聞かない、言わない、使わない」ことが有効です。さらに、多く学法し、正念を発することです。これをしばらく続けると、思考がかなり清らかになり、煉功においても心を入静でき、平穏な修煉状態を取り戻し、内心が充実し軽やかになることに気づきました。 

 今振り返ってみると、この回り道は本当に衝撃的です。以前はまるで深く毒されたような状態で、外界との間に物質の層が隔てられているように感じ、自分をその中に閉じ込め、外界の事物に対する正常な感知さえ問題が生じていました。

 ここで、まだこの問題で迷っている同修たちに心から呼びかけます。 速やかに自分の執着の物質を清め、決意を持ってその依存を断ち切ってください。 その一時的な「心地よさ」は、実際にはあなたを麻痺させるものであり、邪悪の罠であり、変異した人の行為であり、大法弟子の意志を消沈させるものです。 早く霧の中から抜け出し、速やかに向上していきましょう。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/1/15/486280.html
 
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