前国連人権理事マリー・ロビンソンのスピーチ:法輪功に対する迫害を止めなさい
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明慧日本明慧記者悦然よりニューヨークから報道)2004年10月18日午後、ニューヨークコロンビア大学の児童と家庭政策研究学会(Institute of Child and Family Policy)で「移民と難民の子供(Children of Immigrants and Refugees)」と題した学術検討会がおこなわれた。

 国際関係学院(School of International and Public Affairs)の会議室にある200人以上の座席は満席だった。コロンビア大学社会職業学院(School of Social Work)、国際関係学院、児童と家庭研究所、公衆衛生学院(School of Public Health)、教師学院(Teachers College)及びニューヨーク市児童に関わる項目の専門家達が会議に出席した。アイランド前任大統領、前国連人権理事(United Nations High Commissioner of Human Rights)マリー・ロビンソン夫人(Ms. Mary Robinson)が特別来賓として出席し、スピーチをした。

 ロビンソン夫人は世界中の極めて貧しい子供、特に移民と難民の子供の生活状況と現実の困難に対する国連の政策について素晴らしいスピーチをした。質疑の時、「全世界で迫害されている法輪功学習者救出委員会(Global Mission to Rescue the Persecuted Falun Gong Practitioners)」の女性と児童部主任の王亦群女史は:「人権組織として、われわれは中国で法輪功に対する迫害のため苦しんでいる子供たちのことを調べて救出しています。調査によると、現在これらの子供達の中には、法輪功を信仰するため迫害されて死亡し、監禁され、殴られ、通学を停止されています。多くの子供が両親が修煉するため困難に遭い、両親と一緒に監禁され、あるいは放浪して身を落ち着けるところがなくなり、両親が監禁されたため頼りになる人がいなくなっています。特に数百名の子供は両親を失って孤児になっています。いかに彼らを救出すればよいかについてアドバイスしていただけますか?」と言った。

 ロビンソン夫人は、まず、自分が国連人権理事に就任している間に、中国の人権状況は改善しなかったと指摘した。法輪功問題についても、国連憲章と国連人権宣言を守り、国連構成員国の責任と義務を実行し、法輪功に対する迫害を止めるよう何回も中国共産党中央に要求し,「先ほど言ったように、苦しんでいる子供たちは、このように迫害されてはいけません。中国共産党中央の官員が彼女に法輪功は『×教』だから弾圧しなければならないなど嘘をついた。」と発言した。彼女は「私はこういうことを全然聞きたくなく、あなたたちは自分の国民に対する弾圧を止めなければならない。」と反駁したと言った。最後に、彼女はユーモアをまじえて例を挙げてくれた。毎回中国筋の官員とインタビューした後、必ず記者会見を行い、たくさんの中国記者が質問する。彼らがよく聞く事は、「中国政府は国連人権理事をよく支持するのではないでしょうか。」ということである。ロビンソン夫人は:「そうですね、しかし中国の人権状況はあまり改善されておりません。」と答える。不思議なのは、翌日中国の新聞に載った文章には「国連人権理事は中国人権状況が進歩していると褒め称えた。」と書かれる。このことを聞いて、討論会の参加者達みんなはその意味を理解して笑った。これは解釈する必要がない事実であろうと皆は感じたようである。

 実は、ロビンソン夫人の答えは、中国共産党中央が国民を迫害する時によく使う二つの嘘の典型である。:一つは是非を転倒すること、もう一つはメディアを使って嘘を作り出すことである。この二つの方法は、即ち江氏集団が法輪功を迫害する時繰り返して使った方法である。

 まず、是非を転倒することだが、ロビンソン夫人は中国共産党中央官員が法輪功は「×教」だと嘘をついたと言った。

 実はこの罪を着せる話は江沢民がいい始めて、法輪功弾圧の全過程を貫き、このような話で中国の国民と世界各国の人々を騙し、江氏が利己的目的から引き起こした迫害を合法化している。法輪功は1992年から中国大陸で伝えられた。僅か数年間に、法輪功は全国に広がり、一億人以上の人が煉功し、人々の健康を増進させ、社会の道徳を向上させた。1998年下旬、喬石副委員長をはじめとする調査団が調査を行い、「法輪功は国民に対して、国に対して百の利益があっても一害はない」という結論を出した。しかし、1999年10月25日、江沢民はフランス「ピカロ」記者の会見を受けた時、初めて法輪功を「×教」だと断定し、10月28日に「人民日報」が評論員文章を発表し、「法輪功は×教」だと主張した。10月30日に全国人民代表大会常務委員会が「邪教組織を取り締まり、邪教組織の活動の防止、懲罰に関する決定」を許可した。これから全面的迫害を実施するいわゆる根拠が出来た。しかし、ロビンソン夫人の「私は何も聞きません、あなた達は自分の国民に対する迫害を直ちに止めなければならない。」と答えたことから見れば、江氏集団は大いに失望するだろう。

 次に、メディアが作り出した嘘である。ロビンソン夫人は「中国の人権は改善してない」と言ったのに、中国の新聞では「国連人権理事は中国の人権状況の進歩について褒めてくれた」と書いたのは、さすがに嘘の達人のなせる業だった。法輪功に対する迫害において、江氏集団はどたばた劇を繰り返し、メディアを使ってそれを宣伝し、法輪功学習者に罪を着せた。例えば、「天安門焼身自殺偽者案件」、「傅怡彬殺人案件」、「物食いが毒を投入する案件」などがある。しかし、「焼身自殺」を例とすれば、国際教育発展組織が国連で発表した声明によれば「(中国)政権は、2001年1月23日天安門広場で起きたいわゆる焼身自殺事件を、法輪功は「×教」だとする根拠としたが、われわれはあの事件に関するビデオを見たところ、あの事件は政府が自ら監督して演出したものだという結論を出した。ビデオのコピーを用意しており、必要な方に送ります。」と指摘した。

 今回の「移民と難民の子供」の検討会に参加した人の反応から分かるように、善良な人々はだんだん法輪功の真相が分かり、正義の立場に向かっている。嘘はすべて暴露され、法輪功学習者は魔難を経験して、ついに光明を迎えるだろう。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2004/10/22/87274.html)
(English: http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2004/11/2/54116.html)     更新日:2011年12月26日
 
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