内モンゴル:自白強要で拷問 法輪功修煉者の家族が提訴へ
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 【明慧日本2012年2月11日】内モンゴル自治区赤峰市に在住の法輪功修煉者・任素英さん(女性)は 2011年4月、地元の警官により身柄を拘束され、拷問を受けた。2011年11月、赤峰市翁牛特(オンニュド)裁判所は任さんに対して、不当に開廷した。法廷では、弁護士が任さんの無罪を弁護した。

  2011年4月19日朝、任さんは3人の警官に連行された。その後、拘禁された任さんは国保(国家安全保衛)大隊隊長・劉彩軍ら警官に殴打され、竹串を爪に刺し込まれ、スタンガンで電気ショックを加えられ、椅子に7日間手錠をかけられた。劉彩軍はさらに、任さんの頭、ツボを脚で蹴ったり、 ペットボトルで叩いたりした。その拷問で任さんは意識不明になり、体が傷だらけの状態になった。 長時間の殴打と、手かせをかけられたため、任さんの右肩が腐った状態になり、左脚の傷は未だに治っていない。

酷刑演示:竹签扎手指
拷問の実演:竹串を爪に刺し込まれる

 任さんは拘禁されて7カ月の2011年11月1日午前10時、不当に開廷された。法廷で、北京から来た弁護士は任さんの弁護をしようとする際、裁判所、検察院、公安局の警官に阻害されたが、弁護士が従わず、任さんの無罪を弁護した。その直後に、裁判官は休廷を宣言した。

  法廷で、任さんの夫は警官らが妻に対して拷問を行ったことを聞いて、非常に憤慨した。 その後すぐ、任さんの夫は翁牛特旗検察院などの部門に行き、国保大隊の劉彩軍らに「拷問罪」で提訴した。しかし、 翁牛特旗検察院はいろいろな理由をつけて、受理しなかった。

  任さんの夫は法廷で弁護士の弁護を聞いて、妻が無罪だと分かり、無条件で釈放されると思ったが、1カ月経って、新年も到来するというのに、妻の情報は一切なかった。そこで、2011年12月23日、任さんの夫は翁牛特旗裁判所に電話し、妻の案件について聞き、早く妻を釈放するよう求めたが、裁判所側は「任素英の案件は政法委員会に移った」と言った。任さんの夫はすぐに、政法委員会に電話したが、誰も出なかった。仕方がなく、任さんの夫は親族たちと一 緒に翁牛特旗裁判所を訪ねることにした。

 12月26日、任さんの家族たちは翁牛特旗で裁判所の裁判長・楊景成と会ったが、楊は「最近、法輪功の案件は5つもあった。私1人で結論を決められない。任の案件は赤峰市高級裁判所に移った」と言った。

 その後、任さんの家族たちは政法委員会に行き、国保大隊の劉彩軍らに「拷問罪」の訴状を受け取ったかどうかと聞いたが、担当者は「そんなことは聞いていない」と返答した。

 任さんの家族たちは留置場を訪ね、任さんとの面会を申し出たが、拒否された。

 12月27日、任さんの家族は赤峰市高級裁判所を訪ね、任さんの案件のことを聞いたが、「この案件のことを聞いたことはない」と赤峰市高級裁判所の関係者が言ったため、すぐに牛特旗裁判所の裁判長・楊に電話し、任さんの案件のことを聞いた。楊は「まだ移っていない。私のところにある」と言った。

 その場で任さんの家族は楊に電話し、「あなたはそれでも裁判長か、なぜ、嘘をついたのか? 」と問いつめたが、楊はすぐに電話を切ったという。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/1/26/252350.html)
(English: http://www.clearwisdom.net/html/articles/2012/2/10/131382.html)     更新日:2012年2月12日
 
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