【明慧日本2012年2月27日】山東省栄成(えいせい)市警察は2012年2月17日午後1時頃、法輪功修煉者10数人を不法に連行した。これは法輪功修煉者・任菊玲さんが、栄成市610弁公室の警官に迫害されて危篤状態に陥ったため、任さんの夫が警官らを提訴したことに対する、報復行為である。
2011年12月9日、莱陽(らいよう)市に在住の法輪功修煉者・任菊玲さんは、栄成市にあるスーパーの前で、私服警官に不当に身柄を拘束された。警官らは何の証明書も提示せず、任さんの私物を没収し、任さんを留置場に連行した。
当日の午後、栄成市610弁公室の警官は「任菊玲は栄成広場で気を失った」と言って騙し、任さんの夫を呼び出した。公安局に着いた任さんの夫は、警官から「すぐに任菊玲を自宅に連れて帰るように」と言われた。その後、警官らは無断で任さんの家のドアを壊して家宅捜査を行い、大量の私物を没収した。さらに、警官らは大家さんを呼んできて「壊したドアの賠償をするように」と言って、任さんの夫に半年分の家賃を支払わせた。
2011年12月22日午前7時頃、栄成市公安局は任さんの夫に「任菊玲を釈放するから、10時半にお金を持ってこい」と電話をかけてきた。しかしその後、「会議があるから、家で待ちなさい」と再度電話をかけてきた。午後になって、任さんの夫は公安局に行ったが、公安局の人に「任菊玲は労働教養1年半を宣告された」と告げられた。
任さんは15日間、刑務所で拷問されたため、体が極度に衰弱した。そのため、山東省女子労働教養所に移送されて健康診断を受けた結果、労働教養所側から入所を拒否された。しかし、公安局は任さんを労働教養所に入所させようとして、任さんに健康診断を3回を受けさせたが、入所条件に満たなかった。それでも、公安局は任さんを労働教養所に強行に入れようとしたため、労働教養所と喧嘩になった。公安局は、労働教養所に対して「任菊玲を入所させないなら、労働教養所を控訴するぞ」と言って恐喝した。その後、公安局は危篤状態の任さんを刑務所に連れ戻し、1日拘禁した後、釈放した。
その後、任さんの夫は、法を執行するはずの警官が法を犯したことに対して非常に憤慨し、北京で弁護士を雇った。
弁護士が介入した後、栄成市610弁公室の警官は弁護士と会うことを恐れて避けていた。任さんの夫は告訴状を書いて、栄成市610弁公室の警官を提訴した。
2012年2月1日、栄成裁判所は任さんの夫に「2月10日に裁判を開廷する」という通知をした。しかしその後、栄成裁判所は「裁判長は他の地方の勉強会に参加するため、開廷を延期する」という通知をした。
2012年2月16日の夜11時頃、栄成市610弁公室は莱陽610弁公室と結託し、莱陽地区に住む女性法輪功修煉者2人を連行した。
17日午後1時頃、栄成公安局は現地の法輪功修煉者10人ほどを不法に連行し、家宅捜査を行った。
これは、警官に対する告訴の報復行為として行われた。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)