【明慧日本2012年2月28日】湖南省湘潭(しょうたん)市に在住の法輪功修煉者・呂松明さん(44歳男性)は2001年と2007年に、それぞれ懲役5年の実刑判決を宣告され、益陽赤山刑務所、常徳武陵刑務所、常徳津市刑務所に不法に拘禁された。刑務所に拘禁された呂さんは、法輪功の修煉を堅持し、「転向」しないため、長期にわたって手かせ足かせをかけられ、野蛮な灌食や警官と受刑者から暴力を振るわれた。そのため、呂さんは重い脳しんとう、重い心臓病、狭心症などを患い、何度も危篤状態に陥った。2012年2月3日、呂さんはやっと刑期が満了となり、出所した。
呂さんは、湖南師範大学を卒業後、湘潭電機所属中学校の教師になった。呂さんは、1996年に法輪功の修煉を始めてから、心身ともに元気になり、道徳心が向上し、誠実で善良な教師になった。そして、呂さんは湘潭市から「正義感のある勇敢な教師」という賞を与えられた。
しかし、1999年7.20、中共(中国共産党)当局は法輪功弾圧を開始した。2000年に、呂さんは北京へ陳情に行き、法輪功の真相を伝えようとしたが、天安門広場で警官に不当に身柄を拘束された。パトカーに乗せられた呂さんは、持っていた「法輪大法は素晴らしい」という横断幕を車窓から外に向けて開いた。そのため、呂さんは警官に頭と首を殴られ、スタンガンで腕に電気ショックを加えられた。天安門派出所に着くと、警官は呂さんが持っていた横断幕を呂さんの首に巻きつけ、呂さんを部屋の中に引きずり込んだ。呂さんは気絶するところだった。その後警官は、呂さんを北京郊外にある交通警察チームの駐車場の庭に拘禁した。その庭には数多くの法輪功修煉者がすでに拘禁されており、呂さんはある法輪功修煉者が持っていた「真・善・忍」と書かれている横断幕を開いため、警官に猛打されて頭から血が流れ、全身傷だらけになった。
2001年、呂さんは学校側から不当に解雇された。
拷問の実演:猛打される |
2001年3月11日、呂さんは法輪功の資料を人に渡したため、警官に不当に身柄を拘束され、懲役5年の実行判決を宣告された。呂さんは相前後して、益陽赤山刑務所、常徳武陵刑務所、常徳津市刑務所に拘禁され、拷問による迫害を受けた。呂さんの妻は中共当局に騙されて、2006年に出所した呂さんと離婚した。呂さんは、生活を維持するために、路上で靴磨きをしたり、落花生を売ったりしながら、人々に法輪功の真相を伝えた。
1年後の2007年2月、呂さんは婁底(ろうてい)市双峰(そうほう)県で法輪功の真相を人々に伝えたとき、警官に不当に身柄を拘束されて、懲役5年の実行判決を宣告され、常徳津市刑務所に拘禁された。
常徳津市刑務所で、呂さんは毎日14時間の重労働を強いられ、常に警官と受刑者から暴力を振るわれたため、重い脳しんとうと心臓病、狭心症などを患い、歯が抜け落ちて6本しか残っていなかった。そこで、いつも呂さんを監視している受刑者は「呂松明に暴力を振るってはいけない。あいつはそろそろ命がないだろう」と警官に報告したという。
2011年後半、呂さんが危篤状態に陥ったため、刑務所側は、やっと呂さんと家族との面会を許した。家族は呂さんの悲惨な姿を見て、非常に憤慨し、すぐに検察庁に告訴し、呂さんに対する犯罪者の厳罰と弁償を要求した。
2012年2月3日、呂さんは障害を持った体で出所したという。