文/中国の新しい修煉者
【明慧日本2012年2月28日】ある日のこと、他の課の人が買い物クーポン券をたくさん持ってきて、私達に配りました。デパートで販促サービスをやっているので、クーポンを持参するとお買得になるだけではなく、無料で1年間の新聞の購読権がもらえるというのです。私達は興味津々にデパートに行って見たものの、凄い人込みに圧倒され長蛇の列に並ぶ勇気がなく、そのまま帰りました。クーポン券を配った人が、また私達のところに来た時「無料の新聞配達はもう始まりましたか」と聞いてみました。彼は「とんでもない! これから新聞が配達されるかどうかは知りませんが、嫁はデパートのマネージャなのでとりあえず住所を登録しておきました。私は毎日こまめにポストを確認していたのですが、ある日本当に分厚い物が入っていました。出して見たら新聞紙で包まれていて、タイトルは『共産党についての九つの論評』という白いカバー本でした。一つ一つ書かれた内容は全部事実でした」と彼が言ったので、「きっとその続きも届きますよ! まずその本を私達に貸してくれませんか」というと、彼の顔に戸惑いの表情が表れましたので、「読み終わったらすぐ返しますよ」と言って、やっと貸してもらうことになりました。
それから、私は同僚から借りてきた『共産党についての九つの論評』を事務所で、声を出して読みながら話題にしていました。長い間その本を事務所に置いていたにもかかわらず、上司たちは頑として見ない、言わない、関わらないという態度をとっていました。「衣食を全部共産党から恩恵を受けていながら、共産党を悪く言うなんて」という上司の呉さんの皮肉な発言に、「呉さん、その話は違うのではないですか? 仮に共産党の皆が首を吊って自殺してしまっても、私達の生活には全く影響がないように思います。逆に共産党は国民の助けがなければ電話を抱えているだけで、何日もしない内に死んでしまうと断言できます。正しいのは『水が舟を載せる』ので、『舟が水を載せる』のは間違っています」と私は反論しました。
上司はそれを聞いて、怒って出て行ってしまいました。ある日同僚達が一緒に「法輪功」の素晴らしさについて話している時、上司はまた、汚い言葉で大法を中傷し始めました、今度は私が本当に我慢できなくなり、「大法を悪く言うのをやめなさい! いい年をして恥ずかしくないのですか」と大きい声で叱り、内心では呉さんのことをもう諦めようと思いました。
ある日の午後、同僚が私に「蔵字石」の説明が書いてある小冊子をくれました。文章の横に「中国共産党亡」と彫ってある「蔵字石」の実物の写真が写っていました。私はまた元気を振り絞って、上司を見つけて「早く来て見てくださいよ。以前に言っていた『蔵字石』を覚えていますか? 新聞でもテレビでも報道されていました。確かに一文字が欠けていましたよ」と言いました。上司は慌てて「どんな字ですか」と尋ねたので、「怖くて言えませんよ」と私は答えました。写真を高く挙げると皆がこちらを見ていましたので、今回は上司も一生懸命に見ようとしていました。私は「あなたは共産党員だから絶対に見ちゃ駄目ですよ。あなたに過ちを犯させません」とわざと彼に見せないように隠しました。彼はとてもご機嫌斜めでした。
終業時間になる間際に、私は正門付近で上司を待っていました。彼を見かけた途端、私は駆け足で近づいていきました。「呉さん、本当に職場で見るのはよくありません。あなたにとっては危険なことなので、家に帰ってゆっくりご覧になってくださいね。私はまだ読み終わっていないので、明日返してくだされば大丈夫です」と言い、紙で包んだ本を彼の自転車カゴに入れました。彼の顔から感謝の表情が見えました。
翌日、私はいつもより早く出社して社員食堂で玉子を二つ買いました。その日に限って上司は遅刻しました。彼を見つけると「呉さん、玉子を買っているから早く食べましょう。皆、私の玉子を欲しがっていたけど、誰にもあげませんでしたよ。私達2人は一番年上なのでこれから健康に気遣わなくちゃね」と笑いながら言うと、彼は「ありがとう、でも本当に喉を通らないんだ」と小冊子を私に渡しました。上司の顔色は悪く、冷汗をかいていました。「本当に体が辛いようでしたら、家で休んでいればいいのに、仕事は気にしないでください。何かあったら私が対応しておきますから」というと、彼はそのまま帰宅しました。
しばらくして、上司が病院で緊急治療を受けていると聞きました。自宅前の廊下で倒れ、吐血もたくさんしたそうです。私は内心では師父が彼の体をきれいにしてくださっていると分かっていたので、きっと大丈夫だと確信していました。タイミングを見計らって、ゆっくり彼に真相を話そうと思っていました。ところが翌日、彼は早々と出社してきました。私が「呉さん、この機にもうちょっとゆっくり休養すればよかったのに、減給されるわけでもないのですから」と驚いて彼に言うと、「私ももうちょっと入院していたいと思っていたが、同じ病室の患者さんが呼吸困難で、毎晩それを聞いているだけで具合が悪くなりそうでした。退院後、家にいたら普段より元気になり、時間を持て余してしまうので、やはり仕事をした方がいいと考え、思い切って出社したのです」と話してくれました。
私が「実に驚きましたよ、もし万が一のことがあったら私は一生悔み切れませんよ」と言うと、上司は「あなたとは何の関係があるの?」と言いました。また、私が「忘れましたか? 法輪功を悪く言った時、私が怒って絶対に罰が当たると言っていたじゃないですか」と言うと、上司は「あなたはまだそこまでの能力を持っていないよ」と笑い飛ばしました。「私の事はどうでもいいから、あなたはこれからもう絶対に大法のことを悪く言っちゃ駄目ですよ、法輪功はあなたに何も悪いことをしていないのに、何が気に入らないのですか?」と私が言うと、上司は「もう悪く言わないよ」と言いました。「今度は本当に分かりましたか? 退党したほうが助かりますよ、悪党の大黒柱も潰れてしまったのに、彼らと一緒にいるなんて絶対良いことはありません。神様のように党首の写真を掲げている人がまだいるかもしれませんが、他界にいる死んだ共産党に自分のことをよく思ってもらってもしかたないでしょう? もし家に佛様、菩薩観音様がいらっしゃったら家族にとってはどんなに喜ばしいことでしょう。毛沢東の死体が天安門に置いてありますが、もし自宅に運んでこられてもちっとも嬉しくありません。既に滅亡の運命が定められた共産党から離れたほうがいいですよ」「分かった! 分かった! 離党する!」と会話を交わした後に、ついに上司は頷きました。
1つの花は目立たないものですが、集まれば百花繚乱となります。私は目立たない一つの蕾に過ぎませんが、師父によるご加護の下で育てられて少しずつ鮮やかに咲いていき、一面の花の中の一輪になるよう努力していきます。
師父 同修の皆様、感謝いたします。合十!
(完)
(明慧ネット第8回中国大陸大法弟子修煉心得交流会)
(English: http://www.clearwisdom.net/html/articles/2011/12/20/130236.html) 更新日:2012年2月29日