北京市:両会代表に公開状を書いた法輪功修煉者 拘束される
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 【明慧日本201241日】北京市に在住の法輪功修煉者・盧琳さん44歳女性2012312日、天安門近くにある両会(全国人民代表大会と全国政治協商大会)の代表たちの滞在地に行き、『全国人民代表大会の代表への公開状』(以下、公開状)を渡そうとした時、警官に身柄を拘束された。その後、警官は盧さんを連れて、盧さんの自宅に行き、家宅捜査を行った。現在、盧さん何処に拘禁されているのかは、家族さえ分からない状況である。

 盧さんは四川省の楽山(らくさん)の出身で、現在北京市昌平区回龍観の龍躍園1区に住んでいる。盧さんは20006月から20103月まで、法輪功を修煉しているという理由で、3回にわたって身柄を拘束された。3回目に連行された時、盧さんは労働教養を科され、馬三家教養所に拘禁された。盧さんは教養所で拷問を加えられたが、屈せずに法輪功の信条を放棄しなかった。その後、出所した盧さんは毎日朝350分、自宅近くで法輪功の功法を行っていた。

 去年の6月、盧さんは前国家主席・江沢民を控訴する手紙を昌平裁判所・北京高等裁判所・国家高等裁判所に渡しに行ったが、受理されなかった。

 盧さんは両会の代表に『公開状』を渡す前、法輪功迫害の主要人物である周永康を起訴するため、弁護士依頼しようとして、北京にある多くの法律事務所を訪ね、弁護士に法輪功の真相を伝えたが、弁護士ら中共(中国共産党)当局を恐れて、誰1として案件を引き受けなかったという。

 そのため盧さんは、両会の期間中に『公開状』を書くことにした

 公開状の中で、盧さんは概ね「法輪大法は正法で、本当の科学です。法輪功修煉者従っている『真・善・忍』は普遍的価値があります。法輪功は中国の憲法に反しておらず、法輪功修煉者に違法性はありません。法輪功修煉者労働教養処分を科すことは法律の基本原則から、また国際人権法から見ると不法行為です」と書い

 以下、盧さんの公開状の要約である。 

 私は20006月、北京にある「国家陳情局」に行って、法輪功の冤罪を訴えようとしましたが、「国家陳情局」の場所が分からず、天安門に行きました。天安門で警官は私の身柄を拘束しました。そして、派出所に連行された私は、自分がまとめた「法輪功は国に恩恵をもたらすばかりで、一つの害もない」という文章を警官に渡しました。しかし、その後、私は戸籍所在地の楽山に送還され、15日間拘禁されました。私の行動は間違いでしょうか?

 20035月、私は(その、私は生命保険会社で勤めていました)同僚に私の自宅保険の資料をもらいに来させたため、住民委員会に通報されました。57日、亜運村派出所の警官は捜査証明がないまま、私の家の家宅捜査を行いました。警官はいわゆる「証拠」を捜し出せなかったため、住民委員会の張玉苹に嘘の証言を強要し、私を刑事拘留1カ月としました。その後、私は労働教養2年を宣告され、戸籍地の楽山に送還されました。四川省女子労働教養所に送られた私は、健康問題で労働教養所側に入所を拒絶されました。しかし、楽山市労働教養委員会は私が心臓病を患っているという理由で、楽山にある実家に住むよう強いました。

 20076月、回龍観小区610弁公室の警官・丁から電話がかかって来ました。「あなたは今も、法輪功の修煉を続けているのか?」と聞かれました。私は「法輪功の修煉をしています。『真・善・忍』を信条としている私は、嘘をつきません」と答えました。その後、彼は昌平国保(国家安全保衛)大隊、回龍観派出所に連絡をしました。616日、私が留守の間、私の自宅家宅捜査を受け、家にあった法輪功関連書籍や法輪功の真相資料を没収されました。710日、回龍観派出所の警官は私を無理やり連行し、その翌日、派出所私の家族と勤め先に連絡せず、私を昌平区にある洗脳班に拘禁しました。洗脳班で私は罵られたり、殴られたり、シーツで手足を縛られたりして、「転化」を強要されました。私は断食を2回にわたって行い、迫害に抗議しました。

 迫害に屈しなかった私は200788日、昌平区留置場に1カ月拘禁されました。それで私は再び断食して抗議しましたが、26カ月の労働教養処分を下されました。被せられた罪名は「社会秩序を乱す」でした。その後、私は遼寧省馬三家労働教養所に移送されました。

 労働教養所で私は吊り上げられたり、信条を放棄する「三書」を書くよう強要されたり、スタンガンで電気ショックを加えられたり、立たされたり、睡眠を奪われたりなど、いろいろな拷問を受けました。

 私はただ真実を言っただけで、不法に捜査され、不法に拘禁され、不法に労働教養を科されました。「真・善・忍」に従う私は本当のことを言って、「社会秩序を乱す」という罪を問われましたが、それでは現在の中国社会では嘘をつかなければならないのですか? 犯罪をしていない私を犯罪者として扱うとは、まさか中国の法律は悪人を保護しているのでしょうか?

 前国家主席・江沢民は『憲法』を侵犯し、彼個人の意志を国家法律の上に置きました。法輪功への弾圧は、完全に信仰の自由と基本人権に背を向けました。法輪功修煉者に対する残酷な迫害はジェノサイド罪です。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/3/25/254709.html)     更新日:2012年4月2日
 
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