【明慧日本2012年4月13日】法輪功修煉者・劉栄華さんは、不当な労働教養の刑期を満了した後、さらに留置場に6カ月も不法に拘禁された上、2012年4月1日、遼寧省大連市の中山区裁判所から懲役10年の不当判決を言い渡された。
劉さん(47歳女性)は、修士課程を終了後、大連水産学校に就職し、準教授になった。劉さんは法輪功を学んでいるという理由で、2009年9月、警官に不当に連行され、労働教養2年を科されて馬三家労働教養所に収容された。劉さんは2011年に刑期を満了したが、大連市610弁公室の警官により、労働教養所から直接留置場へ連行された。その後、裁判所は公開裁判でありながら、劉さんの裁判に劉さんの家族や親友などが傍聴することを妨害した。
2012年3月30日、中山区裁判所から劉さんの弁護士に「4月1日午前10時、裁判所に劉栄華の裁判結果をもらいに来なさい」という電話での通知があった。翌日の31日午後、弁護士は裁判所に書面通知をもらいに行ったが、裁判長と会うことができなかった。
4月1日午前9時過ぎ、劉さんの両親、家族と弁護士が裁判所に裁判の結果をもらいに来た。しかし、裁判所に着くと、裁判所の近くには数多くのパトカーが止まっており、裁判所のホールに数人の警官が立っていて、緊張した雰囲気だった。弁護士は受付で裁判長について尋ねると、不在であると言われた。
9時半ごろ、警官は弁護士と劉さんの母に「裁判長は4階にいるから、行きなさい」と言った。弁護士と母が4階に行くと、ようやく劉さんに対する判決が今日下されることがわかった。劉さんの母は「公開裁判と言いながら、なぜ事前に弁護士と家族に通知しなかったのですか」と怒りをあらわにした。すると警官は傍聴席が満員で、一つの座席しかないと言った。つまり、家族が傍聴することを認めず、傍聴は母1人しか認めないという意味である。母は家族全員が傍聴できるよう強く要求した。
法廷で裁判長は速いスピードで判決書を読み上げ、「案件に対して全体的に違法な手順、主な証拠の矛盾、捜査手順の違法性、証人が出廷していないこと、証拠が法廷で明らかにされなかったこと」など、弁護士が一審で指摘した問題点には回答がなかった。裁判はたった15分で終わり、裁判長と控訴人はすぐにその場を立ち去ろうとした。劉さんの母は裁判長に「裁判書をください」と要求したが、裁判長は振り返らずに行ってしまった。
劉さんは懲役10年の重刑判決を宣告されたが、裁判所は家族に裁判書さえ渡さなかった。不当判決に対して、劉さんと家族はその場ですぐ、上訴を申し込んだ。