文/矛軍
【明慧日本2012年4月30日】先日アメリカ領事館に駆け込み亡命を断られ、世界的に有名になった、元四川省公安局長・王立軍は、何度も中国公安部の「中国十大優秀警官」に選ばれ、「全国公安部戦線の第一級英雄模範」という称号を授与された。しかし、このような英雄的模範人物には、女性の胃腸排泄を研究するという特殊な趣味があった。
中国光華科学設計発展基金のホームベージによると、当基金会2006年9月17日主催の表彰発布式で、中国の全国公安関係者の中から王は唯一「光華創新特別貢献賞」を受賞した。当時の王は錦州市公安局長の職にあり、心理研究センターの主任だった。王が当時発表した論文は「外傷なしでの解剖」「薬物治療後の臓器移植」ならびに「胃腸排泄と時間の関係」などだった。(http://www.ddfddf.org/index.php/Index/content/id/433)
中国の女性はある程度の伝統的な観念を持っている。自らの意思で胃腸の排泄研究に協力する女性がいるのだろうか? しかも研究者は男性であり、強制的に協力させられたに違いない。研究者が公安関係者であるため、被験者が女性受刑者の可能性も考えられるが、出所した後に暴露される可能性があるので、王立軍はそのような危険な綱を渡らないだろう。そのため研究対象者として考えられるのは、臓器摘出のため強制的に待機させられている法輪功修煉者である。王自身は「研究の対象者の多くは中国・東北地方の女性」と論文の中で述べている一方で、迫害を受けた多く法輪功修煉者は、北京へ陳情に行って不法に拘束され、東北地方の遼寧省にある収容施設に送られているという事実がある。
2009年、王立軍の部下が、生きた法輪功修煉者から臓器を摘出した犯罪行為を「法輪功迫害調査国際組織」に告発した。この警官の証言によると、2002年4月9日、瀋陽軍区総医院の15階にある手術室で、30歳前後の生きた女性法輪功修煉者が、麻酔なしで全ての臓器を摘出されたのを見たという。そしてその女性は死亡したとのこと。
死亡したこの女性法輪功修煉者は、収容施設で1カ月間にわたって拷問を受けたという。その警官の証言によると、彼女が受けた屈辱はさらに酷かった。警官の中には変態が多く、彼女に対して変態的な行為を行っていたという。ペンチ、覗き機器などを使って彼女を侮辱していた。彼は証拠写真を撮っていればよかったと後悔しているという。
中共(中国共産党)当局の女性に対する蹂躪は、すでに歴史に記載されている。例えば、文革の時代、張志新さんが輪姦されたことはよく知られている。法輪功迫害の首魁・江沢民が取った政策の一つが、法輪功修煉者に対して「肉体を消滅させる」ことである。それは、肉体を消滅させる前、即ち臓器を摘出されるまでは何をしてもよいということでもある。だから王は、女性法輪功修煉者を好き勝手にすることができた。王が発表した論文の3つのタイトルを見ても分かるように、その研究対象は法輪功修煉者であることが明白である。
それでは、王は観察研究をしただけなのだろうか? いや、おそらく女性の胃腸を解剖した可能性がある。
学術論文を書き上げるには、数多くの研究対象者が必要となるだろう。実際、王は授賞式での挨拶でこのように話した。「私が研究した成果は数千例から集約した結晶である」
中国全国公安部の英雄的模範人物が本職を全うせず、しかも公安局長の職にありながら、彼の手によって数千人の命が奪わたのである。