【明慧日本2012年5月30日】「長患いをすれば、親孝行の息子にまで嫌がられる」という諺があります。この言葉は、私の兄には当てはまりません。兄は今年62歳で、温厚で正直な人です。兄は故郷の同郷人の間でも名が知れた孝行息子で、性格の良い人です。
事情はこうです。父は半身不随で数年間寝たきりで自活できません。長期間寝たきりなので、体の様々な機能が弱まり、体一面が委縮して話ができません。母親は亡くなって4年以上経ち、兄がずっと父の世話をしています。この世話は本当に、至れり尽くせりの極みに達しています。以下の2つのエピソードからそれがわかります。
エピソード1:食事
父の歯は全部抜け落ちていて食べ物を咀嚼できないので、ご飯のたびに兄はフォークとスプーンでご飯をつぶし、むらのないように混ぜて熱さ加減をちょうど良くしてから、スプーンでゆっくりと1口ずつ食べさせます。父は起きあがれないので、仰向けのまま、半身が起き上がった状態で食べています。父は協力的でないことがたまにあり、その時は父親をなだめて食べさせるので、ご飯を食べさせるのに時間がかかります。このようなことが1日3回、毎日がこのようなのです。兄の世話のやり方は専門家的で、至れり尽くせりだと病院の医師も言っています。
エピソード2:排尿
父が使ったおむつの数は数えきれません。壊した洗濯機は2台で、物干し竿にはいつもおむつが干してあります。雨に見舞われるとやっかいで、干すところがないので、オンドルの上で乾かします。しかし、この程度のことはなんでもありません。父が下痢の時、もし兄がその場にいなければ。服・布団・手・頭が完全に汚物にまみれ、家中がくさい臭いでいっぱいになります(父は年を取っていて痴呆症なので、大小便を漏らします)。しかし、兄は怒ったり恨んだりせず、静かに片付けます。
兄はこのように無言で、徹底的に父の世話をしています。
そのいくつかの光景を、私たち姉妹は目で見て、心に刻みました。私たちは、父の面倒を見てくれる素晴らしい兄を天が与えてくださったことに感謝しましたが、同時に兄の体が疲れてしまうのではないかと心を痛めました。しかし「私は法輪大法を修煉しているので、私には師父の保護があります。おかげで体が丈夫なので、師父に感謝しなければなりません。『真・善・忍』を唱えて良い人間になることを師父は私に教えてくださいました。誰に対しても仲良くしますので、自分の身内ならなおさらです。心配しないで。親父には私がいます。あなたたちは安心してください!」と、話がこの話題になると、兄はいつもニコニコしながら言います。
純朴な言葉、なんと嘘偽りのない言葉なのでしょうか。これこそ法輪大法の師父がお教えになった真の修煉者です。法輪大法は本当に素晴らしい。道理で、世界で100あまりの国や地域に法輪大法が広まっているわけです。法輪功は善に向かう事を人に教えるし、人の道徳を回復させ良い人間になることを教えます。本当に、人にも自分にも利するところがあり、国や民のためになる良い功法です。
彼が目に涙を浮かべて呆然と立ち尽くしていることに気が付いた
文/山東省煙台市の法輪功修煉者
2002年に会社を退職した後、私は改装業に携わりました。たくさんの同業者や材料屋の主人に接触し、そして、大工がリベートをもらっていることがわかりました。リベートはまたの名を控除金と呼び、社会の各業界のあらゆるところに蔓延しています。道徳が低下し、観念が変異した現代人の中にいるので、私はもう驚きません。
改装業界では、大工の仕事に必要な材料がやたらと多く、家主には品質や価格水準がわかりません。これを利用して、道徳の堕落している店の社長と大工は家主をだまし、大きな利益とリベートを得ています。大法修煉者として、このような不正行為に悪い影響を受けることはありません。私は家主に適正価格を話したり、控除金を家主に返還したりします。このようにすると、家主はとても感激し、店の社長も機嫌がよくなります。そして同時に、私は真相を伝えるための良い環境を作り始めます。
2006年、会社の副社長が私を見つけ、家の改装を私に頼みました。1997年、法を得た後の私の会社の中での行為は誰の目にもはっきりしていたので、その副社長は特別、私を信じてくれました。そして、材料を買うのを私に手伝わせました。材料を買ってから3日目、私は副社長に会った時、ポケットから千元を取り出して、副社長に手渡しました。「これは・・・?」 その副社長は戸惑いながら私を見ていたので、「これは差し引かれたお金の返却分です。私はあなたが材料を買うのを手伝いました。私は自分ができる範囲で、安くて実用的な材料を買いました。なぜこのお金を受け取ることができるのでしょうか? 法輪功を学ぶ人は、真・善・忍に基づいて仕事をします。受け取ってください。改装は、お金を使うところが多くて、大変でしょう。もちろん、改装の工賃は全部私がもちます」と説明しました。副社長が受けとらないのではないかと思い、私は微笑みながら話しました。見ると、副社長が目に涙を浮かべて呆然と立ち尽くしていることに気が付きました。私の心は感動を覚えました。これが大法の力によるもので、師父の慈悲でもたらされたものだということを、私は知っています。大法修煉者の言行は、大法の素晴らしさを見せるのです。