文/海外の大法弟子
【明慧日本2012年4月20日】リーダーさんはある大学の教授です。リーダーさんは神韻の公演を3回見たことがあり、神韻の毎年の公演を楽しみにしています。残念ながら今年は仕事の関係で、公演を見に行くことができなくなりました。私はリーダーさんの研究室に、博士課程で学んでいる中国人学生が10人いるのを知っています。そこで私は「中国籍の学生たちに、年1回しかない神韻の公演をぜひ観てほしいので、彼らにもう一度神韻を紹介させていただけませんか」とリーダーさんにお願いしました。実は、私はかつてその学生たちに神韻を紹介したことがあったのですが、様々な理由で行けないと言う人が何人かいました。リーダーさんは私に対して「この学生たちにどんなに詳しく紹介しても、お金のことを考えると、全員が行くとは思えないでしょう。私がチケットを買ってあげましょう。これで彼らは全員見に行くに違いありませんよ」と言いました。
私はリーダーさんが、神韻がいかに貴重であるか、そこまで理解しているとは知らず、彼の話に驚喜しました。学生たちは、教授が神韻に招待してくれると聞き、直ちに歓声をあげました。当日、中国から来たばかりの学生は、熱が出ているにも関わらず、皆と一緒に行きたいと言いました。このようにして10人の学生は全員、今年の公演を観ることができ、非常に美しいと思いました。学生たちの喜ぶ様子を見て、リーダーさんもとても嬉しそうでした。
それに伴って、私をとても喜ばせたことがもう1件起こりました。ある日、コーヒーを飲みながら、中国にどんなニュースがあるのかと、リーダーさんに質問され、私はごく自然に、法輪功が迫害されている真相を伝えました。そしてリーダーさんに「理解できますか」と聞くと、「もちろん。私は法輪大法が素晴らしいことを知っていますよ」と答えました。隣に座っていた同僚が、「中国でこの話をすると、警察に逮捕されますよ。それでも、あなたは同じように言いますか」とリーダーさんに聞くと、「私はすぐに、法輪大法は素晴らしいと言います!」と答えました。
リーダーさんの答えが忘れられなかった私はある日、「あなたは法輪功を修煉したいですか?」とリーダーさんに聞きました。彼は「修煉したい」と答え、私は「法輪大法を一生、修煉したいですか」とさらに聞きました。リーダーさんは「私はそう思っています」と言いました。「もともとの信仰はどうしますか」と私が聞くと、リーダーさんは「私は今から、法輪大法を信奉します」と答えました。「あなたは他の中国人と違い、常に他人のことを考えています。法輪大法を修煉することにより、こんなに良い人になれるので、私も法輪大法を修煉したいと思います」と、リーダーさんは自己の修煉のきっかけを教えてくれました。
私はリーダーさんの話が思いがけなかったので、しばらくの間、何と答えればいいか分からなくなりました。そして同時に、師父の慈悲なる救い済度に心から感謝しました。あっと言う間に、涙が流れ出しました。涙を拭いてから、「学法グループに参加して、一緒に本を読みませんか」と誘いました。時間と場所を聞いたリーダーさんは、「今月、私は食事さえ部屋で間に合わせて簡単なものを食べるほど忙しいので、どこかに行く余裕がないと思います」と困った表情をしました。リーダーさんの疲れた様子を見て、「働き過ぎると疲れて効率がだんだん悪くなるとともに、気持ちも焦ってきます。ゴムを伸ばし過ぎると切れてしまうように、仕事がどんなに忙しくても、圧力がどんなに大きくても、休みが必要です。人生は仕事だけではありませんよ」とリーダーさんに私の考えを話しました。
そして、リーダーさんは何分間か真剣に考えてから、「よし、今晩、一緒に学法をしに行きましょう」と大声で言いました。
目的地は私たちのよく知らない場所で、歩いて行く予定でした。出発しようとした時に、雨が降り始めたため、「天気が悪いですが、行きますか?」と私は改めて確認しました。リーダーさんは迷わず、「傘を持てば大丈夫でしょう」と直ちに答えました。
予定通りの1時間の学法が終わったところで、リーダーさんは「皆さんは疲れていないようですし、私も全然疲れていませんので、学法を続けてもいいですか?」と提案しました。そこで、私たちは学法を1時間半延長しました。
それ以後、リーダーさんは学法グループに参加し続けるとともに、毎日、スカイプを通して、私と一緒に『転法輪』を読んでいます。以前はよく、仕事が忙しくて、生活がつらいなどと言ってため息をついていたリーダーさんが、何日間かの間に、まるで別人のように朗らかになりました。
リーダーさんの修煉の機縁を回想するたびに、いつも彼が中国の学生たちに神韻のチケットを買ってあげていたことが頭に浮かんできます。その瞬間に、リーダーさんは自分の生命のために一番良い選択をしたのだと私は信じています。