善のさざ波
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――インターネットで真相を伝え、「三退」を勧めた王さんの物語

 【明慧日本2012年7月1日】軽快な足どりで、いつも元気、顔色がつやつやしている王明麗さん(仮名)が、まもなく「耳順(じじゅん)」(60)の年になろうとは誰も信じ難い。実際の年齢より若く見えるのは、多くの法輪功修煉者に共通の特徴だ。法輪功の修煉を通して、心身共に健康になり、家庭も穏和になった修煉者が、共産党当局による法輪功へのでっちあげや迫害されているのを見ると非常に辛い。当局の虚言を暴露し、真相を伝えるのは、全ての法輪功修煉者の願いだが、王さんにも同じ願いがある。

 2002年、修煉を始めたばかりの王さんは、多くの年配の修煉者がパソコンを習って真相を伝えるのを見て、励まされた。パソコンに全然興味がなかった王さんだが、自分もパソコンを使って真相を伝えようと考えた。パソコンの知識がまったくゼロの王さんは、パソコンのキーを一つ一つ探して練習した。多くの時間をかけて、難を乗り越え、徐々に操作できるようになった。

 こうして、王さんはパソコンを使って法輪功の真相を伝え、ネット上の友人に手伝って「三退」をさせ、友人に善の心を伝えている。

 ある日、法輪功を誤解していた大学生に真相を説明した後、大学生の要求に応じて『転法輪』を相手に郵送した。本が無事に相手に届くように、王さんは気を使っていた。2カ月後、相手から大きな小包が届いた。大学生からのお土産だった。

 王さんは多くの中国のネット上の友人に『転法輪』を郵送したことがあるが、ほとんど無事に届いたという。

 『共産党についての九つの論評九評)』が発表された後、王さんは中国人の「三退」をインターネットで手伝い始めた。「当時、みんな団体で脱退しました。多くの人はネット上の友人の勧めで脱退しました」と、王さんは思い出して言った。一つ一つの鮮明な例は、中国人が共産党を見切り、脱党の流れを促す裏づけだった。

 ある日、王さんがあるネット上の友人に共産党からの脱退を勧めたとき、相手の周りが賑やかなのに気づき、尋ねると、友人は今ネットカフェにおり、その店の支配人だと分かった。王さんは「お店のお客様で脱退したい人はいますか」と聞くと、支配人は真面目に1人1人の客に確認してくれて、結局40人が「三退」をした。支配人の妻もその時に脱退した。また、法輪功の真相を聞いた支配人は、法輪功を修煉したいと、その場で決心した。

 真相を知った人は自分が「三退」した後、往々にしてほかの人々を助け、「三退」を勧め、『九評』を伝え、中共のインターネット規制を突破するソフトを紹介している。パソコンの修理に携わるある友人は「三退」をした後、王さんからもらった中共のインターネット規制を突破するソフトを、 周りの60人に紹介した。その後、友人は自分が修理したパソコンにネット規制の突破ソフトをインストールして、お客様に「使ってみて」と勧めた。

 王さんは時間があれば、たとえお正月でも必ずネットを通して真相を伝えている。お正月の1日、自分のブログに入ってきた友人に「三退」を勧めると、すぐに同意をしてくれた。音声で話していた時、友人の周りはかなり賑やかで、「私は村長なので、みんながお正月のお祝いに来ています」と話した。王さんが「三退」を村人に勧めるよう村長に頼むと、「今度にしましょう」と返事をした。しかし、王さんはその機会を逃がさなかった。「あなたは村長なので、村全体の人の将来はあなたが握っています。救われたあなたが他の人も助けてあげてください」と頼むと、村長は「はい。村全体の『三退』をお願いします」と返事した。王さんは 「それはいけません。脱退は本人の同意がないといけません」と説明すると、村長は「そうですか。では1人1人に聞いてからまた連絡します」と言った。

 数日後、村長から連絡がきて、共産党の関連組織に加入したことのない大人、子供、及び外出して村にいない人、この数日間会っていなかった人を除いて、計550人が「三退」に同意したという。手続きが終わった後、王さんはそれぞれの仮名と脱退番号を村長に伝え、皆に渡してほしいと頼んだ。村長は「はい。すでに良いことをしたからには、やり抜きます」と、王さんの頼みを受け入れた。

 ある日、もう深夜になるころ、王さんは寝ようと思って、ネット会話を閉じようとした。しかし、相手に引き続き呼ばれ、連続3回呼ばれた。王さんが音声で 「私は『三退』のボランティアです。あなたは脱退したいのですか」と聞くと、相手は「はい」と返事した。王さんは眠気が吹き飛んで、相手を助けて「三退」 の手続きをした。王さんが「周りに誰かいますか」と聞くと、田舎から出稼ぎにきた21人が合宿しており、王さんの話を聞いているという。皆に「三退」を 勧めると、21人全員が脱退した。手続きが終わると午前3時になった。「縁のある人々を逃がさなくて良かった」と王さんは語った。

 あるネット上の友人は王さんから真相を聞いた後、脱党に同意し、自分は共産党の書記だと言った。王さんは、書記として自分が脱退するだけでなく、部下にも勧めるようにと、書記に部下の「三退」を頼んだ。書記は「はい。部下の代わりに脱党に同意します」と答えた。王さんは「1人1人の確認が必要です」と強調した。数日後、「皆の同意を得ました」と書記からの知らせを受けた。

 善の力は無形、無声だが、極めて強い感化の威力がある。王明麗さんは善の一念から、インターネットで出会った人々を感化して、1人1人を助けた。この「善」の心はさざ波のように、静かに遠くへ広がっている。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/6/28/259496.html)
 
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