黒竜江省:障害を持つ妻 死亡した夫のために陳情するも逆に拘禁される
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 【明慧日本2013年4月3日】黒竜江省の大慶刑務所に拘禁され、迫害を受け死亡した元ハルビン郵政局のシステムエンジニア・李洪奎さんの妻・白群さん(3級障害者)は、先月11日に北京を訪れ、夫が中共(中国共産党)当局に殺害されたことに対する説明を求めたが、陳情者達を尾行している政府職員に不当連行され、黒竜江省ハルビン市に強制送還された。現在、白群さんはハルビン行政刑務所に拘禁されている。白群さんは政府の不当な扱いに怒りを感じて断食を行い、解放を求めている。

 李さんは法輪功を学び始めてから、優れた成績により連続10年、市・省の郵便関連部門の模範エンジニアに選ばれた。しかし、中共当局による法輪功弾圧が始まってから、李さんは3回も不当に連行され、大慶刑務所に9年間拘禁され、様々な迫害を受けた。昨年の7月~8月の間、李さんの刑期が満了する直前、黒竜江省政法委員会から派遣された人が、李さんと数回に渡り「談話」をした後、李さんは突然脳出血を起こし、手術を受けたが8月28日に死亡した。

 李さんが死亡した直後、家族は絶えず黒竜江省の政府部門の職員から嫌がらせを受け、重病を患っている妻も中共当局に嫌がらせをされた。

 白群さんは北京へ陳情に行き、不当連行される

 先月12日、白群さん(61)は北京の国家司法局に夫が殺されたことに対する調査を依頼したが、受付窓口の担当者に「検察院に行きなさい」と門前払いされ、検察院も受理せず立案を拒否した。その際、受付の担当者は「あなたは訴えるべきだが…」という言葉を残した。

 白群さんは北京各地の陳情所を訪れて訴えたが結局どこも受け入れてくれなかった。その後、警官は白さんを北京で見張りをしている黒竜江省の役人のところへ連れて行った。黒竜江省当局の役人は、暴力を振るって体が不自由な白さんを車に押し込んで黒竜江省へ移送した。ハルビン市公安局まで連行された白さんは一晩監禁された。その後、病院で健康診断を受けた結果、白さんは入院の必要があると医師に診断された。しかし、公安当局は引き続き5日間監禁した。

 刑務所で、白さんは体に異変を感じた。再検査の結果、心臓病、低血糖値、血圧が165−85と、危篤状態だと診断されたが当局は解放しなかった。

 家族は保釈を求めたが中共当局から嫌がらせを受けた

 白さんの息子・李烜さんが衛生局の書記に「なぜ、病院は危篤状態に陥った患者を放置するのですか」と電話で問い合わせをすると、書記は「お前の母親は現在法に違反し、病院ではなく公安の支配下にあるから病院と関係ない」と言って電話を切った。その後、李烜さんは母親・白群さんの病状を訴え、保釈して治療しなければ命の危険があると当局の様々な部門へ訴え続けたが、誰も応じてくれなかった。

 夫が中共当局に不法に拘束され、釈放直前に政法委員会の人と談話をした後死亡した。夫の急死への説明を求めた妻は政府当局に拘禁されて危篤状態に陥った。それでも当局は責任を人になすりつけ、誰も保釈しようとはしない。これが今の中国の現実である。

 国内外の良心ある人々に対し、白群さんは助けを求めている。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/3/20/271151.html)
 
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