吉林省の法輪功学習者 刑務所で迫害され死亡(写真)
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 【明慧日本2015年1月21日】吉林省白山市江源(こうげん)区の法輪功学習者・徐会建さん(男性)は2002年10月、懲役10年の重刑判決を宣告され、刑務所に拘禁された。徐さんは刑務所での迫害より極度に痩せ、重い肺結核を患って胸郭がひどく変形した。そして、昨年12月24日、徐さんは無念な思いを晴らせないまま死亡した。享年41歳。

帰宅後の徐会建さん

徐さんの体の傷痕

 徐さんは、1990年代中期に長春光機学院に進学し、 在学中に法輪功を学び始めた。徐さんは「真・善・忍」の教えに従って自己を律し、優秀な学生だったため卒業後は同校で教員として勤務することが内定していた。しかし、卒業直前に、中国共産党は法輪功に対する迫害を開始した。徐さんは学校側から「教員になりたければ、法輪功を学ぶことをやめなければならない」と言われたが、徐さんは毅然として断り、法輪功を学び続けようと決心した。

 2001年4月12日、徐さんはほかの法輪功学習者と一緒に借家で法輪功の資料を作っていたとき、警官にドアをこじ開けられて不法に侵入された。警官は家にあった貴重品、法輪功創始者の写真、コピー機、浄水器、携帯電話、ポケベル、電子レンジ、旅行用スーツケース2つなどを押収し、徐さんたち学習者たちを一斉に連行した。

 警官は徐さんを連行したことを家族に通知しなかった。徐さんの家族は、徐さんが行方不明になったと思い、探し続けたが、2年後のある日、偶然にも新聞で徐さんが懲役10年の重刑判決を宣告されて吉林刑務所に拘禁されている」と書かれた記事を読んで、やっと徐さんの行方を知った。そこで、家族はすぐに刑務所を訪れて面会したが、極度に痩せた徐さんの姿に驚いた。

 その後、徐さんは長春市の鉄北(てつほく)刑務所に移送された。家族は面会に行ったが「610弁公室の紹介状が必要だ」と言われ、面会できなかった。徐さんの両親は息子に会うためにいろいろなところを訪ね、やっと息子と面会できたが、息子が以前より痩せているのを見て、とても悲しんだ。

 その数カ月後、徐さんは公主嶺刑務所に移され、引き続き迫害された。日々体罰を受けた徐さんは、上半身を真っ直ぐにした姿勢で長時間、硬い椅子に座らされたため、臀部の皮膚がただれた。

 公主嶺刑務所は収容される人に対して年中、休みなく奴隷のような労働を強要している。長期の栄養不良に加え、労働時間が長く、多くの人が免疫力低下で肺結核を患った。2008年の初頭、徐さんは肺結核のため病人監獄区に移されたことを聞いた家族は、刑務所に面会に行ったが、610弁公室の紹介状を持っていないとの理由で、面会を拒まれた。

 刑務所で10年間迫害された徐さんは、肺結核で咳をすると何度も出血した。そして、2011年4月に帰宅した徐さんは、咳をすると常に出血した。胸郭がひどく変形し、横になるときには息苦しくて右側を向くことができず、仰向けになることもできず、毎日ほとんど眠れなかった。

 それから、健康回復できなかった徐さんは昨年12月24日、激しい咳をした後、呼吸が停止したという。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/1/7/302856.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2015/1/9/147901.html)
 
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