「610弁公室とは一体何ですか?」裁判で弁護士が詰問
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 【明慧日本2015年5月24日】重慶市酉陽県の裁判所は先月28日と29日に再度、法輪功学習者・王愛華さん、田其美さん、張顕碧さん、杜楊西さん、秦愛民さん、秦華仙さんの6人に対して不正裁判を行った。弁護士は県公安局、検察院が杜楊西さん、秦愛民さん、秦華仙さんの3人に対しては提訴していないことを発見した。

 28日夜、県610弁公室提訴の補足説明を補い、29日に法廷で提出した。弁護士は「610弁公室とは一体何ですか? 案件を解決する機関ですか? 立案を決める資格がありますか?」と問い詰めた。検察は答えることができず、頭を下げたという。

 28日の第1審の経験を踏まえ、法輪功学習者の弁護士の問い詰めを防ぐため、市・県の610弁公室、政法委員会(610弁公室を直轄する組織)は多くの事を手配したという。

 例えば、市第四中等裁判所から所長1人を現場に派遣し、弁護士を制御するために市司法局および江北司法局の関係者を現場に派遣した。また、法輪功学習者の弁護士に電話を掛け、一般人が傍聴できないよう、事前に多くの政府関係者を裁判所のロビーに行かせ、席を取らせた。

 法廷で王さん、田さん、張さんら法輪功学習者は、自らの経験から裁判官、検察、傍聴者に法輪功を学んで恩恵を受けたことや、10数年来受けた残酷な迫害などを述べた。北京と重慶の弁護士も学習者の無罪を主張したという。

 28日、法廷で弁護士は県公安局、検察院が杜楊西さん、秦愛民さん、秦華仙さんら3人に対して、提訴していないことを指摘し、3人をただちに解放するよう要求した。検察は答えることができず、「まだほかの手続きがある」と言ってはぐらかした。当日夜、県610弁公室は立案補足説明を補い、翌日に提示したという。

 29日、裁判は夜8時40分まで延長されたが、後日、宣告することになったという。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/5/3/308379.html)
 
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