【明慧日本2015年5月28日】四川省成都市の龍泉駅区裁判所は先月21日、法輪功学習者・李暁波さん(59歳)に対して不正裁判を行った。法廷で、2人の弁護士は法律に基づき、李さんの無罪を主張した。しかし、裁判所は李さんが罪を犯していない事実の下で、李さんに懲役8年を宣告した。
李さんの息子・李喆さんは裁判の結果に対して、「この裁判は公正ではなく、違法だ。弁護士に依頼して上訴する」と述べた。
李暁波さん
李さんはかつて、四川省仁寿(じんじゅ)県の副書記で、蒲江(ほこう)県の知事に就任していた。その後、李さんは商売を始め、不動産会社の社長になった。1996年に法輪功を学び始めた李さんは健康を取り戻し、官僚の不良な習慣も断ち切った。
正直で善良な李さんは、かつて法輪功を学んでいるとの理由で、8年間拘禁されて酷い拷問を受けた。
昨年4月12日、李さんと息子・李喆さん(カナダ国籍)は、龍泉駅区の洪安鎮土門村へ行き、村人に法輪功の資料を配った際、洪安派出所の警官により不当に連行された。洪安派出所の副所長は粗悪な態度で、李さん親子に跪くことを強要したが、従わない親子を押し倒した。その後、警官は李さんの自宅を家宅捜索し、パソコン4台・プリンタなどを押収したが、押収品リストは出さなかった。その後、李喆さんはカナダに送還された。
李さんが不正裁判を開廷された日、裁判所の周りには制服警官と私服警官が多数配備され、通行人に対しても尾行、監視をした。同日の午前、駐中国カナダ重慶領事館の総領事・欧陽飛氏が裁判所に駆けつけ、傍聴を希望したが、裁判所に「外国人は裁判所の許可がなければ入れない」との理由で、欧氏の入廷を阻止した。
法廷で弁護士は、法律の角度から李さんに対する起訴の内容を分析し、李さんの無罪を主張した。弁護士は「国家の権力者は『正教』と『邪教』を決める権限はありません。国のすべての法律には法輪功が邪教だという文字がなく、江沢民の発言と『人民日報』の論評は、法律ではありません。これらに基づいて法輪功学習者に判決を下すことはできません」と述べた。
その場にいた人々は弁護士の話を聞いて「法輪功は合法だ!」と話した。
李さんの自宅から法輪功の資料3千枚、神韻DVDを探し出したとして検察側から証拠として出されたが、弁護士は「これらの証拠を法廷に持って来て見せてくれますか? その証拠の内容が良いものであっても、無理やり悪いものだと言うのですか。神韻DVDを鑑賞したことがありますが、とても素晴らしい公演です」と話した。
裁判官は反論できず、弁護士の発言を中断させようとして、何度も木槌を打ち鳴らしたという。
龍泉駅区裁判所 |
龍泉駅区裁判所の入口
龍泉駅区裁判所前で待機するパトカー
龍泉駅区裁判所付近を警備する車
私服警官
私服警官 |
私服警官 |
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)