ドキュメンタリー『信じ難い』は、「中国共産党は生体臓器狩りを、今だにやっている」を公表し、世に問う(写真)
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 【明慧日本2015年10月16日】法輪功修煉者が近年来、中国で臓器狩りの対象にされ虐殺されたことを調査の題材とした、ドキュメンタリー『信じ難い』(Hard to Believe)という動画が9月29日に公表された。この1時間ほどのドキュメンタリーは、中国共産党による法輪功学習者からの生体臓器狩りの罪悪、そしてマスメディア、政界及び医学界の沈黙について検討した。

 ドキュメンタリー『信じ難い』という動画の趣旨は、法輪功学習者が受けている拷問、生体臓器狩り及び虐殺されたことに対して、なぜこの世界が見て見ぬふりをするのかについての検討である。

 中国共産党による生体臓器狩りは、いまだに続いている

 ドキュメンタリー『信じ難い』は、中国共産党が拘禁され、生きている人から臓器狩りをしているという事実を暴露した。大量の証拠の前で、この世界がなぜ沈黙しているのかについて検討した結果、中国共産党による法輪功への迫害があまり残酷過ぎて、人々の想像を遥かに超え、逆に信じ難くなったのが原因だという結論を得た。

 アメリカ共同テレビ局で放映した『信じ難い』というドキュメンタリーは、インターネットで1週間発表される。

 法輪功は前世紀90年代に世に伝えだされ、わずか数年間で1億人の愛好者を獲得した。しかし、1999年の中国共産党による弾圧で、幾千幾万の愛好者が投獄され、拷問され、それは今も続いている。 

图:gutman 中国问题专家葛特曼认为有六万五千法轮功学员被活摘器官而死亡

写真1:中国問題研究家のガットマン氏「6万5千人の法輪功学習者が生体臓器狩りをされ、死亡した」

 ガットマン氏「6万5千人の法輪功学習者が生体臓器狩りをされ、死亡した」

 ドキュメンタリー『信じ難い』は作家・中国問題研究家のガットマン氏を中心に、カナダ調査チーム、国際医学倫理家が、中国で拘禁されたことのある法輪功学習者を取材し、録画したものである。迫害が始ったころ、ガットマン氏は中国にいた。彼の推測によって、2000年~2008年の間に、少なくても6万5千人の法輪功学習者が臓器狩りにより死亡したという。

 「My God!生体臓器狩りは本当のことだ!」

  ガットマン氏は釈放された法輪功学習者からの取材によって、初めて生体臓器狩りを耳にした。「刑務所で法輪功学習者らは体の検査ではなく、内臓の検査を受けているのです。肝臓、腎臓、角膜などの検査を強制されました。私は背筋が寒くなるほど非常に吃驚しました。My God! 生体臓器狩りは本当のことです!」

 ガットマン氏がロンドンでのある会議で演説していた時、ある参加者が立ち上がって、自らが臓器狩りをしたと話した。ドキュメンタリーで取材を受けたウイグル族の医師・Enver Tohti氏も、重症だったが致命傷ではなかったある人から臓器狩りを強制されたという。中国から逃亡したほかの多くの人も、死刑囚から臓器狩りをしたことがあるという。

 法輪功への迫害が始ってから、臓器移植の件数が激増

 1984年、「中国で死刑囚からの臓器狩りを許可する」という法案が可決された。米国人権団体のデータによると、2013年、中国で2400人の死刑が執行されたが、しかし、臓器狩りの件数は10000件を超えたと推測される。

 カナダの人権弁護士のデイビット・マタス氏は、2006年から臓器狩りの調査に着手した。中国共産党による法輪功への迫害が始った後、中国での臓器移植件数が急増したことに気付いた。デイビット・マタス氏とデイビット・キルガー氏の共同調査によって、2000年から2005年までの間、中国で41500件の臓器移植が行われたが、死刑を執行された死刑囚の人数を、遥かに超えていた。死刑囚以外、どこから臓器を入手したのか、中国当局からの説明は得られていない。臓器移植は利益が大きい。中国の病院では、角膜移植は3万ドル、腎臓は6万2千ドル、肝臓と心臓は13万ドルである。

 中国の医師「ドナーは法輪功学習者であることを保証します」

 『信じ難い』は中国の医師や看護師の音声も記録した。彼らは電話で「ドナーは法輪功学習者であることを保証します」と病人に約束した。法輪功学習者は健康で、臓器が死刑囚より良いので、理想的なドナーだと見られた。

图:纽约大学(医学院)医学伦理系创建系主任阿瑟·卡普兰教授说《难以置信》这部影片是“对我们这个时代一个严重人权侵犯行为的一个重要、及时和令人深度不安的陈述。”

写真2:ニューヨーク大学医学倫理学部長のArthur Caplan氏「『信じ難い』映画は、我々の時代の深刻な人権侵害に対する重要でかつタイムリーで、更に人々に驚愕を与える陳述です」

 ニューヨーク大学医学倫理学部長のArthur Caplan氏は「問題なのは、いつ我々に何ができるのか」と問題を提出した。

 2013年、欧州議会で中国共産党による臓器狩りを譴責した議案が、可決された。そして、厖大な移植件数の説明を中国当局に求めた。中国では毎年1万件以上の移植手術が行われ、165社の移植センターは「2~4週間以内にドナーを見つける」という広告を出していた。にもかかわらず、中国では健全な臓器提供システムは存在しない。

 国民が中国へ臓器移植目的の渡航を禁止するという国もあり、例えばイスラエルやスペインなどの国々である。

 『信じ難い』という映画は、我々の時代の最も恐ろしい医療犯罪に対する、厳粛な調査である。問題なのは、もしこの犯罪が既に十数年間続けられているとすれば、なぜ注目する人が、これほど少ないのかということである。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/9/30/316892.html)
 
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