明慧法会|同修を救出し 警官たちも救い済度した(一)
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 文/中国の大法弟子が口述し 同修が執筆

 【明慧日本2015年10月18日】

 尊敬する師父、こんにちは!

 同修の皆さん、こんにちは!

 学法グループの同修の皆さんの協力により、私の夫を救出した体験をここに書きます。

 一、正々堂々と、正念で、何事もやる

 私たち夫婦は法輪大法を学んでいます。今年の新年を過ぎたある晩、夫が家に帰らなかったので、いつも夫と一緒に行く同修の家に探しに行ってみると、「資料を作っている時に、警察に不当に連行された」ことがわかりました。その晩、この知らせを聞いた後、家に帰ったのはもう真夜中でした。荷物を整理していると、真っ黒な物質場が私に寒気を感じさせ、心理的に、非常に圧力を加えてきました。

 次の日、学法グループに行くと、「みんながすぐに正念で協力する」と言ってくれ、私を励まし、一緒に公安局の分局と警察署へ状況を調査に行きました。迫害の責任部署と、夫が不法に拘束されている場所がわかったので、一旦戻ってから、明慧ネットでそのことをすぐに公表しました。

 同修は私にできるだけ早く、夫の引き渡しを要求しに行くように勧め、「引き渡しの要求に行きますか?」と尋ねたので、私はすぐに「行きます!」と自然に口から言葉が出ていました。

 同修が去った後、私は自分に「あなたはちゃんとやれますか?」と自問自答しました。学法や修煉の時いつもあまり精進しておらず、性格的に話し下手で、人と会った時もうまく話せません。この時、「重要なのはその過程で、同修を救助する出発点は人を救うことで、見た目は警察は大法弟子を迫害していますが、最もかわいそうなのは、迫害に加担している警官たちなのです」と、交流の時に同修が話していたのを思い出しました。

 「あなたに退路はありません。ただ前進あるのみです。師がいらっしゃって、法があれば、行い難いことも行えるはずです!こうなったら捨て身になるしかありません!」と私は自分自身に叱咤激励(しったげきれい)しました。

 1日目は警察署に夫の引き渡しの要求に行き、何人かの同修が私に付き添って警察署に入って行き、その他の同修は近くで発正念をしました。警官はいきなり怒りだし、一緒に入って来た同修を追っぱらい、残されたのは私一人だけでした。その時、私の足はガクガクと震えていました。私が目を閉じると、師父がそばにいらっしゃり、多くの同修が発正念して、私の後ろから支えてくれていることを感じました。「これは私の関であり、恐れる心は生死の関なので、思いっきり正々堂々と越えて行かなければならない!」と強く思いました。そこで私は上体をしゃんと起こしました。

 「法輪功を修煉しているのか、していないのか?」と警官が尋ねました。この質問については、前もって同修が教えてくれていたので、「私が法輪功を修煉しているか、していないかは関係ありませんよね。夫の引き渡しと何の関係もないことです」と私は毅然(きぜん)として答えました。しかし、「法輪功を修煉しているのか、していないのか?」と警官は再び同じことを聞きました。

 「自分で考え、答えなければならない。今日、私は一人で立ち向かわなければならず、邪悪な要素は私を試そうとしている。私は大法弟子ですから、邪悪な要素には協力しません!師父と法を信じていれば、師父は私のそばにいらっしゃり、私に知恵を授けてくださいます。だから正々堂々としよう」と、私は心の中でつぶやきました。この時、「小指の先の一ひねりにも耐えられません」[1]という『轉法輪』の中の一節が頭の中に浮かんできました。

 「私は煉功しています!もし私が法輪功を修煉していなければ、今日私はあなたたちに会うことができず、とっくに死んでいたはずです!以前、私の心臓病はとても深刻な状態で、どこの病院へ行っても治すことができず・・・」と若い警官たちに言いました。

 一人の男の警官が警察署に入って来て、私の後ろを歩きながら「法輪功を修煉すると健康になるのか?」と尋ねました。

 「どうしてあなたはそのことを知っているんですか?」と聞くと、「あなたたち法輪功を修煉する人の多くは、体が悪かったが、法輪功を修煉したらよくなったと言うが、本当か?」と聞くので、「そうです、法輪功は素晴らしい功法で、私の夫も法輪功を学んで良い人になったのに、どうして良い人を捕まえるのですか?」と逆に尋ねました。

 この時、「署長と話してください」と言われ、私は署長と一緒に上の階に行きました。いつの間にか、足の震えはおさまっていました。

 署長はまず一通り取り調べを行い、夫が作った真相資料のことについて尋ねましたが、それ以外のことは何も聞きませんでした。私は「夫の釈放を要求します。法輪功を学ぶことは間違っていません」と言うと、「その件について、何も責任を持っていない」と署長が言いましたので、「それなら誰が責任を持っているんですか?」と聞くと、署長は何も言わずに、私を追い出しました。どの警官に尋ねても黙りこくったままだったので、「あなたたちは人を捕まえたら、それで済むんですか?その後は何もせず、放っておくんですか?いったい誰が責任者なんですか?」と言うと、しばらくして、「おれが責任者だ!」と、一人の警官が怒鳴りました。

 そうだ、これは師父がお決めになる事なのだ!私は警官たちをまだ救っていない。だから、彼らを救わなければならないと、心の中で思いました。

 二、警察署長を救い済度する

 2日目、一人の若い同修が付き添って、私は署長に会いに警察署へ行きました。その他の同修は発正念をしました。

 「あなたはだれですか?」と、署長は若い同修に聞きました。署長は無理やり私たちを押しのけましたので、同修が正念を発して署長を直視し、「私が誰であるか、ということは関係なく、あなたは大法の真相がわからないのであれば、わからなければならないし、あなたは私たちに対して、このように対応するのはいけません」と署長に言うと、署長は会議に行きました。私と同修はその場にとどまり、正念を発し続けました。

 用事で警官3人が来たので、同修と私は話を続けました。「ねえ、法輪功を学んでいる人がここに捕まっているらしいよ。ここは悪人を捕える所なのに、良い人たちも捕まえているんだって!」と同修が言ったので、私が相槌を打つと、「法輪功を学ぶ人は『真・善・忍』を信じ、良い人ばかりなんだよねー」「本当に『真・善・忍』は素晴らしいのに!」。横で何もしゃべらずに私たちの話を聞いていた警官たちは、黙っていました。その警官たちに真相を伝え、お守りを取り出して差し出すと、先を争うように受け取り、お守りをポケットに入れました。

 「警察署長を必ず救わなければならない」と、同修は発正念をしました。会議が終わると、署長は私たちを中に入れ、その署長の態度は一変して、和らいでいました。「あなたたちは佛を信じているようだが、私も佛を信じている。でも、あなたちのことは信じない」と言うので、私たちが真相を伝えると、「私も法輪功の本(不当に連行した同修から奪い取った2冊の大法書籍)を持っている。『共産党についての九つの論評』も見たことがある。あなたたちの明慧ネットも見たことがある」と署長は言いました。「明慧ネットにアクセスできるのであれば、できるだけ多く見た方が良いですよ」と同修が言うと「内容が同意できるものもあれば、同意できないものもある」と署長が言うので、「署長さんは何に同意するのですか?」と尋ねました。「私は『真・善・忍』には同意する」と、署長は言いました。「ということは、あなたの本質は善良ということになりますが、それなら、なぜあなたは迫害に加担するのですか?」と尋ねると「中国共産党にやらされているのであって、私とは関係ない、私たち警官は任務でしかたなくやっているのだ」と、署長は言いました。

 佛道を修める人の物語を、同修は署長に話して聞かせました。それは、「死刑執行人は修煉者の首をはね、修煉を続ける限り首をはね、500人の首をはねた時、死刑執行人は自分の命を落とし、500人の修煉者は生き返った」という物語です。「死刑執行人自身がやろうと思ったのではなく、国王に命令されて、やらされたのだ」と死刑執行人は弁解しました。しかしそれは間違っています。あなたはその500人が修煉者だと知っており、あなたは修煉者を迫害しました。それはあなたが国王の邪悪な政策に賛同し、同意したに等しいので、あなたは自分の行為に対して責任を負い、代価を支払わなければならず、つまり「死」をもって償わなければならないということです。

 署長は、自分のこととして、この話に聞き入りました。同修の話は署長の誤った考えを打消しました。

 「今日、私たちは知り合いましたが、実際は輪廻転生の中で縁があったのかもしれません。ですから、私たちがここに来たのは、身内の釈放を要求しに来ただけでなく、もっと大切なのは、次のことをあなたに伝えたかったからです、くれぐれも法輪功への迫害に加担してはいけません。もし中国共産党と一緒になって同じようなことを行えば、あなたは中国共産党と共にに不運な運命に遭うでしょう。あなたは佛を信じているのではありませんか?それなら私たちは以前は身内だった可能性があり、それなら私はあなたに真実の情況を伝えなければならず、迫害に加担すると大罪となり、おお罰が当たりますよ。あなたにそうなってほしくはありません」と、同修は慈悲をもって、こんこんと署長に話しました。「中国共産党と共に歩んではならず、中国共産党を脱退し、法輪功への迫害を停止して、はじめて素晴らしい未来が得られるのです」と署長に真剣に伝えました。

 署長はまじめにうなづき、私たちを座らせ、引き続き真相を聞きました。この時、署長の同僚が来たので、私たちは署長の同僚にも真相を伝えると、「ああ、私の父も法輪功を学んでいるよ」と、その警官はニコニコして言いました。それは私たちが受け入れられたことを示しており、私たちへの反感はなくなり、空間場全体が和やかになりました。

 私たちが出て行く時、「覚えておいてください、この案件については、国保大隊の章青(仮名)という人に会ってください」と、警察署長は小声で私たちに、教えてくれました。後で確認してみると、確かに章青と言う人物がこの「案件」を担当していました。

 三、慈悲深さが、副署長の冷淡さを変えた

 この警察署に王南(仮名)という副署長がおり、常に邪悪そうな表情をしており、副署長は取調室長で、私の夫は迫害されており、この副署長が直接の担当者でした。私は2人の娘と毎日、副署長の事務所へ行き夫の引き渡しを要求し、真相を伝えましたが、副署長は真相を聞かないばかりか、警察署内の作業員と清掃員の婦人労働者に指示して、私たちを外に追い出しました。私たちが作業員と清掃員に真相を伝えると、作業員と清掃員は同情はしたものの、やはり私たちに「手を貸し」て入口まで連れて行き、私たちが外に出ると、副署長はすぐに入口に鍵をかけて行ってしまいました。副署長を操っている邪悪要素は、明らかに私たちを恐れているようでした。

 ある日、私は2人の娘と一緒に饅頭とミネラルウォーターを提げて、副署長の事務所に、夫の引き渡しの請求に行きました。作業員と清掃員が、私たちを追い出したがらないことを知った副署長は、私たちを事務所に残して、自分が出て行きました。副署長が隣の部屋に逃げたことに気づいた娘は、副署長に真相を伝えました。「私についてくるな!」と副署長が言うと「あなたが父を開放してくれれば、あなたについていったりしません」と娘ははっきりと言いました。

 しばらくして、副署長は会議に行きました。娘は会議室の入口で「○○○(夫の名前)の件は、国際社会に漏れてしまった」と、副署長が言っているのを聞きました。(明慧ネットで公表されたことを言っていたのです)「解放しろ、こんなことになってしまってどうするんだ!」と、署長が言いました。「解放するのはいいでのすが、物はどうしますか。多くの法輪功関連の物が見つかったのですが」と、副署長が言うと「片付けておけ!解放しろ!朝から晩まで家族が押し掛けてくるようでは困る・・・」と、署長が言いました。

 副署長が会議室から出て来たので、私たちは副署長に真相を伝えましたが、邪悪に操られておる副署長は、言ってることがしどろもどろで、「もう『カルト教団』と決定した」などと言っていました。「国家は14の邪教組織を定めていますが、その中に『法輪功』は入っていません」と、私は言いました。副署長は一冊の分厚い法律書を取り出しながら「絶対にある」と言い、始めから終わりまでめくりましたが、見つかりませんでした。もともと邪教ではないのですから見つかるはずがありません。「あなたは自分の言行に責任を持たなければなりません、中国全土の弁護士と裁判官が見つけられないのに、今あなたはそれを見つけ出せるのですか?」と私は言いました。

 副署長は探すのをやめ、何かを待ちわびるかのようにそこに座り込み、ぶるぶる震えだし、「それは、それは、江沢民がやらせたのだ」と脅えながら言いました。

 この生命が本当に害毒されているのを見て、面白くもあり、悲しくもあり、「江沢民って誰ですか?」とわざと聞くと「前国家主席だ」と副署長が小声で言ったので、「あいつはガマガエルの精であり、法輪功を迫害した悪の筆頭であり、実際にはあなたたちをも迫害しているんですよ!あいつはすでに世界中で告訴されており、あなたたちを迫害に加担させることにより、あなたたちにも罪を押し付けようとしているのです。法輪功への迫害はもうすぐ終わろうとしていますが、あなたは考えたことがありますか?その時になったら、あなたはどうするのですか?」と聞きました。

 「その時になったら、私は捕まって銃殺されるだろう」と、副署長は小声で言いました。「あなたが銃殺されてしまったら、あなたの奥さんやお子さんはどうなるんですか?」と聞くと「私と一緒に銃殺されるだろう」と言いました。このかわいそうな生命を見て、私は涙があふれてきて、「夫が捕まってしまった私たち母娘3人と同じですよ、もしあなたが銃殺されてしまったら、考えてみてください、あなたの奥さんとお子さんはどうなってしまうんですか?」「私たち法輪功を学ぶ者は慈悲深く、あなたたちが不幸になることを望んでおらず、あなたたちの平安と幸福を望んでいるからこそ、こうして、真相を伝える資料を印刷し、あなたたちを含め、人々に配っているんです。これはつまり、あなたたちすべてに素晴らしい未来が訪れることを願っているからであり・・・」と、私は涙ながらに訴えました。

 副署長は何も言いませんでしたが、しばらくしてから「国保大隊の章青に会いなさい。彼が電話を一本くれれば、私はすぐにあなたの夫を解放します」と言ってくれました。(副署長のこの時の話は本当でした)

 (続く)

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』

 [2] 李洪志師父の著作:『各地での説法十一』「大法弟子とは何か」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/11/8/281569.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2013/11/27/143408.html)
 
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