ドイツ人女性: 私の家庭を救って下さった師父に感謝致します(写真)
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 【明慧日本2015年10月28日】(明慧記者雪莉による報道)シルビアさん(20代)は情熱的な明るいドイツ人です。彼女は専門学校に通っていた時、リファードさんに出会い、運命の人と感じたそうです。2年後、2人は結婚しましたが、それが「お互いを苦しめ合う日々」の始まりでした。

 以下はシルビアさんの波乱に満ちた人生の物語です。

图:看着这张和乐的照片,有谁会想到他们曾经历“互相折磨的日子”呢。
現在のシルビアさん(右)とリファードさん(左)

 「お互いを苦しめ合う日々」

 リファードさんはコソボのある閉鎖的な小さな村で生まれました。6歳で父を病気で亡くし、21歳の時戦火を避ける為にヨーロッパに密航し、転々とした後ドイツ北部のハノーファー市に辿り着きました。文化や言語の違い、生活の厳しさ、そして西欧人の生活スタイルに慣れないムスリム系のこの若者は母の死と共に、過去の生活とのつながりも失いました。孤独感に苛まれていたちょうどその時、シルビアさんと出会いました。

 シルビアさんの話です。「結婚してから気づいたのですが、彼は猜疑心と嫉妬心が非常に強く、しかも暴力的で、何でもコントロールしようとしていました。道で誰かが私を見ただけで怒り出し、私に非があると決めつけました。彼の認識では、女性が男性から注目されれば、たとえそれが無意識に見られたとしても、必ず女性の方が悪いと言います。いくら努力しても、必ず間違っていると指摘されます」

 続けてシルビアさんは「喧嘩が絶えない日々の中で、お互いを苦しめ合うことは本当に狂うほど辛かったのです。彼は2人が別かれることを想像して大声で泣き叫び、絶望に陥った子供のようでした。どうしたらよいかわからないので、夫婦問題のカウンセラーを訪ねたり、そのほか様々な方法を試したりしましたが、全く効果がありませんでした。これ以上お互いに責めあうのも嫌でしたが、別かれたくもありませんでした」と言いました。

 夫婦関係がどん底に陥ったとき、法輪功を思い出した

 この時、シルビアさんは数年前に母を通して知った法輪功を思い出しました。以前、彼女は毎週母と一緒にゲッティンゲンの学法グループに行って学法や煉功をしました。『轉法輪』は彼女の多くの疑問を解明してくれました。彼女の家庭はカソリック教を信仰していたので、人間が神によって作られたのを信じていました。小学校に入ってから進化論を教えられました。信じられない彼女は先生に「宇宙の中で、最も小さな粒子と最も大きな粒子は何ですか?」と質問しました。先生は答えられませんでした。『轉法輪』は彼女に完全な答えを出しました。しかし彼女は忙しい日々の中で法輪功を忘れかけて、たまに本を読む程度でした。

 大法を修煉してから善を持って家庭内暴力に対処する

 夫婦関係がどん底に陥ったとき、2人は同時にビーレフェルト市で仕事を見つけて引っ越しをしました。彼女はそこに学法グループと同修がいることを知り内心喜んでいました。しかし彼には環境の変化による認識と習慣の変化が見られませんでした。

 シルビアさんは「グループでの修煉環境が欲しかったのです。同修と交流したり、励まし合ったりすることができますし、一緒に煉功するときの感覚は本当に素晴らしいのです。しかし、彼は猛反対で『女性は家にいるべきで、家庭を中心とし、外を出歩いたりせず、男性ともできるだけ接しないようにすべきです』と言いました。しかしグループで学法や煉功をしたり、真相を伝える活動に参加すれば男性の同修と会うことは避けられません」と話しました。

 ある日、リファードさんは彼女を尾行して煉功点に行き、遠くから彼女の煉功の様子を見ていました。その後また彼女の後を追って家に帰りました。帰宅した途端、彼は彼女を殴りながら「行ってはいけないと言ったのに、なぜ行ったんだ!」と言いました。

 シルビアさんは「時には本当に絶望感を覚えました。修煉は絶対にやめたくないので、恐れてはいけないと自分に言い聞かせました」と言いました。 

 リファードさんは絶えず脅し、別れさえほのめかして彼女に迫りました。困難の中で彼女は明慧ネットを思い出しました。当時家にはパソコンがなかったので、図書館に行って明慧ネットを閲覧し、師父の全ての経文と同修の修煉体験を大量に読みました。

 シルビアさんは「中国大陸の修煉者たちはあれだけの恐怖の中でも、出来るだけ集まって学法や煉功をしようとしていますが、なぜ私はドイツという自由国家の中で恐れるのですか? 大法を修煉する事は私の権利であり、正しい願いです。私は間違っていません」と意志を堅め、夫に攻撃される度に出来るだけ穏やかな気持ちで対処しました。彼に功法を説明し、煉功を教えたり、時には彼を傍に座らせて一緒に李洪志先生の説法を読みました。徐々に、彼の態度が和らいできました。

 絶えず心を修め、暴力的な夫が徐々に変わる

 それでも、暴力や罵り、恐喝、侮辱は日々行われていました。リファードさんは、妻の心の中で常に大法が最優先にされていることが彼の価値観からすれば容認できませんでした。どうしても彼女を制限しようとしました。彼は「これからは年に4~6回だけグループ学法に参加しなさい」と言いました。シルビアさんは「あなたは世界の主宰者ではありません」と穏やかに、しかしきっぱりと断りました。彼女は「バシッ」と重々しい平手打ちを受けました。リファードさんはドアを荒々しく閉めて出て行きました。外から彼女に電話をかけ「お前の頭を割ってやる!」と言いました。シルビアさんは彼ならそうするかも知れないと思って、怖くなって警察に通報しました。駆け付けた警察官は聞き取り調査を行った後、震えていた彼女を見て、脅迫と傷害の罪で彼をすぐに起訴しました。

 事件後、夫はしばらく静かだったのですが、よい環境は長続きしませんでした。彼はシルビアさんのグループ活動への参加を阻止するために、再び侮辱や罵りと暴力を振るい始めました。電話線を切って彼女のノートパソコンを隠し、メールを閉鎖し、携帯電話を壁に投げつけ粉々にして、プリンターも壊しました。最後には銃を構え「子供を誘拐する」と言いました。

 シルビアさんは「彼が非常に良くない言葉を口にしたとき、私は『これが本当の彼ではない』と思いました。時には、本当に『銃で殺されても構わない。どうせ誰もが死ぬのだから』と思ったこともありますが、すぐにそう思ってはいけないと考え方を変えました。そんなことをすれば、彼にとっては良くないからです」とその時の内心の葛藤を述べました。

 「これらの魔難に遭遇するのは、正に恐れる心を取り除くチャンスではありませんか? これがなければどのようにして恐れる心を取り除き向上するのですか? 今まで『彼の心に引っ掛かっていることを解いてあげよう』とは考えず『自分の向上や、妨害されずに大法のことをする』ことしか考えていませんでした。ある意味では、私が彼の執着を増強したとも言えます。彼を見下したりして、女性が持つべき優しさも全く欠けていました」

 シルビアさんは何回も『轉法輪』を通読して、問題を考える視点が変わりました。彼女は李洪志先生の教えを実践して家庭に劇的な変化をもたらしました。

 彼女は「当時、私は『轉法輪』を既に何回も通読しました。『失と得』の章で生活の中の魔難や苦しみは自分の業力によるものだと分かりました。彼の私に対する態度を見れば、恐らく自分も以前に人を傷つけたことがあったのでしょう。何も失わず、苦痛に耐えなければどうして良いものが得られるでしょうか? 普段、何の病気もなく、不愉快なことにも遭わなければ、気楽な中でどのようにして向上するのでしょうか? これは業を滅するチャンスでもあるので、良いことだと考えるべきです」と考え方が変わって、再び衝突が起きても争いが収まるのが早くなりました。

 ある日、彼女は何かの理由で息子や夫と喧嘩になりました。3人はお互いを叱責し、声もだんだんと大きくなってきました。シルビアさんは怒りのあまり、息子を部屋に閉じ込めました。息子は大声で叫び、足でずっとドアを蹴り続けました。彼女はソファーに座って平静を取り戻そうとして「なぜ、こんなことが私の身に起きたの? 絶対に私に非がある。互いに罵り合って業力を押し返してはいけない」と思いました。彼女は冷静に夫に「私の間違いです。ごめんなさい」と言いました。夫もすぐに冷静さを取り戻しました。子供は何もなかったかのように自分で遊び始めました。

 シルビアさんは「今は夫と定期的にグループ学法に参加しに行きます。彼は穏やかで友好的になり、家庭の雰囲気も正常になりました。大法と師父がいらっしゃらなければ、私は今日まで辿り着けませんでした。いつか、アメリカに行って師父に会いたいのです。遠くから師父を眺めるだけでも結構です」と涙を流し、言葉を続けることができませんでした。

 シルビアさんの最大の願い

 シルビアさんは法輪功に接してから14年余りたちましたが、まだ李洪志先生の説法を直接聞いたことがありません。彼女は一所懸命働いて、米国で行われる大法弟子修煉体験交流会に参加したいと思っています。そこに行くことで、初めて自分の最大の願いが叶います。師父にお会いし、心から「私の家庭を救って下さって感謝致します!」と伝えたいそうです。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/10/8/317247.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2015/10/14/153228.html)
 
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