季布の「一諾千金」の話に勝るとも劣らない
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2015年11月22日】その年、私は中国共産党に不法な判決を下されました。刑務所に入る前に、私が持っているすべてのものを、常人の友達に預けてきました。その中には、数100枚に上る真相資料もあります。

  彼女は「私がこの真相資料を配りに行くから、心配しないでね」と言いました。私は彼女を見つめ、何も言わなかったのですが、心の中で「私はこの真相資料を配っただけで、中国共産党に2回不法な判決と労働教養6年を言い渡されたのよ。あなたは本当に怖がっていないの? 私は期待していないわ」と思いました。

 刑務所から出た後、彼女と朝食を一緒に食べました。食事中、彼女は「私がどのように法輪功の友達を通して、あなたを救助する手立てを考え、刑務所の幹部に電話で問い詰めたりしたことなどなど・・・」いろいろ話してくれました。

 私は「あの真相資料には触らないで、私が配りに行きます」と言いましたら、彼女は「とっくに配り終えましたよ」と、とても爽(さわ)やかな表情で話しました。私は彼女の話を聞いたあと、信じられないほど驚きました。私はできるだげ自分の気持ちを抑えようと思いましたが、身体は思い通りにならず、涙が流れ落ち、身体はぶるぶる震えました。

 司馬遷は『史記』の中で「黄金百斤を得るは、季布の一諾を得るに如かず」と述べています。私は彼女が季布の「一諾千金」の話(訳注:一度引き受けた以上約束は必ず守り、必ずやり遂げるの意で、季布は正直で義理堅く、人の面倒を大変よく見る人物でした。季布は、一度承諾したことは、たとえどんなに困難でもあらゆる方法を尽くして、約束したことを必ず果たしました)のたとえに、勝るとも劣らない行為だと思いました。なぜかというと、彼女は大法弟子の手伝いをしてくれ、世界中で一番正しいこと、一番尊いこと、しかも何も恐れず人々に善行をしたからです。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/10/29/318293.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2015/11/10/153607.html)
 
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