遼寧省: 70代の法輪功学習者が迫害死(写真)
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 【明慧日本2015年11月23日】遼寧省瀋陽市の法輪功学習者・董慧娣さん(70代女性)は遼寧省女子刑務所の迫害によって死ぬ寸前の状態になったため、9月27日に帰宅させられた。その後、董さんは病院に搬送され、救命処置を受けたが10月19日に死亡した。

董慧娣老人
董さん

 董さんは瀋北新区馬剛郷に在住で、法輪功を学んでいるとの理由で2012年5月27日、警官に連行され市留置場に拘禁された。留置場で迫害を加えられた董さんには、心臓病と高血圧の症状が現われたが、解放されなかった。

 同年10月18日、瀋北新区裁判所は董さんに対して不正裁判をかけ、3年6カ月の実刑判決を言い渡したが、家族に判決書を渡さなかった。2013年5月9日、市留置場側が董さんの家族に、董さんを女性刑務所に送ったことを知らせた。

 そして、1年間妻と会っていなかった董さんの夫は5月17日、刑務所に駆けつけ董さんとの面会を要求したが拒否された。

 董さんは法輪功を学んで健康を取り戻し、優しい人になった。しかし1999年7月20日、中国当局が法輪功迫害を開始し、董さんは警官に嫌がらせをされ、穏やかな生活ができなくなった。

 2000年4月22日、董さんは派出所に連行され、国保大隊(法輪功迫害の実行機関)の警官に尋問された。2001年10月20日、董さんは新城子の洗脳班に拘禁され、15日間強制的に洗脳(訳注:ある思想を繰り返し吹き込まれて、その人の思想を根本的に改造すること)を受けた。

 2012年5月27日、董さんは3度目の連行をされ、実刑判決を受けて刑務所に収容された。刑務所で董さんが「転向」しなかったため、家族との面会を許されなかった。手錠をかけられ、両足も地面に固定した鉄の環に入れられるなどの迫害を受けた。そのうえ、董さんは今年8月に「食道がん」と診断された。

 刑務所側が「董慧娣の病気を治療するため」という理由で、董さんの家族から3000元をゆすり取った。

 しかし9月27日、董さんは息絶えだえになって、刑務所側から帰宅させられた。帰宅した董さんは、吐き気がして、水さえ飲めなかった。そして10月19日夜9時過ぎ、冤罪が晴れないまま、この世を去った。

 董さんの死に夫と息子は、大きな衝撃を受けた。息子は「母が受けた3年間の苦しみを思うと心が痛くてたまらない」と言った。夫は毎日、涙を流している状態である。

 瀋北新区610弁公室、国保大隊、公安局の警官は、同区に在住の法輪功学習者に対して、連行・拘禁・拘留・洗脳などの迫害を加えていて、董さんが13人目の迫害で死亡した法輪功学習者となった。

(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/11/13/319058.html )
 
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