滄州市9人の法輪功学習者の裁判で11人の弁護士が弁護する
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 【明慧日本2015年12月14日】(明慧ネット記者河北報道)2015年11月9日から12日まで、河北省沧滄州市運河裁判所は非法に拘禁された9名の法輪功学習者の裁判を開廷して審判した。10人の弁護士が彼らを弁護した。法官、法警たちはその場で法律を無視した。弁護士たちは脅迫に抵抗し、法に沿って弁護した。

 11月9日から11日まで、運河区裁判所は一般の人に裁判を公開しないだけでなく(1名の学習者あたり1名の家族しか聞くことができない)厳重に警戒し、警察、国家保安人員、私服のスパ人員(下の図)がいた。裁判所の外にはパトカーが多数いた。

一、法律を無視し、司法警察が法廷で吼える

 11月12日、法廷内で、検察官は「弁護士は公然と法輪功は邪教ではないと言ってはならぬ」と言った。弁護士は「何故私たちは言ってはならないのか?検察官たちこそ何故公然と法輪功が邪教と言えるのか?」と言った。裁判長は聞こえなかったとごまかした。

 弁護士はいつまでも話し続けようとしたが、裁判官は話させなかった。しかし話が終わらないうちに司法警察隊長(警察番号1380001)が猛然と走り寄って来て、弁護士に向かって「おまえは何をする!おまえは何をする!」と言った。すると弁護士たちもパッと立ち上がり「あなたは何がしたいのですか?たった一人の司法警察に何の権力があるというのですか?」と言った。すると後ろにいた警察も皆立ち上がった。その時一人の弁護士が「なんだ、喧嘩するつもりか?」と言った。   

 後ろにいた一人の弁護士が「いずれにせよこれは法制に反することであり、たった一人の司法警察が法廷で弁護士に向かって怒鳴りつけた事が世界中に広まれば、きっと世界中から中国の司法警察は凄まじいな、裁判長はまるで存在しないようだ、という声が集まるに違いない」と言った。

二、違法警察が被害者を引き続きいためつける

 裁判の現場では、法輪功学習者の趙俊茹さんが長期にわたって迫害されたことにより、体を支え切れなくなり昏倒した。しかし裁判長の馬永勝は休廷をせず裁判を進めた。一人の弁護士がその場で「何か問題が起きたら、貴方の行為はこの運河裁判所を一夜で有名にさせるからな」と言った。

 法廷で、迫害された法輪功学習者の趙翔さんが「私は留置場でこのような非法な拘禁に対し絶食抗議しました。私は留置場の人に李毅(拘禁を実施した警察の一人)に会いたいと言いました。李毅は私を釈放すると言った事があります。私はここから出ると言いました。何日か経つと留置場の役人は李毅が来たと言いましたが、李毅は私をある場所へ連れて行き、強制的に食物を注入するという酷刑を使いました。そいつは私にフルーツ用のカバーをかぶせ、両手を後ろに組ませて24時間以上動けなくさせました」と話した。趙翔さんの話を聞いたその場にいた人は皆顔色を変え、涙をふく姿も見られた。しばらくたってある弁護士が「これは典型的な酷刑だ。この罪は非常に重い。これは事件の処理人員の犯罪に繋がるかもしれない。公訴人も皆その場にいて、検察院人員もいた。検察院は李毅の犯罪行為を調べるべきだ」と言った。

三、弁護士は言う、「政府には信仰に対してあれこれ言う資格と権利はない」

 弁護士の唐さんは当人、家族及び他の弁護士に対し「今後は言わゆる14種のような資料を引用しないように」と言った。彼は「定められたものだとしても、政府には邪教という名目でそれを攻撃する権利はないのです。なぜなら、政府は信仰に対してあれこれ言う資格はないからです」と言った。また弁護士の梁さんも「引用したとしても、政府には何が邪教であるかの基準を勝手に決める権利はない」と言った。

 弁護士の劉連賀さんは「思想、観念、信仰に対しては正と邪の境界を決めつけてはならない。あなたはそれを認めることもでき、認めない事もできる。しかしどんな人であろうと他人の思想に干渉することはできない。政府や官員であっても、どんな時であっても他人の思想自由に干渉することは許されない。人間は往々にして自分と同じ思想を持つ人を好み、思想が違う人を排斥する傾向がある。更にはそれによって人心を攻撃する人までいるが、これは誤りだ。全国に行き渡っている法令と変質した新聞メディアには法律的な効果は無い」と言った。

四、法輪功学習者は言う、「天下の衆生の全員の心が善に帰すことを望む」

 拘禁と非法な裁判を受けた法輪功学習者は、皆法輪功の修煉で心身ともに受益した。例えば法輪功学習者の李麗さんもその一人だ。彼女は法輪功を修煉した後、利益に対する執着心を捨てた。あるホテルでアルバイトをしていたら大きな白金の指輪を拾ったが、それを持ち主に返すために店に預けたのだ。法輪功学習者の趙俊如さんは修練する前は夫婦ともに重い持病があったが、修煉後は夫婦ともに肝臓の病気が薬なしで治っただけでなく「真、善、忍」を基にどんな人に対しても寛容に接した。礼儀正しく他人を優先し、家族、村民の中でもとても良い評判だった。候東亮さんは修練する前は激しい鼻炎を持っていて、寝ているときは呼吸さえできないほどだった。それはひどく辛いものだったが、修練後はなんとそれが治った。

 法廷の最後の日、法輪功学習者の候東亮さんは「私は週末に私の家でこのような『善に向かって修煉し、良い人になる』ことを目的にした修煉心得交流会を開きました。私は一人の信仰者として、徳を重んじ、善行を行っています。人に危害を加えることを故意に企てるような考えなど持っていません。そして私個人の行為は職場などのあらゆる団体および個人に傷害を与えていません。中華文明の歴史は長く奥深いものです。信仰を基にし、道徳を尊ぶものです。この俗世の中で『真、善、忍』に対する追求の心があるのは、完全に心の底から発した善の念によるものです。私の行為は全く法律に反していません。なので公訴人が私に適用した『邪教組織を利用して法律の破壊を実施する』の罪名は成立しません。法輪大法は私に健康な身体と善良な心を与えて下さいました。古代には幾人もの賢人が修煉し道をあちこちに探し求めました。『小隠は山に隠し、大隠は世に隠す』俗世は繁栄し、人目を引き付ける金銭、権利、愛情、名誉が時間と共に流れて行きますが、あなたはそれらのうちのどれを一生守れますか?あなたが引退してから、誰がまだあなたを覚えていてくれますか?唯一『真、善、忍』の信仰がいつまでも永遠に変わらないのです」と陳述した。

 最後に、裁判所が明察し、公に承認を得られるような法に沿った行動を執行し、無罪釈放を願う!

 天下万民の誠意ある心が善に帰し、世の中の善人が幸福で平安になることを祈る!

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/11/15/319170.html)
 
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