愚痴や争闘心をなくす体験
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文/イギリス大法弟子

 【明慧日本2016年1月28日】先日、習近平国家主席がイギリスを訪れた期間、メディアの記者として、イギリスの学習者たちと一緒に平和請願を進行するとともに、報道に参加して、世の中の人に大法弟子たちの和やかな雰囲気や、慈悲の風貌(ふうぼう)を目のあたりにさせるができました。

1.「文句」をなくす

 10月23日の朝、私たちがマンチェスター行きのバスに乗った時、一つの道理を認識しました。それは、ほかの人の思惟や、よくない考えに巻き込まれないようにすることでした。私は「二度と文句を言ってはいけない。愚痴をこぼすことは、ほかの人への不満だ。これは修煉者ではない。修煉の理に反することだ」と自分に言い聞かせました。

 師父は「心が正しくないとはどういうことでしょうか? それはいつも煉功者としての自覚が欠けていることです」と言われました

 例を挙げますと、以前はほかの人が自分に良くないことをしたときは「もしかしたら、あのことやこのことが原因なのか」と考えました。もし理由が見つからなければ、業力の転化で、受けざるを得ないと思い込みました。しかし今思ったのは、そのような考えに従ってはいけないということです。その思惟の中に入らないように注意することです。なぜなら、人の目に見えるものの多くが偽の現象であり、一旦この思惟に入ってしまうと、気の次元で気を煉るのと同様で、混乱して、うわべの現象に惑わされるからです。

 帰り道に「論語」を暗唱して「真の善悪、良し悪しをわきまえ、人類の次元から抜け出すと同時に、やっと真実の宇宙及び異なる次元、異なる空間の生命を見たり接触したりすることができるのです」に心から深く感化されました。人間の情や人間がもつ固定的な思惟から離脱して、はじめて真の善悪を分別することができるのです。

 このような思惟に入らなければ、「憶測」や「連想」などの思惟がなく、心は穏やかで、落ち着いています。ほかの人が、たとえどんな表現をしても、自分から気にすることがありません。同じ考え方の筋道が違うからです。ただこれは、無理矢理にではなく、自然にできたものです。師父が言われた「本当の慈悲にはいかなる私心もなく、誰に対しても、衆生に対していつも正念をもって問題を見ており、慈愛に満ちています」に従えばよいのです。

2.闘争心をなくす

 いつも家でメディアの仕事に携わっているので、だんだんと心が淡泊になってきました。ほかの人との「争い」を経験しないのですが、実践だと、なくすべき心が再び湧き出てきます。ひいては取り戻しがたい局面まで至り、衆生が救われる機会に影響していました。例えば、マンチェスターで、一人の女性が警官とヒソヒソと話をしていました。彼女の身なりと挙動から、私はその人が邪党の味方と断定しました。そして、警官に真相を伝えようとしました。これは、心の中でその人を圧倒する闘争心が隠れていたのだと気付き ました。そして、その女性が私に「何をしていますか」と聞いたので、私も率直に彼女に反問したら、結局、彼女はマンチェスターの警官でした。

 それから、中国大陸の同修が常人のマスコミにインタビューされていたとき、一人の無頓着な中国人が私たちの行列に加わりました。私は彼があら捜しをするつもりだと思い込みました。また警戒心がでてきて、常人の記者に「ほら見て、中国人はこのように中国共産党に洗脳されているのです。早く彼の姿を録画してください」といいました。後から聞いてみたら、あら捜しされた同修が、彼に真相を伝えたら、彼は心から承服して、しかも最後はとても賛同して「共産党が倒れてこそ、初めて新しい中国が誕生するのだ」と言いました。このこと知って、同修の慈悲心に深く感銘し、自分の考えの狭さを知りました。自分の慈悲心が足りないがゆえに、自分自身に緊張した雰囲気を作り出したのです。実際のところ、人々をどちらかに分別する必要がなく、すべて私たちが救うべき衆生です。自分の私欲、恐怖心の妨げによって、彼らに定義を下すことで、この一念で彼らが救われないかもしれません。

 ここまで書くと、私の周りにもこのような同修がいることを思い出しました。常人の中で、常人と言い争って譲らない。これは一つの毅然としている「正念」だと思っています。真の向上は捨てることであり、争うことではありません。不公平な待遇に直面したときは、善意をもって解釈し、闘争心をなくすのです。逃避や言い訳を見つけるのではなく、自分のあらゆる心に勇敢に直面して、認識するべきです。そうすると、これらを取り除けるのです。真の「善悪を分別」を学べるには、常人の心をなくしてこそ、本当の「善悪を分別」することができるのです。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/10/31/318297.html )
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2015/11/7/153559.html)
 
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