米「フリーダムハウス」の報告 中国共産党は学習者から大規模に臓器狩りを行っている
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 【明慧日本2017年3月13日】(ワシントン=明慧記者)米国の人権団体フリーダムハウスは2月28日、ワシントンで「中国での精神との戦い」と題して最新報告書を発表した。この報告書は中国の宗教の自由の現状を詳しく分析し、各宗教団体が受けている妨害、あるいは迫害の程度を調査して報告したものである。

'图:“自由之家”2017年2月28日发布题为“中国的精神之战”的最新报告。'
フリーダムハウスが2月28日に発表した報告書

 フリーダムハウの報告書は、法輪功についての詳細を22ページにわたりまとめたものである。法輪功が90年代の中国で伝え出され、当時は中国政府の支持を受けていたこと、迫害が発生した原因、弾圧の範囲と深刻さの程度、法輪功学習者が迫害に反対し、あらゆる努力を通して真相を伝え、中国社会に与えた影響、および現在の傾向などについて報告した。これは国際的に著名な人権団体によって、法輪功について全面的に分析し研究した報告書の一つである。

 報告書の中に 「中国共産党の法輪功に対する弾圧がすでに17年となり、しかもその人数が数百万人、もしくは数千万人が依然として法輪功を修煉し続け、弾圧後も絶えることなく新たな修煉者が増え続けている。このことは中国共産党の法輪功に対する弾圧の失敗を意味をしている」と記されている。

 2013年1月から2016年1月までの間、フリーダムハウスの独自の調査では、中国において法輪功学習者が刑に処された数は933例があり、懲役12年の実刑に処された例もあるという。報告書はこれ以前に数十万人の法輪功学習者が、かつて刑務所や労働教養に収監されたことがあるとも指摘した。

 報告書がさらに指摘したのは、中国共産党は法輪功を弾圧するのに、年間数億ドルを投じ、610弁公室の予算だけでも8・79億元と見られ、その予算は年間、1・35億ドルに相当する多額なものである。

 法輪功に対する迫害の政策は相変わらず深刻で、大規模な迫害が継続されている。迫害がさらに酷くなり、拘留、拘禁、拷問、さらに酷いことに殺害されている。それに対してある地区では迫害が緩やかになり、その理由は積極的に迫害に参加した官員、例えば周永康、薄熙来などが拘束され、拘禁されたこと、また法輪功学習者が真相を伝えることによって、多くの官員や警察官が迫害に参与しなくなったからである。

 報告書は中国共産党の臓器強奪についても鋭く指摘した。「信頼のできるデータによると、今世紀のはじめから、法輪功学習者が大規模に臓器を摘出され、それによって殺害されている。しかもこのような生きたまま臓器を摘出することが濫用され、今だに続けられている裏付けがあり、信じる理由がここにある」

 フリーダムハウスは、中国共産党臓器狩りの調査者のデータを評価し(中国の医師への電話による調査も含む)、かつて収容されたことがある良心の囚人の法輪功学習者に直接取材した。収容さていた期間中に血液検査をされたこと、ある台湾の医師との交流で、その医師の患者を中国で臓器移植したことがあり、その移植病院の軍部の病院の職員は友人でもある。その友人と面談した際に、2011年その移植患者に移植された臓器は法輪功学習者の臓器であるという情報を入手したという。

 フリーダムハウスの報告書は、中国共産党の臓器狩りを独自に調査した、デービッド・マタス氏、デービッド・キルガー氏、イーサン・ガットマン氏の3人が、昨年6月に発表した報告書を引用した。中国で臓器移植された数量は政府が公表した1万例より何倍も多く、これは臓器移植件数と臓器の出所の差異をさらに大きくし、法輪功学習者や良心の囚人が臓器を強奪される危険性を高めている。

 フリーダムハウスの編集者であるサラコックさんは、報告書を発表する席で中国共産党が行っているすべての良心犯からの臓器強奪を制止し、臓器の出所、臓器のドナーシステムおよび移植システムを国際組織で調査を行うよう呼びかけた。こうすることで臓器の寄付は自らの意思であるか否かを認証でき、透明性も高められる唯一の方法である。

 本部はワシントンにあり、フリーダムハウスは民主、自由、人権の研究および推し進める方面において、最も知名度の高く信頼性のある団体であり、毎年発表される報告書も相当な権威を持っている。フリーダムハウスは1941年に、ルーズベルト大統領夫人によって創設されたものである。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/3/6/-343924.html)
 
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