文╱中国の大法弟子
【明慧日本2017年5月23日】最近、このようなことを聞きました。ある同修は不当に連行された同修を救出した時、弁護士を頼み協力してもらいました。しかし、弁護士は同修の要求通りにタイムリーに案件を取り扱ってくれず、結局、第二審では上訴が却下され、原判決を維持するという結果になりました。同修はこの弁護士がなぜ指示通りに進めてくれなかったかを知りたくて、弁護士の故郷および所属する北京にある弁護士事務所を訪ね、弁護士が今まで手掛けた訴訟案件を調べました。
調べた結果、弁護士本人はとても正義感のある人でしたが、多くの法輪功学習者の案件を引き受けたため、あまりにも忙しく、こちらから念には念を押してやらないと、なかなか合わせてもらえないことが分かりました。
その後さらにもう一人の弁護士のことを知りました。この弁護士は多くの大法弟子の案件を引き受け、その後、弁護料金を大幅に値上げし、そして、公安局や国保大隊に「私の弁護に構わないで、あなた方は思う通りに判決を下してよろしい」との意を表したそうです。この弁護士の弁護申し立てはとても正義感が溢れるもので、多くの学習者から信頼と支持を得ました。しかし、この弁護申し立ては学習者が代わりに書いたものだと後で分かりました。この弁護士はとても有名な人で、多くの法輪功学習者の案件を手掛けています。しかし、ある北京の同修は「この弁護士はすでに、公安局や国保大隊に洗脳されている」と言いました。
以前も他の同修からも同じような情報を耳にしました。つまり、同修は不とうがに連行された後、皆さんは以前大法弟子に無罪を主張する弁護士さんに頼みたい傾向があり、そうすると、同修達がお互いに弁護士を推薦し、そのため、一部の弁護士はとても忙しくなり、全国各地を飛び回り、訴訟案件を入念に準備する時間がなく、その結果、しっかりと徹底的にやってほしいとの私達の要望に応えられなくなるのです。例えば、ある弁護士は午前中に数件の当事者と面会を行う予定を立て、しかし、同じ町と言っても留置場が異なるため、結局時間がぜんぜん足りません。また、ある弁護士は法廷に弁護意見書を提出した時、他の案件の意見書を少し手直しする程度で提出し、とても不完全なものとなって、時には、起訴状にない事実に対する証拠を出したりする事すらありました。
師父は説法の中で「相は心から生じる」[1]との法理を説かれ、また、「あなたの正念が強ければ、あなたは自分の範囲で強くて高くなり、中にある良くないものを抑制することができます」[1]とおっしゃいました。一部の同修は弁護士にお願いすれば、保険をかけたようにほっとして、きっと勝訴するだろう、不当に拘禁された同修がきっと救出できるだろうと楽観視して、弁護士に対してとても強い依存心を持つようになりました。しかし、訴訟はいつも私達の期待通りには進まず、たとえ弁護士が全力を尽くしたとしても、いつも期待に添えない結果となってしまいました。そして、弁護士は中国共産党に洗脳され、場合によって、変貌することもありました。このような事が起きるのは決して偶然なことではなく、それは私達学習者の人心に向かって来ているのです。
1999年の「4.25」の後、私達は当時の総理に大きく期待し、彼がいれば法輪功は迫害されないだろうと信じていました。しかし、邪悪は当時の総理に力を発揮出来ないようにしてしまいました。弁護士に対しても同じ手口です。
不当に連行された同修を救出する過程は、それに関わる同修が旧勢力の迫害を否定し、そして、修煉して向上する過程であり、また、外と中の同修が警察署・検察庁・裁判所の人員たちに真相を伝える過程で、留置場に拘禁された常人を救う過程です。この過程の中で、私達はいろんな方法を利用していますが、法律もその手段の一つで、つまり常人社会の手段を利用して迫害に反対することです。しかし、これに頼りすぎ、あるいは弁護士に頼りすぎるとなると、邪悪にその隙きに乗じられます。
このことについて同修と交流をしたいのは、必要以上に損失を被らないようにしてほしいからです。高額の弁護料金を徴収する弁護士は、いったいお金のためにやっているのか、それとも正義のためにやっているのかを見極めなければなりません。そして、その弁護は本当に人を救出する効果があるかどうかを見極めなければなりません。高額の料金を支払ったのに、人を救出することができなければ、貴重な大法の資源を無駄にしてしまうことになります。それは形が変わった迫害ではないでしょうか。私達はそのような迫害を受ける必要があるのでしょうか?
一部の弁護士は多くの同修が絶えず真相を伝えることによって、普通の弁護士から正義のある弁護士に変りました。弁護士を依頼する過程は、弁護士に真相を伝える過程でもあり、弁護士は一旦「法輪功は無罪である」と分かってくれれば、その人の心が根本的に変わり、中国共産党の宣伝を投棄してしまうのです。もっと多くの弁護士に立ち上がってもらい、もっと正義感のある弁護士の人数を増やし、もっと多くの弁護士に思い切って法輪功学習者が迫害された案件を引き受けてもらえば、もっと多くの人は世間の人に真相を述べてくれるのではないでしょうか。
弁護士が私達の案件を引き受けてくれることは、以前同修達が法輪功の真相を伝えることによって、道を切り開いたのです。道は自ら切り開かなければなりません。いつまでたっても同修達が切り開いた道を歩いては行けません。私達の執着によって、本来正義感のある弁護士が名誉や利益に向かわないように、彼らを反対の立場に押し出さないように、大きな役割を果たせるべき正義感のある弁護士に力を失わせないようにしましょう。
もっと多くの弁護士に真相を述べ、もっと多くの弁護士に人権弁護士になってもらい、もっと多くの弁護士に私達と一緒に警察署、検察庁、裁判所の人員達に大法の真相を伝えてもらいましょう。弁護士も衆生です。それは弁護士業界を救い済度する過程です。弁護士というこの特殊な職業は、法を正す期間に、特殊な歴史的使命を担っているからです。
注:
[1] 李洪志師父の著作:『各地での説法十』「大紀元会議での説法」