米で退役軍人と強制連行の学習者達の解放を呼びかける
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 【明慧日本2017年年11月13日】米国サンフランシスコ・ベイエリア(サンフランシスコ湾の湾岸地域を指す)の法輪功学習者は10月26日、在サンフランシスコ中国領事館の前で抗議集会を開き、中国共産党(以下・中共)に対して、先日、山東省青島市で強制連行した公丕啓将校をはじめとする二十数人の法輪功学習者たち全員を無条件で、即時解放することを強く求めた。

图1~3:二零一七年十月二十六日,旧金山湾区法轮功学员来到旧金山中领馆前举行抗议集会,要求中立即释放近日在青岛被绑架的山东省公丕启上校等二十多名法轮功学员。
在サンフランシスコ中国領事館前で、強制連行の学習者の
即時解放を求める

图4:中国青岛退休上校军官公丕启的女儿,公晓燕在集会上介绍了全家认识法轮功,及父亲修炼法轮功后身心受益的经历。
集会で公丕启将校の娘さんの公暁燕さん(左)は
父親の解放を求めた

 公丕启将校の娘の公暁燕さんは集会で、父親の公丕啓さん(62)は軍を退役した将校で、1995年から法輪功を修煉し始め、退役する前は山東省予備役砲兵師団副参謀長だった。10月16日の夜中に青島警察に不当に家宅捜査され、現金15万7千元やパソコンなどの物品を押収され、両親を強制連行されたという。

 母親は翌日に解放されたが、父親は未だに山東省即墨普東留置所に拘留され、迫害されているという。情報筋によると、父親が迫害によって歩行できない状態になり、娘の公暁燕さんは父親の安否を心配しているという。

 中共は「十九大」を前に、青島で大勢の法輪功学習者を強制連行する

 明慧ネットの報道によると、吉林省公安庁の内部通達によれば、中共が「十九大」(「十九大」とは、中国共産党第十九回全国代表大会)を開会する前、各省・市の法を執行する部門は、法輪功学習者に対していわゆる「ドアをノックする」行動を取るよう指示した。この行動は1999年に記録した学習者全員を対象にし、修煉しているかどうかに関わらず、1人残らず「ドアをノックする」を実施し、現在もなお法輪功を堅持しているかどうかを確認することである。

 10月16日、青島で発生した強制連行は、公丕啓さんの他二十数人の学習者が強制連行された。その中には、宿桂花さん、宇憲栄さん、侯宝琴さん、姜小麗さん、劉文浩さん、孫貴芹さん、李金堂,王明德,尹德藍さん、逢艶春さん、褚猛さん、林学清さんら12人が含まれる。

 修煉して酒・たばこを戒め善い人になり、数回にわたる迫害にも耐え修煉を放棄せず

 公暁燕さんは集会で家族が法輪功に出会った当初の事や、父親が法輪功修煉してから心身に起きた変化について、「1995年、家族は人から紹介されて、真・善・忍を準則とし、修煉によって返本帰真を教える法輪功と出会いました。はっきりと記憶していますが、両親は徹夜して、法輪功の主要著書『轉法輪』を読み終えました。『轉法輪』には人々に善を教え、善い人になる道理が説かれており、両親は感激のあまり、心がしばらく落ち着かない様子でした」と振り返った。

图5:今年六十二岁,退休上校军官,曾任山东省预备役高炮师副参谋长的公丕启。
公丕啓さん62歳

 公暁燕さんは父親について、「父は軍の幹部でした。中国では官僚の上層部が腐敗して横領や賄賂が蔓延しており、当時、軍部ではこれらの問題がさらに深刻だったのです。父は法輪功を修煉する以前は毎日3箱の煙草を吸い、しかも吸っている煙草は他人からもらった高級な煙草でした。そして、毎日欠かさず食事や酒の接待を受けていました。しかし修煉してから父は酒とたばこをすぐ断ち、あれ以来、二度と口にしたことがありません。仕事上においても清廉潔白で、給料以外は1元足りとも受け取らず、汚職などしたことがありません。汚職している軍の官僚らの中では清廉潔白で、新鮮な空気のような存在でした」と当時を回顧した。

 しかし1999年7.20、中共の元頭目の江沢民が法輪功に対して迫害を発動して以降、公暁燕さん一家は安穏とした生活がなかったという。彼女は「私の母は何度も強制連行され、強制的に洗脳を受け転向を強要されました。一度強制連行されると数日、または十数日間も返してもらえず、当時、未成年だった私は恐怖の中で生活していました」

 公暁燕さんはさらに「2005年5月、両親は不当に連行され、家宅捜査され、母は5年の実刑を科せられて刑務所に収容されました。父は青島の610弁公室の人員に連行され、洗脳班に送られ1年近く迫害を受け、毎日大法を誹謗中傷するビデオを見させられ、とても元気だった父は髪が白くなり、歩くにも人に支えられなければならず、610弁公室の洗脳班の拷問師執行官に内臓が破裂するまで殴打されました。母方のお祖母はこのように悲惨な様子を聞くに耐えきれず、ショックのあまり亡くなりました」と悲痛な面持ちで訴えた。

 中共が法輪功を迫害しているが、その被害者は全中国人である

 公暁燕さんは、隣に住む劉吉明おばさんについて話した。おばさんはいろんな病気を患い、母親の紹介で法輪功を修煉したあと、30以上患っていた病気が治療も受けずに完治し、家族も睦まじくなったが、迫害によって死亡したという。

 「鄒松涛おじさんは、当時、海洋大学の研究生で、我が家に来て数学を教えてくれたことがありました。刑務所で三日三晩殴打され続け、意識不明に陥って死亡しました。彼の妻の張雲鶴さんは当時留置所に拘留され、のち彼女の所在を調べましたが、確認が取れず、当時1歳だった娘さんだけが残されています。私の隣に住む楊臻さんは私と同級生で、母が2005年に5年の実刑を科せられた時、彼の母親が強制連行され、残された私たち2人はお互いに助け合っていました。今また父親が強制連行され、彼の母親は依然として刑務所の中で苦しみに耐えています」と公暁燕さんは訴えた。

 彼女は、中共の法輪功に対する残酷な迫害は、被害を受けているのは法輪功学習者だけでなく、修煉者の家族、友人、迫害に加わっている人達も含まれるという。彼らは仕方なく指示に従うまでのことで、この過程で彼らも良心に反して行わなければならず、とても辛い思いをしているという。

 「母が勤める会社の幹部は、母の一挙一動が幹部の給料、もしくは職場全員の賞与に影響を与えるにも関わらず、母を守るために尽力してくれました。私の担任の先生も私を「転向」させる際に、複雑な気持ちとうつの表情だったのを覚えています。母が2005年に刑を科せられた際、610弁公室のある警察官は、私に申し訳ないと謝り、この仕事はもう続けることが出来ないと話していました」と、公暁燕さんが当時を思い出し語った。

 公暁燕さんは、もっと多くの人々が中共の虚言に誘導され、憎しみをもって善良な修煉者を見ており、中共が発動したこの迫害は全中国人や中国人の善良さまでも破壊しているという。

 サンフランシスコ在住の数人の中国人の家族や友人が、中共に強制連行され、解放を求める

图6:旧金山的陈振波也在集会上要求中共当局立即释放她的朋友侯宝琴。
陳振波さんは、中共に強制連行された友人の侯宝琴さんの解放を求める

 集会の当日、シリコンバレーで仕事している姚遠鹰さん、李雪松さん、サンフランシスコ在住の陳振波さんが集会に出席し、中国で不当に強制連行され、拘留されている家族や友人の解放を強く求めた。

 姚遠鹰さんの父親の姚国富さんと梁欣さんは、2015年12月5日、家で同修と法輪功書籍を勉強していただけなのに、突然侵入して来た河南省南陽市梅溪警察署の30人の私服警察官らに強制連行された。この最中に法輪功修煉者の王暁さんはビルから落下して死亡した。

 南阳市卧龍区裁判所は、法輪功の弾圧を指揮している610弁公室に屈して、姚遠鹰さんの父親に不当な判決を下した。彼らが高裁に上訴したにもかかわらず、高裁は審理を行わず、弁護士には一審の判決を支持するとだけ連絡があったという。目下、姚遠鹰さんの両親は、それぞれ河南省鄭州刑務所と河南省女子刑務所に収容されているという。

 李雪松さんの母親の孟紅さんは現在77歳で、黒竜江省ハルビン市に在住し、元高級エンジニアである。2012年5月22日午前、彼女は法輪功の真相資料を配布していたところ、不当に連行され家宅捜査された。のちに7年の実刑を科せられた。未だに黒竜江省女子刑務所に収容され迫害されている。家族の話によると、彼女の歯はほとんど抜け落ちて、以前よりかなり痩せているという。

 陳振波さんはの仲のいい友人で法輪功学習者の侯宝琴さんは、2015年3月12日午後、青島市で法輪功の真相資料を配布していたところ、強制連行された。昨年6月7日、裁判所の裁判官の王強から裁定書が届けられた。抗拒できない理由として裁判の打ち切りを通達したのだが、しかし解放には応じなかった。今年1月、裁判官の王強から突然裁判を行うと言ってきて、1年6カ月の実刑を科した。この期間中、90歳の母親が娘に対する思いを募らせ、ショックのあまり娘と会うことなく死亡した。

 姚遠鹰さん、李雪松さん、陳振波さんが同時に指摘したのは、2000年5月10日、『公安部邪教組織の認定と取り締まり問題に関する通知』(公通字[2000]39号)で明確に示された14の邪教組織と中央弁公庁、国務院が認定した7の邪教組織の中に、いずれにも法輪功が含まれていないことである。最高裁判所と最高検察院がいわゆる法輪功学習者が配布る資料や家に法輪功書籍が置いているというだけで、法律の実施を妨害しているというのもおかしなことで、どの法律やどの法規に違反したかを明確に示されていないという。

 当日の集会に参加した法輪功学習者は、中共に不当に拘束された法輪功修者たちを直ちに、無条件で解放することを強く求めた。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/10/27/355980.html)
 
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