中秋の9月に またしても60人の学習者に不当判決

 

　【明慧日本2017年11月19日】9月は、中秋節の到来する月でもある。この季節になると、法輪功学習者の身内は、不当に拘禁されている学習者が1日も早く家に戻り、家族団欒できるようにと普段より強く望んでいる。しかし、今年の9月には、さらに大勢の法輪功学習者が無実な罪を着せられ、厳しい判決を宣告された。

　法輪功学習者・慶秀英さんは、9月20日午後、北京市通州裁判所に懲役10年の不当な判決を宣告された。

　河北省衡水の法輪功学習者・董華新さんは、懲役9年の不当な判決を宣告され、3万元の罰金の支払いを命じられた。

　山東省青島市の法輪功学習者・金永新さん、卞麗訓さん夫妻は、9月1日、2人とも懲役8年の不当な判決を宣告され、1人ずつに3万元の罰金を科された。

　遼寧省大連市の法輪功学習者・王淑芳さんは、法律に基づき迫害の首謀者・江沢民を告訴したという理由で、大連西岡区裁判所に秘密裏に懲役7年6カ月の判決を宣告された。

　法輪功学習者の弁護士は次のように語った。「このような人達を迫害するのは、中国司法界の恥である」

　明慧ネットの統計によると、9月、また60人の法輪功学習者が不当な判決を受けた。それ以外に、21人の法輪功学習者が2月～8月の間に不当に判決を受けたが、9月に初めて報道されたため、合計で81人の法輪功学習者が不当な判決を受けたことになる。法廷が不当に科した罰金の合計金額は35万1千元余りにも上った。

　従って、2017年1月～9月まで、中国国内では少なくとも691人の法輪功学習者が不当な判決を宣告され、669人が不当な裁判にかけられた。

2017年1～9月、不当裁判、不当判決を受けた中国国内の法輪功学習者の人数統計表

　弁護士は「法輪功を学ぶことは無罪で、法輪功の迫害の真相を伝えることも無罪であり、拘禁されているすべての法輪功学習者を直ちに解放すべきである」と明確に示した。

表1、2017年9月に不当判決を受けた81人の法輪功学習者の地域別分布表

区域	判決人数	順位	区域	判決人数	順位
遼寧	13	1	甘粛	3	7
山東	11	2	重慶	2	8
河北	8	3	浙江	2	8
吉林	7	4	四川	2	8
湖北	7	4	河南	2	8
陝西	6	5	黒竜江	1	9
貴州	4	6	安徽	1	9
北京	3	7	江蘇	1	9
天津	3	7	山西	1	9
広東	3	7	新疆	1	9
内訳：2017年9月に60人に判決、1-8月に21人に判決を宣告

表2、2017年9月、34都市で不当に判決を受けた法輪功学習者の人数統計表

都市	判決人数	都市	判決人数	都市	判決人数	都市	判決人数
大連	8	撫順	3	秦皇島	1	許昌	1
衡水	7	青島	2	白城	1	新郷	1
長春	6	宝鶏	2	赤水	1	牡丹江	1
武漢	4	梅州	2	肇慶	1	淮南	1
西安	4	酒泉	2	白銀	1	蘇州	1
済南	4	錦州	1	瑞安	1	陽泉	1
潍坊	3	営口	1	金華	1	庫爾勒	1
麻城	3	聊城	1	南充	1
遵義	3	日照	1	成都	1

表3、2017年9月に行われた91回の不当な裁判の地域別人数分布表

区域	裁判の人数	順位	区域	裁判の人数	順位
黒竜江	23	1	重慶	2	9
遼寧	10	2	河北	2	9
山東	9人（10回）	3	陝西	1	10
湖北	8	4	湖南	1	10
北京	7	5	山西	1	10
江蘇	7	5	新疆	1	10
広東	5	6	甘粛	1	10
四川	4	7	河南	1	10
江西	3	8	浙江	1	10
天津	2	9	内モンゴル	1	10

表4、37都市で不当な裁判を受けた法輪功学習者の人数統計表

都市	裁判人数	都市	裁判人数	都市	裁判人数	都市	裁判人数
ハルビン	18	朝陽	2	南京	1	郴州	1
武漢	5	宜春	2	淮安	1	陽泉	1
青島	4	梅州	2	蘇州	1	庫爾勒	1
連雲港	4	鶏西	1	肇慶	1	白銀	1
楽山	4	佳木斯	1	清遠	1	新郷	1
瀋陽	3	牡丹江	1	深圳	1	寧波	1
大連	3	潍坊	2	新余	1	赤峰	1
麻城	3	棗庄	1	衡水	1	郴州	1
済南	3	錦州	1	石家庄	1
大慶	2	葫芦島	1	咸陽	1

表5、2017年9月、中国の裁判所が科した罰金の統計表

名　前	省	市	裁判所罰金額
王翠香	遼寧	大連	5千元
赵光宇	遼寧	撫順	3万元
张玉霞	遼寧	撫順	3万元
韩玉凤	遼寧	撫順	3万元
王玉红	遼寧	錦州	2万元
董华新	河北	衡水	3万元
赵晓梅	河北	衡水	数万元
庞立涛	河北	衡水	数万元
毛雅宁	河北	衡水	数万元
王永昌	河北	衡水	数万元
刘千里	河北	衡水	数万元
孙景和	吉林	長春	1万元
王彩霞	吉林	長春	1万元
刘东洋	吉林	長春	1万元
方红	吉林	長春	1万元
王辉	吉林	長春	5千元
周敦望（周敦旺）	湖北	麻城	1万5千元
杨显峰（杨险峰）	湖北	麻城	2万元
周梁	湖北	麻城	1万元
张寿刚	貴州	遵義	3千元
曾成琴	貴州	遵義	3千元
王丽云	浙江	瑞安	1万元
合計	35万1千元（数万元は2万元で計上）

　一、   李葆華さんの弁護士は、「引き続き告訴する手紙を郵送して下さい」と省法制弁公室からの提案を受けた

李葆華さん

　明慧ネット今年9月24日の報道によると、黒龍江省七台河市の個人経営者で、法輪功学習者の李葆華さんは、連続して一審と二審の不当な裁判にかけられた後、懲役3年6カ月の判決を宣告され、7月11日に七台河市八六一刑務所に拘禁された。

　李さんの弁護士と家族は、各層の人民代表大会、紀律検査部門、裁判所、検察庁に300数通の告訴の手紙を郵送し、七台河市中級裁判所と桃山裁判所の違法行為を控訴した。

　8月14日、弁護士は七台河市刑務所で李さんに面会した。李さんは非常に落ち着いて穏やかで、弁護士を通して周りの人に伝言した。「両親は年配なので、体を大事にして、私のことを心配しないで下さい。今回、再度妻に大変な思いをさせて、本当に申し訳ないです。出所したらできる限り補います。友人達にも身の安全を注意して欲しいです！　私は自分に対して迫害を加えた人に恨みがなく、彼らも騙されている人間です。今回の控訴は、まさにこの人達に迫害の真相を分からせるためであり、今回の控訴を通して法律部門の関係者たちに真相を分かってもらえば、する値打ちがあります」

　弁護士は刑務所を出た後、黒龍江省法制弁公室の関係者からの電話を受け取った。「あなたの告訴の手紙について、私達は3回も読み、中の内容はとても主要だと認識しており、できるだけ早く対応するように考えている。提案として、もっと多くの七台河市裁判所の上層部門関係者にこれを重視するように、引き続き告訴の手紙を郵送して下さい」という内容だった。

　二、「このような人達を迫害するのは中国司法界の恥である」と弁護士はコメントした

　9月、天津市の3人の法輪功学習者が相前後して不当な判決を宣告された。張健さんは河北区裁判所に懲役5年の不当な判決を宣告され、李少臣さんは紅橋区裁判所に懲役4年6カ月の不当な判決を宣告され、劉金城さんは紅橋区裁判所に懲役2年6カ月の不当な判決を宣告された。3人はすべて上訴した。

　3人の法輪功学習者は、真・善・忍の基準に従って周りに接するため、人々に良い印象を残した。劉金城さんは誠実で善良な若者で、張健さんは残業手当を付けずに真面目に勤務し、よく人を助けても他人から物を求める心がなく、温厚な人柄である。李少臣さんは70歳を過ぎたが、若者に負けないほど健康な身体の持ち主で、刑務所に拘禁されても善なる心で、俗世間から超然しており、弁護士に純粋な人と称されている。「このような人達を迫害するのは中国司法界の恥である」と弁護士はコメントした。

　三、ハルビン市の裁判官・呂世濱は「法輪功は違法だと誰も言っていない」と言うと同時に、12人の学習者に対して不当裁判を行う

　黒龍江省ハルビン市松北区裁判所は、今年9月22日午前、石香雲さん、賈艶玲さん、包義さん、魏続旺さん、孔慶艶さん、朱鳳英さん、趙煕茹さん、劉君さん、任秀英さん、楊騏驥さん、呉樨さん、張樹霞さん12人の法輪功学習者に対して不当な裁判を行った。

　裁判所は特別警察官を出動させ厳重体制をひき、傍聴者数を制限した。裁判官は時間の節約という理由で、弁護士と学習者の質疑に対して回答せず、あるいはいい加減に回答した。

　弁護士は再度「法輪功を学ぶことは無罪であり、有罪と定めた法律はどこにも存在しない」と強調した時、裁判官は「なぜこの問題についてばかり追及するのか？」と反論した。

　最後に12人の法輪功学習者はそれぞれ無罪であると主張し、検察官に関連する法律を提示するように求めたところ、裁判官・呂世濱は突然「法輪功は違法だと誰も言っていない」と発言した。

　一時的に、裁判所側は局面をコントロールできなくなり、急いで裁判を終了させた。

　四、「法輪功を学ぶことは違法ではないのだ」と2人の司法警察官はひそかに話した

　佳木斯市樺川県の村民の法輪功学習者・劉子平さんは、不当に拘禁されて5カ月後の9月20日、不当な裁判にかけられた。

　劉さんは150日余り拘禁され、明らかに痩せてやつれた。法廷で、劉さんは「法輪功の資料を人々に見せるのは、自分の自由な言動で、法を犯していません。法輪功を学んで良い人になることは、なおさら違法なことではありません！」と主張した。

　弁護士は法律に基づいて弁護を行い、検察官は答えられなくなった。にもかかわらず、検察官・張金玲は平然として、劉さんに対する量刑4年の資料を読み上げた。ある70代の傍聴者は、かつて武装部の部長を務めたことがあり、当日の裁判を聞いて、「恥ずかしい裁判だな」と繰り返してつぶやいた。

　約1時間後、裁判長・車旭冉は、「裁判は後日、また再開する」と宣言した。

　裁判の後、劉さんの身内はホールで2人の司法警察官の話を耳にした。その2人の警官とも「法輪功を学ぶことは、何も違法なことではないのだ」とこっそりとしゃべった。ある年配の村民は「法を犯していないのに、なぜ釈放しないのか」と言った。

　五、地元の住民が次から次へと署名して、関係部門に学習者の解放を求める

　1、1361人の村民が請願書に署名して、無罪で張桂環さんの解放を呼びかけた

　明慧ネットの今年9月12日の報道によると、遼寧省葫芦島興城市の農婦で、法輪功学習者・張桂環さんは、江沢民を告訴したため、7月に葫芦島留置場に拘禁された。地元の住民達は、次から次へと署名して、関係部門に無罪で張さんを解放することを求めた。

1361人の村民が、張桂環さんの解放を呼びかける請願書に署名して、拇印を押す

　数人の村民は、張さんの証人になるために法廷まで駆け付けたが、入廷できなかった。当日、1361人の村民が署名した請願書を法廷に手渡した。

　2、400人余りの村民が署名して、無条件で罪のない人を解放するようにと求めた

　吉林省九台市の村民で、法輪功学習者・孫景和さん（51）は、9月28日、九台市裁判所で不当な裁判にかけられ、懲役5年6カ月の不当な判決を宣告され、罰金1万元を科された。

　孫さんは法輪功を学ぶ前に、身体の片側が自由に動かず、病院で検査しても原因が分からないままであった。しかも飲酒と賭博にはまって、しょっちゅう妻や子供に暴力を振るっていた。村の中の同郷はみんな知っていた。

　孫さんは法輪功を学んだ後、病気が治り、賭博や家庭暴力をやめ、体力仕事も出来るようになった。村の人々は「法輪功は孫さんを善良な人に変えました」と言い、法輪功の素晴らしさを目にした。

　孫さんは不当に連行された後、400人余りの村民が署名して、無条件で罪のない善良な人を解放するようにと求めた。

九台市上河村の400数人の村民は連名で、孫景和さんは良い人だと証明する

　六、裁判所は親族の傍聴を阻止したが、家族ではない傍聴者の二十数人が法輪功を理解した

　今年9月8日午前9時頃、黒龍江省大慶市の杜蒙県裁判所は、法輪功学習者・石晶さんと邵影さん2人に対して不当な裁判を行った。

　2人の学習者の親族は、まだ法廷に着いていないうちに、27の傍聴席の25席はすでに知らない人達に埋められた。唯一の入廷した家族は、１席だけが残されていたことに気づいた。

　弁護士の根拠に基づいた弁護と学習者の陳述により、すべて在席者が法輪功のことを理解し、納得して敬服する表情に変わった。ある在席者は弁護士に「この素晴らしい弁護をまた聞きたいですね」と法輪功を支持するようになった。

　結び

　中国共産党が法輪功を迫害して以来、すでに100人以上の弁護士が、法輪功学習者のために1千回以上の無罪であると弁護を行った。中国共産党の法廷とはいえ、裁判官、検察官、警官も法廷で、「信仰、法輪功を学ぶことは違法ではない」と表明したこともある。現在のところ、中国共産党の法律を用いて、法輪功を有罪だと認定することが出来ないが、法輪功の迫害に参与したすべての人が、有罪だと認定することができ、しかも、一生涯において責任を追及することができる。

　明慧ネットの統計によると、2017年1月～8月の間、すでに68人の法輪功学習者が、裁判所、検察庁、公安局に無罪で解放された。中国共産党に追随して法輪功学習者を迫害した警官は、すでに6千人以上が悪報に遭ったという事実がある。