中国伝統美徳物語(孝行編)その八「郭巨は母に孝行をする」
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文/中国からの投稿

 【明慧日本2019年3月26日】漢の時代、郭巨(かくきょ)という人がおり、郭巨の家は貧乏で、兄弟が3人いました。郭巨は父親が亡くなった後に残った家財を兄弟に分け与え、母親を連れて自分の家で孝養(親をやしない孝行をすること)し、よく働き常に倹約して暮らしていました。

 その後、息子が生まれ、生活が更に苦しくなりました。郭巨の母親はいつも美味しい食べ物は孫に譲り与えました。これを見た郭巨は心を痛め、食事をするときには子供を外で遊ばせました。ある日、子供が外で遊んでいるとき、誤って水に溺れて死にました。母親に悲しみを味あわせたくないために、郭巨は母親にわからないようにしてほしいと妻にお願いしました。そして妻に「子は再び作れるもので、母親は二度と得られないものです」と言いました。妻は郭巨の願いに敢えて違背(いはい・命令などにそむく)せず、急いで子供を埋葬する穴を掘りました。約1メートルまで掘ったところで、突然大きな雷が鳴り、雷の震動で子供が目を醒ましました。このとき、穴の中に黄金が入ったつぼが現れ、つぼの上に「天から黄金を賜り、郭巨は孝行な人で、官僚はこの黄金を奪ってはならない、民も取ってはならない」という文字が書かれていました。郭巨夫妻は黄金を頂いた後、家に持ち帰って母親を孝養し、子供を養いました。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/3/19/378381.html)
 
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