【明慧日本2019年12月1日】(陝西省=明慧記者)陝西省(せんせいしょう)安康市漢陰県の高校教師で、法輪功学習者・佘程邦さんは、労働教養3年を強いられた後、懲役7年の実刑判決を宣告された。2019年3月、ひどい迫害を受けた佘さんはこの世を去り、享年53歳であった。家には高齢の母親と佘さんの妻が残され、中学校に入学したばかりの子供を養育している。
佘さんの父親も十数年続く迫害の中で、何度も嫌がらせをされて心身ともに疲れ果て、2018年4月に亡くなった。
佘さんは漢陰高校の国語教師で、1999年7.20前に、安康市漢陰地区法輪功の煉功拠点の担当者であった。佘さんは温和で上品な人だと評判で、まじめな勤務ぶりで生徒に対しても優しく、教育成果が著しく良いため、優秀教師として選ばれたこともある。
拷問の実演:心臓の部位を蹴り上げる |
2000年、佘さんは漢陰県の他の学習者と一緒に、法輪功の無実を訴えるために上京したが、地元に戻され「重点人物」として労働教養3年を強いられた。陝西省棗子河労働教養所で、警官は佘さんに法輪功を放棄させるように強要し、足で佘さんの心臓の部位を蹴り上げたり、拳で腎臓の部位を打った。さらに、つま先だけが地面に接触できる高さに佘さんを吊し上げ、27日の間昼夜を問わず連続して吊し上げた。そのため、佘さんの身体は大きなダメージを受けた。
2003年、棗子河労働教養所から帰宅した佘さんは、教師の資格を取り上げられ、雑務をする雑用係のアルバイトとして扱われたため、家計は大変厳しい状況に陥り、かろうじて生活していた。
2009年4月8日、安康市、石泉県、漢陰県の多くの法輪功学習者が連行され、佘さん夫婦もその中に含まれた。その当時、家には2歳の子供と70代の両親が残され、生計の道が立てられず、毎日泣き暮らしたという。
2009年12月24日、漢陰県裁判所は秘密裏に佘さん夫婦に対して、判決を下した。佘さんには懲役7年の実刑判決を言い渡され、渭南刑務所第一監区に拘禁された。
渭南刑務所で酷く迫害された佘さんは、心身ともに大きなダメージを受け、出所後、学校の雑務係として使われていた。2017年のある日の夜中に、佘さんは突然ベッドの上から下へ倒れて、動けなくなった。学法と煉功を通じてある程度は回復したが、結局、横たわることしか出来ず、食事も出来なくなり、2019年3月に亡くなった。
20年来、陝西省安康市漢陰県地区の法輪功学習者に対する迫害は、ずっと厳しい状況が続いている。現在、法輪功学習者・鄺東亮さんは2017年9月26日から、今もなお留置場で拘禁されたままでいる。