7年間服役の西安市の馬蘊華さん 70歳で再度懲役9年
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 【明慧日本2019年9月8日】陝西省西安市蓮湖区の法輪功学習者・馬蘊華さん(70歳女性)は最近、懲役9年の実刑判決と罰金2万元を言い渡された。

 2019年8月23日、蓮湖区裁判所は馬さんの判決状を留置所に届けた。馬さんは自分が無罪だと主張して判決状を受け取らなかった。

 馬さんに対する裁判は2018年11月1日に蓮湖区裁判所で行なわれた。裁判結果が出るまでの9カ月間、馬さんは何度も裁判官に手紙で陳情した。「法輪功の修煉は法律に違反しておらず、自分は解放されるべきで、剥奪された3年間の年金を返還してほしい」と求めたが、返事がなかった。馬さんの80代の姉は馬さんを救出するために常に現地の公安、司法機関を回って訪れた。しかしこの際に、ときには悪徳の警官らに恐喝されたこともあるという。

 70歳の馬さんはまたもや冤罪であるにも関わらず、9年の判決を下されたことに対して、ある正義感の強い人が、「70歳の年配者なので国外であれば、何の心配もなく高齢者の生活を楽しめるはずです。それなのに懲役9年の実刑判決を下されては、故意に人を死なせるつもりですか」と強く反論した。

 1999年7.20以来、馬さんは何度も迫害を受け、2回にわたって労働教養を強いられ、懲役7年の実刑判決を下されたこともある。1999年10月、北京へ陳情しに行った馬さんは連行されて留置場に15日間身柄を拘禁され、翌年3月に1年の労働教養を強いられた。あの時、馬さんは勤続年数がすでに33年に達しており、法定の定年退職年齢を満たしていたが、勝手に仕事の部署を除籍され、退職金や年金など一切を失い、60歳になってからは生活費がなくなり、貧しくなった。

 2001年4月、法輪功についての真相資料を配布しただけで、馬さんは再度3年の労働教養を強いられた。労働教養所を簡単に逃げ出したが、間もなく再度連行され、懲役7年の判決を下され、2008年にやっと刑期満了して帰宅した。2010年、2012年、2013年、馬さんは3回にわたって洗脳班まで連行され、そこでは身柄をそれぞれ1カ月以上、6カ月以上、20日以上拘禁された。

 2014年4月、馬さんは元の部署へ退職金の支払いを求めに行ったが、部署の責任者は「警察へ相談しに行くように」と言われたため、馬さんは姉の娘(学習者)と同行して警察署に向かった。ところが、蓮湖支署の外に着いたところ、2人とも警官らに連行された。馬さんは支署で数日間身柄を拘束された後、警官により秘密裏に刑務所に送られそうになった。ある日、病院で健康診断が行なわれた際に、馬さんは警官の監視から逃げ出した。怒り狂った警官らは任意に罪名をでっち上げ、全国に指名手配をした。

 当時、西安市や宝鶏市の多くの学習者たちは嫌がらせを受けたり、連行されたり、家宅捜索を受けたり、判決を下されたりした。2014年11月、蓮湖区裁判所は同区の学習者たち4人に対して、それぞれ懲役9年、7年、4年、3年6カ月の重い実刑判決を言い渡した。馬さんの案件を担当していた警官・王友文は、ある日「法輪功学習者らは皆刑務所で死んで、ここを永遠に出られないぞ」と豪語した。

 2018年2月6日、馬さんは真相を伝えていた際に再度不当に連行され、逮捕状が出された。消息筋によると、今回馬さんに再度裁判をかけたのは2014年に、病院で健康診断時に逃げ出したからだという。当局は馬さんが逃げ出した事件を「重大特大事件」として問題視したという。

 馬さん一家には多くの学習者がいる。馬さんのもう1人の姉・馬蘊静さんは洗脳班で拷問などの迫害を受け、すべての内蔵の機能が低下し、衰弱してしまい、2012年に死亡した。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2019/9/2/392193.html)
 
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