刑務所の刑務官 殴打し唐辛子スプレー噴射
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 【明慧日本2019年8月3日】(湖北=明慧記者)武漢市漢陽区の法輪功学習者・馮継武さん(74)は、湖北沙洋範家台刑務所に拘禁されてから、すでに3年が経過した。馮さんは迫害の真相を伝え煉功を続けたため、何度も独房に閉じ込められた。今年初めに、武漢市武昌区長・呉天雄が湖北沙洋範家台刑務所を視察した際、馮さんは「 刑務所は、いつも偽りの姿を演出し、見せかけのことばかりしている。家族との面会を禁止したり、年金もストップされたりした」と訴えた。

 最近、馮さんは2カ月間の労役をさせられたため堪えきれなくなり、テーブルに寄りかかって寝てしまった。そのため、監視役の警官に殴られた。馮さんが「警官が、人を殴っています!」と叫ぶと、警官は馮さんに向けて唐辛子スプレーを吹きつけた。その後、馮さんは合同訓練隊に入れられ、家族との面会を禁止された。

 家族は「なぜ、面会を許可してくれないのですか?」と問い詰めたところ「刑務所の規則に違反したからだ」と答えた。家族は「どうして高齢者に向けて、唐辛子スプレーをかけたのですか?」と聞いたところ「それには規則があり、刑務所の警官を受け入れず不服な態度をした場合は、電気棒と唐辛子スプレーを使用してもよいのだ」と警官は言った。

 馮さんは2016年9月27日、武漢市漢陽区裁判所の入口あたりで連行された。当日、漢陽区裁判所で法輪功学習者・王利君さんと夏美容さんに対する裁判が行なわれた。そして、漢陽区陶家嶺留置場に拘束され、家族との面会を禁止された。

 2017年3月29日、武漢市漢陽区裁判所は馮さんに対して開廷したが、馮さんの親戚と友人には傍聴させず、すでに警察の関係者で席は埋まっていた。

 開廷したとき、馮さんの身体は縄で縛られ「法輪大法は、素晴らしい!」と言わないように、首にも縄が掛けられていた。そして警官に、法廷まで押されながら入って来た。裁判官は馮さん本人の弁護を一切聞かず「厳しい判決を下す」と述べた。

 2019年4月17日、馮さんは懲役4年6カ月の実刑判決を言い渡され、罰金3000元の支払いを命じられた。漢陽区裁判所は、家族による控訴を阻止するため、5月3日になって、ようやく判決文を交付すると家族に知らせた。馮さんは湖北沙洋範家台刑務所に拘禁されたが、関連部門はそのことを家族に知らせなかった。

 情報筋によると、2019年3月、アメリカから帰国した馮さんの娘が沙洋範家台刑務所へ行き、面会を求めたが拒否された。家族との面会は一切、許さないという。その後、家族は馮さんの年金がすでに停止されていたことが分かった。

 現在、家族は馮さんの状況を非常に心配しているという。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/7/29/390755.html)
 
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