【明慧日本2019年7月11日】遼寧省女子刑務所は非人道的な手段で法輪功学習者・劉艶明さん(61歳女性)をひどく迫害し、いわゆる「転向書」を書くことを強要した。
劉さんは遼寧省錦州市の出身である。2017年8月31日、北票市国家安全保衛大隊(法輪功迫害の実行機関)および八図営郷派出所の警官らは劉さんの身柄を拘禁し、しばらく経った旧正月頃に劉さん対して開廷した。この裁判で弁護士は無罪であると主張し、劉さん自身も無罪であると自己弁護した。その後、2018年4月中旬に、弁護士から劉さんの家族に、劉さんが懲役4年の実刑判決を宣告されたことが伝えられた。
その後、劉さんは2018年10月に遼寧省女子刑務所に拘禁され、下記のような残忍な迫害を受けた。
一、辱(はずかし)められる
囚人3人に服を全て脱がされ、警官ら2人に「写真を撮ってネットにアップし、息子にこの姿を見せてやろう。精神病になったと伝えてやる」と言われた。
二、トイレに行かせない
劉さんは囚人3人に監視され、毎日罵声を浴びせられた。さらにトイレにも行かせてもらえず、劉さんは我慢しきれず、仕方なくベッドで排泄した。
三、強制的に薬を飲ませる
刑務所側は劉さんの血圧が高いことを口実に、竹の板で劉さんの口をこじ開けて鼻をつまみ、無理やり薬を飲ませた。そのことが続き、劉さんの歯はガタガタになった。
四、睡眠を禁止される
劉さんは昼間はあぐらをかかせられ、夜には数分置きに起こされ、睡眠を妨害された。
五、寒さを強いる
10月の遼寧省は朝晩が冷えるにも関わらず、薄い夏用の服を着させたままで放置した。
劉さんは40日あまりの迫害を受け、意識が朦朧とした状態の中で別の人が書いた「転向書」にサインをするようにと強いられた。当時、他にも20人の法輪功学習者たちが同じような残忍な迫害を受けていた。
現在、劉さんは遼寧省女子刑務所に移送されている。
遼寧省丹東市の法輪功学習者・趙雪景さん(64歳女性)は2017年5月12日の夜、街で法輪功の資料を配った時、警官に身柄を拘束された。理由は以前から監視カメラが趙さんの姿を撮っていたからだという。趙さんは瀋陽留置場に拘禁され、2018年1月22日、丹東元宝裁判所に不当な懲役3年2カ月の実刑判決を宣告された。その後、ひどい迫害により趙さんの身体に異変が起き、歩く時はバランスが取れずよく倒れた。留置場側は責任から逃れるために、趙さんを刑務所に送ろうとしたが、2回とも受け入れを拒否された。3回目に留置場の人脈を使い、趙さんを遼寧省女子刑務所に送った。同刑務所での1年6カ月間に、趙さんは7通の上申書を書いてポストに入れたり、直接、検察庁の警官に直に手渡したことがあったという。
遼寧省女子刑務所は、1999年7.20の江沢民グループによる法輪功への迫害が始まって以来、法輪功学習者にいわゆる法輪功を諦めるように「反省文」を書かせるため、「転向」プランを考案した。これらの手段は全て法律に違反している。明慧ネットの統計によると、2018年1月から12月まで、合計251人の法輪功学習者たちが遼寧省女子刑務所に拘禁されて、残酷な迫害を受けたとある。そのうちの孫敏さん、冷冬梅さんたち4人の学習者たちは遼寧省女子刑務所で拘禁の期間中に、残虐な迫害で心身に大きなダメージを受け、迫害により死亡した。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)