私は瀕死の体験を通して、無常の世を悟る
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文/中国の大法弟子 夢醒

 【明慧日本2020年2月6日】私は今、タイトルを書き出すだけで涙が止まりません。それは死の淵から命を救ってくださった、偉大で慈悲深い師父に対する無量な感恩の涙です。生死をさまよった経験が生命の尊さを教えてくださいました。

 人生で一番働き盛りの36歳のとき、私は坐骨神経痛と大腸炎を患いました。しかも大腸炎は癌化の可能性が高いものでした。家族がそばにいない地方で働いていたのですが、当時、坐骨神経痛でびっこをひいて歩くことしか出来なくなり、会社の規定であるハイヒールが履けなくなり、会社を辞めざるを得ませんでした。またこの時期、大便はいつも膿を伴った真っ赤な血便したが、特に飲食に影響がなかったので、大腸炎は特に気にしませんでした。しかし検査の結果、肛門付近の3センチ周囲が腐敗しており、大腸のカメラで精密検査する必要があると医者に言われました。地方に来て単身で色々と不便もあって、私は実家に戻り、地元の病院で検査することに決めました。

 最初、病気を告げられたときにとても落ち込み、恐怖を感じながら1人で見えない所で涙を流すしかありませんでした。形のない圧力を感じ、呼吸することさえも辛かったのです。神様は私に整った顔は与えられましたが、健康な体は与えられず、そのことで神様を恨みました。

 あの時期は毎日がとても長く感じ、魂を抜かれた状態でした。最愛の息子、夫のことを思い、2人の元を去るのだと考えると毎晩眠れず、言葉で表現できないほど悲痛でした。

 病院へ行くのに家から出るとき、法輪大法を学んでいる義母が私に「このご時世では、病院で治療を受けても亡くなる人が多いわ。辛くなったときは『法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい! 李先生、私を救ってください!』と心から念じなさいね」と教えてくれました。私は適当に「はい」と返事をしました。というのも、当時の私は中国共産党の言う法輪大法への誹謗中傷の宣伝を信じ、当局の法輪大法への弾圧を目の当たりにし、心から法輪大法のことを認めていなかったからす。義母を悲しませないよう、私はただ口先だけで「はい」と応えました。検査に弟が付き添ってくれるため、私は実家へ行きました。実家を出るとき、母からも義母と同じく「誠心誠意に『法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい! 李先生、私を救ってください!』」と心から言うように言われました。母も法輪大法を長く学んでいます。先ほどの義母と同様に、私は「はい」と空返事をしました。つまり、義母も母も欺いたのです。その後、生死をさまよったとき、本当に欺いたのは義母と母ではなく、自分自身だったのだと気づきました。

 大腸のカメラの検査は本当に苦痛なものでした。数人の医者が中指くらいの太さのチューブを私の肛門に挿入し、長い腸を通り、特に腸の湾曲部分は力を入れないと通過しないため、非常に痛みを感じました。私は痛みで服がびしょ濡れになるほど冷や汗をかき、悲鳴をあげました。これ以上、耐えられないと感じた私はかすかな声で医者に「もう無理です」と伝えましたが、医者は「大腸のカメラをする前にお腹のものを全部出さないといけないし、食べてもいけない。これくらいであなたは死にはしない」と言われました。

 恐怖に加え、2日間何にも食べていなかった私は意識を失いました。意識を失った瞬間に、私の魂(法輪大法を学んでから、それは元神だと知る)は抜け、軽く苦痛もなくなり、自分の体がそこに横たわっているのを見ました。着ている服もはっきりと見えました。そのとき「人はこんなふうに死んでいくのか」と思いました。

 その瞬間、「死じゃダメだ。息子も夫もいる。生きたい!」とかすかな意識が芽生えました。そのとき、義母と母が言った言葉を思い出しました。残りわずかな意識の中で私は繰り返し「法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい! 李先生、私を救ってください! 私はまだ若いです。死にたくありません。息子や夫と離れたくありません! 李先生、私を救ってください!」と念じました。すると、魂がゆっくり降りて来て、寝ている私の体に戻り、私は目が醒めました。

 そしてすぐに、義母と母が私に言った言葉が確信に変わり、法輪大法は正法だと信じました。李先生はそのとき、私を救ってくださったのです! この信じるの「信」の言葉を死の間際に確信できました。私はこの体験で、法輪功の誹謗中傷は中国共産党のでっち上げだということ、そして中国共産党が卑劣な手段を使っていること、共産党が本当に醜いモノだということも証明でき、確信しました。

 目を覚ますと、私は突然に世の中の全てはみな夢みたいなものであると感じました。もし、自分がそのまま死んでしまったら、かつて、家族のために17年間苦労してきた私は、夫、息子、義理の両親などの服さえも掴むことが出来なかったでしょう(何一つ、あの世には持って行けないの意)。病気になって、一番誰かにそばにいてほしいとき、夫は仕事から離れられないし、義母は孫の世話と自分達のことで精一杯で、誰もそばにいてくれることが出来なかったはずです。このような生死をさまよう経験をして、人の生命は空しいもので、この世は本当に空しいものだと感じました。17年の夢から目が覚め、人生と生命に対する新たな考えが生まれ、認識が変わりました。

 苦しい検査を乗り越えた私は、お腹を押さえながら腰を曲げ、検査室から出ました。室外で待っていた弟に会った瞬間、大声をあげて泣きました。これまでの人生のくやしさ、辛さ、苦痛などが走馬灯のように頭をかけ巡り、すべて涙となって溢れ出ました。

 実家に帰る途中、心の中でずっと「法輪大法は素晴らしい! 真善忍は素晴らしい!」と念じ続けました。以前、バスに乗ると必ず車酔いをしたのですが、今回は不思議と車酔いしませんでした。

 家に帰るとすぐに母は、事前に作ったお粥をベッドに横たわっている私に持って来てくれ、また家事に戻りました。お粥を食べると、腸の隅々をお粥が通過しているのを感じました。しかし、まだ腸が元の定位置に戻っていないためか、お腹が激しく痛みました。母に気づかれると心配させてしまうと思い、ベッドの上で転がって唇を噛みしめて耐えていましたが、気づくと、母はすでにベッドのそばに立って涙を流していました。

 私は起き上がって母の前に跪き、両手で母親の服を引っ張り泣きながら、「お母さん、苦しくて死んだ方がましだよ。もし、この世に私の苦痛と病気を治す方法があれば、なんでもやってみたい」と言いました。すると母親は「苦痛を無くしたいのなら、病気を治したいのなら、法輪大法を修煉すればいいよ」と教えてくれました。

 それを聞き、荒波の海の中で1本の命綱を掴んだかのように、「私は救われる!」と希望が見えたのです。そして母から『轉法輪』をもらい、私は夫の実家に帰り、修煉の道を歩み始めました。以前は何度『轉法輪』を読んでも頭に入らず、最後まで読み切れなかったのですが、今回は数日で『轉法輪』を読破しました。

 『轉法輪』の第四章(灌頂)を読んだ際に、師父が私の体を灌頂してくださっていると感じました。『轉法輪』を1回読んでから続けて繰り返し読むと、以前に持っていた疑問が一つ一つ解けていきました。「生命がどこからきたのか? 人はなぜ、この世で生きているのか? 生きているとなぜ苦痛なことばかりに遭うのか?」など、私が物心つく頃から不思議に思っていたこと、知りたかったことが、全て『轉法輪』を読むことで答えを見つけることが出来ました。この本は良い人になるように教え、修煉を教える本です。中国共産党が言う法輪功への誹謗中傷の宣伝と全く違います。深く法輪大法を理解し、本当の生きる意味を知ることができ、当局のテレビの宣伝が全部でたらめで嘘だと見破ることが出来ました。法輪大法は真・善・忍の三文字を基準とし、良い人になることを教え、修煉の過程で絶えず自分の生命の境地を高め、より良い人になるように教えている本です。

 十数年の修煉を経て、私は薬一錠も飲まず、患っていた病気も知らないうちにすべて完治し、無病で軽快な体を得ました。現在、48歳の私の顔色は血色がよく、誰からも実年齢より若いと言われます。

 ここでは涙ながらに、自分の身に起きたことを書き出しました。私は法輪大法を信じない人から信じる人になり、新たな命を得て、修煉の道に入ったのです。いまだに、中国共産党の放映するテレビや新聞などの嘘の宣伝を信じて、毒害されている人々に言いたいことがあります。「みなさん、落ち着いて法輪大法の真相を聞き入れてください。当局のでたらめな宣伝に騙された私のようにならないでください! そして、悔いが残り、後悔をしないようにしてください!」

 生命は尊いものです。私のこの命は、慈悲深い偉大な師父が新たにくださいました。再度、慈悲深い師父に叩頭して、感謝の意を示します。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2019/11/7/394844.html)
 
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