何を実証するのか
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 文/中国の大法弟子

 【明慧日本2020年8月24日】以下は大法弟子の内部交流用のものです。

 あるインド人による新型コロナウイルスについての予言と、第二波襲来の予言は、最近のネットを大いに賑わせました。多くの同修はそれを煽り立て、追随し、この予言をもって人を救い済度しようと考えているようですが、しかし、これは人を救う正道から外れ、修煉がひどく妨害されている現象ではないかと思います。 

 インド人は災難を予言した後、その解決法について、免疫力を高め、動物を保護し、殺生を減らし、自然と共存し、人との交流を深め、もしかしたらワクチンが開発されるかも知れない……等と提示しました。しかし、それらには末世で人を救う正道に合致するものがあるでしょうか? 今流行っている他の予言(火星から来た男の子も含め)は、中国に焦点を当て、中国共産党に焦点を当て、表現が遠回しで意味がはっきりしないのですが、人にヒントを与えると言う意味で、上手に使えば人を正しい方向に導くことができるかも知れません。しかし、今度のインド人の予言は中国について言及もせず、むしろ他の定義を下しており、それを信じてしまえば、人々はどうして救われるでしょうか? 

 師父は「皆さんの道は、皆さんが既に目にしたと思いますが、実は非常に狭いのです。少しでもずれてしまったら、あなたは大法弟子としての基準に合わなくなります。一本の非常に正しい道しか私たちは歩むことができず、少しでもずれてはいけません。なぜならば、これは歴史の要求であり、未来の宇宙の衆生と生命の要求だからです。未来の宇宙は皆さんが法を正す中での漏れによって少しばかりのずれも現れてはいけないので、皆さん自身が法を実証する中でしっかり歩んだ全ての一歩一歩は皆非常に重要なのです」[1]と説かれました。

 取り憑かれた気功師にも功があり、末世の大きな災難も予言しました。占い、卦、おみくじ、魔よけの札なども一部の事を言い当てます。しかし、これらの占いで人を救うことができますか? それを使えば、まず次元が落ちてしまい、低い霊に妨害されてしまいます。それなら、どうして人を救えるでしょうか? 

 師父は「道家の世間小道では、命を修めることをせずに、卦をたてたり、風水を見たり、厄を払ったり、病気を治したり、といったことばかりをしています。世間小道ではよくそれらを用います。病気を治すことはできますが、用いた方法はあまり良くありません。それが何を利用して病気を治したかについては、ここでは話しませんが、きわめて低い、きわめて良くない信息をもっているので、大法を修煉する人はそれを用いてはなりません」[2] と説かれました。

 この根本を忘れてはいけません。

 歴史の中に、良い予言や歴史物語が多くあり、今度の疫病についても適切に表現されているため、どうしてこれらのものを使わず、歴史上にまったく実証されていないインドの占星術を使うのでしょうか? 

 一部の同修は、「この予言には人を啓発する道理があるから、話の中に触れただけで、これから使わなければいいではないか」と反論するかもしれません。しかし、修煉は厳粛なものです。一理がある思えば、頭にその記憶が残り、その物質があなたの体に残ります。問題をはっきりと認識し、それらの物質を徹底的に排除して初めて純粋になるのです。

 法を正す修煉は厳粛なものです。修煉の道を正しく歩まなければならず、少しでも偏ってはいけません。一方、大法弟子が作ったメディアはそれを報道しても構いません。なぜなら、メディアは常人向けのもので、修煉ではないからです。

 私達が配った法輪功を紹介する資料を人に読んでもらわず、逆に全く関係のないインド人の予言を話してしまうことは、他人の事を実証し、大法の要求通りにしていないのではないでしょうか? 大法の真相を人々にしっかり伝えることこそ、人を救い済度する正道なのです。

 個人的な理解ですので、適切でないところがあれば、ご叱正を宜しくお願いします。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『各地での説法三』「大ニューヨーク地区法会での説法」
 [2] 李洪志師父の著作:『轉法輪

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/8/11/410315.html)
 
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