「お金はいらない、法輪功の資料を下さい」
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 文/ 黒竜江省大法弟子

 【明慧日本2020年8月23日】私の義兄は今年で70歳ですが、とても親切で人が良く、家族の大黒柱です。 姉は病弱で体が弱く、家族のすべてを義兄が担っています。 正月が明けると姉の娘が病気になり、子どもの面倒をみられなくなり、仕方なく姉と義兄の2人で世話をしに行きました。

 ある夜の8時頃、義兄が体調を壊し最高血圧が210あり、高すぎると姉から突然の連絡がありました。医師は義兄にすぐに入院するよう伝えましたが、義兄はあわてて家を出てきたので、医療保険証(以下、保険証)を忘れてしまいました。 そこで義兄は、一人で保険証を取りに帰りました。 私は電話を切り、急いで着替えて義兄を迎えに行き、法輪功迫害の実態資料を何冊か持ち、団地の外へ出ました。

 この団地がコロナ(以下、中共ウイルス)で閉鎖されたため、タクシーはありませんでした。私はどうしたらよいか考えた時、 私には師父がいて下さると思い、心の中で師父に「私は義兄を迎えに行きます。そしてまた、人々を救いに行きます。どうか車を一台ここに届けて下さい」と頼みました。考えているうちに黒い車が一台やってきたので、手を挙げて車を呼び寄せると、目の前で車が止まりました。 女性の運転手が「どこへ行くの?」と尋ねたので、私は車に乗りながら「緊急で、義兄が病気になり、血圧が210と高く、誰も助けてくれません。義兄は、家まで一人で保険証を取りに戻りました。 私は本当に心配です。それなのに今晩は、タクシーが一台も通っていません」。運転手は「それは、すべて中共ウイルスが原因です」と答えました。私は 運転手に「姉の家は道路脇の建物に住んでいました。今は団地が封鎖されていて、遠回りをしなければいけません。私はあなたにお金を多く支払いますから、まず団地内にいる義兄の家に迎えに行き、それから病院に行っていただけますか?」。 運転手は陽気に「誰にでも大変な時はあります。迎えに行きましょう」と言ってくれました。


 私は義兄に電話をかけて、どこにいるのかを尋ねたところ、まだ道を歩いていると言いました。義兄に「心からの九文字」(法輪大法好、真善忍好)を唱えることを忘れないように言うと、 義兄は唱えているよと答えました。義兄は「ちょうど良いところに来てくれました。車なしで病院まで行く方法を心配していたところです」と言いました。 運転手は私に「なぜ彼は一人で歩いているのですか? 」と尋ねました。私は「姉夫婦が娘の家で子供たちの面倒を見ていたとき、義兄は突然、めまいがしたので病院へ行こうと思ったのです。 血圧があんなに高いと思わなかったので、家に保険証を取りに帰ったのです」と私は言った。 運転手は「そうですか。タクシーには特別な許可証があって、車で団地の中へ入ることができます。彼を迎えに行きましょう」、私は彼女に「今日は本当に素敵な人に会う事が出来ました。ありがとうございました」とお礼を言いました。

 私は義兄を何事もなく車に乗せる事が出来ました。義兄は「迎えに来てくれて本当に助かりました。あなたが来てくれなければ病院に行く方法がわからない!」と言いました。運転手は「それはすべて中共ウイルスが原因です。 タクシーの多くは、感染を恐れるあまりタクシーを出さなくなりました」。

 私は続けて「中国共産党(以下、中共)は、中共ウイルスについての真実を隠し、人命をおろそかにしており、中国人に前例のないほどの被害をもたらしています。明日、団地の封鎖が解除されると聞いていますが、本当に中共ウイルスはなくなったのでしょうか? これは嘘をついて人を騙しているのではないでしょうか?」。運転手は 「封鎖が解けたと思わないでください。今は外では緩んでいるように見えて、中では引き締めています。流行はしばらく続きます。注意してください」。私は、「そうですね、良い知らせもあります。疫病は、人々の道徳に反する心を狙ってくるのです。そこから逃れられる秘訣があります。つまり三退することです。あなたは中共に入党したことがありますか?」。運転手は「いいえ、私は少年先鋒隊に参加していただけです」と言いました。私は「中共が崩壊したときに苦しまないように、あなたが三退するのを手伝います」と言いました。

 彼女は快く同意し、名前は小柳だと言いました。「以前、誰かが三退について話してくれましたが、私は、それを真剣に受け止めなかったのですが、今日はお願いします」と言いました。私は「法輪大法は正義の法であり、真実を知ることで救われるのです。パンデミックの時、『法輪大法は素晴らしい,真・善・忍は素晴らしい』と心から唱えることで神と仏は守ってくれます、これらの心からの九文字は仏法の威力を持ち、宇宙の正のエネルギーと繋がっているため、生成されるエネルギー場が、免疫力の強化と疫病の治療に効果的な役割を果たすことができます。人命が危機に瀕しているこの大きな苦難の時、『法輪大法は素晴らしい,真・善・忍は素晴らしい』という心からの九文字を覚えておく必要があります」と伝えました。彼女は「はい、覚えておきます」。
 これらの心からの九文字を親戚や友人に伝えることは、あなたにとって非常に大切なことであると私は言いました。彼女はわかりましたと答えました。

 この時、車は病院に到着し、私は代金100元を渡しました。 彼女は私にお金を返し、あなたは私に真実を知らせてくれ、私の命を救ってくれました、どれくらいのお金があれば命を買うことができるでしょうか、お金はいりませんと言いました。 私はお金を払わないわけにはいきません。私は女性の運転手に、劉伯温(りゅう・はくおん)の予言(注※)と疫病から逃れるための秘訣や法輪功迫害の実態資料と一緒にお金を渡しました。

 運転手は言いました。「私はお金はいりません。迫害の実態の資料は頂きます」 彼女はお金を私のバッグに戻しました。 義兄は何とお礼を言えばよいのかわからず、ひたすらありがとうを言い続けました。

 車を降りた後、運転手の彼女が帰っていった方向を見ながら、感慨深く満ちたりた気持ちになりました。道徳が急速に低下している今日、誰もがお金を求めており、迫害の実態の資料だけを必要とし、お金を求めない人もいます。 実は、これは師父が善良な人に真実を聞くように手配され、救われた人なのです。 帰り道の途中で、私は涙が溢れ出ました。師父、弟子達のためにして下さった全てに感謝いたします。この、縁のある人たちの誰もが、迫害の実態を理解してくれることを願っています。

 (注※) 劉伯温(刘伯温)の碑文には、「旧暦の2019年10月から、悲惨な疫病が湖北省と広東省から拡散し、1万人の貧困層のうち1千人、1万人の富裕層のうち2、3人しか残らない。疫病は旧暦の2020年7月13日ピークに至る」と記されている。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/7/31/409653.html)
 
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