文/中国の大法弟子が口述
【明慧日本2021年1月19日】毎日、恐怖心があるため、自分の意思に反して大法と師父を誹謗中傷する「三書」(法輪功の修煉を放棄させるために、強制的に書かされる書類)にサインしている修煉者がいることを知っています。私は自分の体験したことを書きだそうと思っていたのですが、3年ほど先延ばしにしていました。私は田舎育ちであまり字が読めないので、口述して、同修に整理してもらいました。
3年前のある朝9時頃、義妹(同修)から電話があり、「お父さん(同修)が派出所に車で連行された」と言われました。それを聞いた時はちょっと怖かったのですが、すぐに落ち着きました。父と電話で連絡を取り、派出所にいることを知った私は、電動自転車に乗って地元の派出所に直行しました。
派出所の入り口に着いても中に入らず、また父に電話すると、父は「大丈夫、すぐ出ていく」と言いました。10分後くらいに父が出てくると、家族が心配していたので、私はすぐに父を家に連れて帰りました。
帰り際に、派出所の警官数人が家に来て、師父の写真と少しの真相資料を押収したことを話してくれました。派出所では写真を撮られ、サインを求められました。最初はサインを拒否していたそうですが、その後どうなったのかというと、警官らは「サインしなくてもいいから、私はあなたの手をつかんでサインします、そうしないと上に報告できないのです」と言ったそうです。その時、父は警官に騙されて、悪の道を進み、「三書」にサインをしました。
私はとても悲しくなり、「お父さん、サインしてはいけなかったのよ。長年、法輪功に関する資料を作ったり、配布したり、真相を伝え、人を救ってきましたが、サインしたので、すべて台無しになってしまいましたよ。これは漏れです、大きな漏れですよ」」と言いました。父は「漏れでもいい。もうすでにサインしましたから、どうしようもないでしょう」と言っていました。その後、私たちは何も言わず、とても悲しかったのですが、父は後悔している様子でした。
家に帰ると正午になり、父はお湯を沸かしてお茶を入れ、熱湯を急須に注ぎました。異様な現象が現れ、バンッと音がして、ポットの底とポットが2つに分かれていて、ポットいっぱいのお茶が漏れてきました。その時、母は怯えていましたが、私と義妹も父も、これは師父からの啓発だと悟り、私たちが間違っていて、師父が私たちのすぐそばにいらっしゃることがよく分かりました。
私は、修煉者の皆さんに、言い訳はともかく、悪に協力してはいけないと言いたいのです。それらの書類にサインしてはいけません。警官らは、あなたがサインしないと私たちの仕事がなくなるとか、あるいは、養うべき家族が多いとか、他にもいろいろなことを言って唆してくるかもしれません。
師父は「弟子正念足りれば 師は回天の力有り」[1]と明言されました。翌日、再び父に会いに行きました。父はとても嬉しそうに「昨日の午後、あなたが帰った後、また警官らが車でうちに来たんだ。彼らに『なぜまた来たのですか? 私はすでに書類にサインしましたが』と言うと、警官らは『何でもないです、何があったのかわからないですが、昨日サインした紙が破れてしまったから、もう一度サインして欲しい』と言ってきたんだ」と話しました。
きっと師父は後悔した父をご覧になり、機会をもう一度与えてくださったのだと思うと、父は彼らに「私はサインをして、すでに非常に後悔しています。書類が破れてしまったなら、本当にいいことです。私は法輪功を修煉して健康になった80代の老人なのに、あなたたちは私を迫害しています。私はもう二度とサインしません」と強く抗議の意を表明しました。
警官らは車で、その場を離れようとしましたが、父が車のドアを引いて「まだ言いたいことがあるから、行ってはいけない」と言っていました。警官らは「もう大丈夫です、もう終わりました」と言いました。慌てて車のドアを閉めて走り去っていました。父がサインについての関を乗り超えたと実感しました。師父には本当に感謝しています。
先月も共産党の人たちが来て嫌がらせをしてきましたが、父はサインも協力もしないと決めていました。彼らは何もできなかったので、家族に嫌がらせをしたり、修煉していない家族にサインを求めたりと、他の方法を用いていました。私たちは、すべてが師父の一存で決まると固く信じています。協力してくれる家族もいれば、協力してくれない家族もいます。本当にもっと法を学ばなければならないのです。正念を十分に持っていれば関を乗り越えることができます。
師父は「法会が競って法を学び、修煉し」[2] と説かれました。以前にサインをしたことがある人は、同じ失敗をして何度もサインをしてしまうことがないようにしてほしいのです。
注:
[1] 李洪志師父の詩:『洪吟二』「師徒の恩」
[2] 李洪志師父の著作:『精進要旨二』「台湾法会へ」