身分証明書の強要に騙されてはならない
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文/四川省の大法弟子  

 【明慧日本2021年5月12日】現在、中国では多くの日常活動で身分証明書の提示が求められています。特に、法輪大法の迫害を始めた江沢民を訴えた後、近年、ブラックリストに載っている大法弟子の身分証明書が中国共産党のデータベースに登録されています。

 修煉者が身分証明書を提示しなかった場合でも、警官は他の識別情報をデータベースに入力することで、彼らのIDがタグ付けされていることを知ることができました。

 中国では、長距離の交通機関を利用する際、切符の購入や駅への入場に身分証明書が必要になります。データベースにIDの異常が見つかると、警官は強制的に法輪大法学習者の荷物を調べ、携帯電話を押収します。

 もし、法輪功迫害に関する資料や法輪大法の書籍が見つかった場合、通常、修煉者は拘束されるか、派出所に送られます。

 全国の多くの法輪大法修煉者がこのような迫害を受けています。私たちの地域でも、高速鉄道に乗っているときに違法な検査を受けた修煉者がいます。

 これにより、通常の生活や、人々の救いを助けるという誓いを果たすことに大きな困難が生じています。これはナチスがユダヤ人に対して行った人種差別に似ています。

 中国共産党(以下、中共)は修煉者を騙して三書に署名させます

 昨年10月、十数人の地元の修煉者が警官に連行され、家宅捜索されました。年配の法輪功学習者7人は、集団で法を学んでいるところを連行され、一日拘束されました。

 彼らは裁判を待つために保釈されました。その後、数カ月後に派出所から「押収されたものを派出所に取りに来てください」と連絡がありました。

 しかし、派出所に到着すると、警官は押収された物品を返却せず、代わりに「三書」に署名するように要求しました。

 警官は、高齢の修煉者が署名すれば、身分証明書のタグが消えて、今後の旅行に便利になると主張しました。

 ほとんどの修煉者は、何も考えずにサインをしていました。サインをした理由を聞いてみると、年配の修煉者の中には教育レベルの低い人もいて、内容を理解できなかったと言う人もいました。

 また、警官が調書を十分に見せてくれなかったので、何が書かれているのか分からなかったと言う人もいました。何が書かれているのか分からない書類には、絶対にサインをしてはいけないのです。

 サインをするということは、その書類に書かれていることに対して責任を負うと言うことです。これはあなたの考えですか? サインした内容に同意しますか?

 師父は、いかなる時も、いかなる状況下でも、悪の迫害に協力しないという法をすでに教えてくださっています。もし、私たちがこのようなことをすることができれば、悪自体が存在しなくなります。

 明慧のウェブサイトに掲載されている、修煉者が「三書」への署名を無効にする厳粛な宣言をたくさん見たとき、私は彼らを気の毒に思いました。私たちの年配の修煉者の多くは、国民に真実を明らかにし、中共とその関連組織から脱退するようにと人々に勧め、貢献してきたことを知っています。

 ある人は一日で多くの人を説得して中共を脱退させることができます。しかし、なぜ彼らは脅されると悪に従うのでしょうか?

 私は、彼らの人心が利用されたのか、あるいは法の原則についてあまりはっきり認識していなかったのではないかと理解しています。

 師父は「法は一切の執着を打破することができ、一切の邪悪を打破することができ、一切の虚言を排除することができ、法は正念を固めることができるのです」[1]と説かれました。

 法を熱心に学んで法理に同化することは、修煉者が自分をよく修めて三つのことを行うための基礎となります。漏れが少なく、修煉の道に悔いが残らないようにしたいものです。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『精進要旨二』「妨害を排除せよ」

 【編集者注:この文章は筆者の個人的な観点を代表しているものであり、正しいか否かについては筆者個人が責任を負うものとし、読者は自身で判断してください】

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2021/3/12/421943.html)
 
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