人心を放下して「ゼロ行動」を否定し解消する
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文/中国の大法弟子  

 【明慧日本2021年6月15日】中国共産党(以下、中共)は、2020年にいわゆる「ゼロ行動」を開始しました。この行動は、政府のブラックリストに載っているすべての修煉者に法輪大法を放棄させるための総力戦です。修煉者をさらに迫害するために、多くの新しい洗脳班が設置されました。当局は、修煉者を騙して脅し、信仰を放棄することを約束する保証書に署名させようとし、その家族にも同じことをして、修煉者のために署名させようとしました。

 師父は「たとえどのような環境にあっても、邪悪の要求や命令、指図には従わないようにしてください。皆さんがみな、このようにすれば、環境はこのようなものではなくなります」[1]と説かれました。

 以下に、Aさんと家族が、迫害をしっかりと否定し、師父の要求に沿って行動し、関を乗り越えた二つの物語を紹介します。

 一、「転向書」への署名を拒否

 Aさんは50歳前後。2020年9月、職場の上司から「ゼロ行動」の「転向書」への署名を求められ、地元の国内安全保衛部門(法輪功の迫害の実行機関。以下、国保)の命令だと告げられました。

 Aさんは上司に「私は大法の真・善・忍の原則を守って善良な人間になろうとしています。悪い人間に『転向』しろというのですか? 私はその転向書に署名すしません」と話しました。上司は結局あきらめました。

 1週間後、派出所からAさんに電話があり、「派出所に行って転向書にサインしてください」と言われました。Aさんは「行きません、何にもサインしません、もう電話してこないでください」と言って電話を切りました。

 後日、職場の党書記の話を聞きに行くと、「サインしろと呼ばれたのに、なぜ行かなかった。上司の言うことも聞かないのか?」と言われました。

 Aさんは、「仕事のことなら何でも聞きますが、修煉のことだけは聞きません」と答えました。

 Aさんが毅然とした態度で話した直後、書記はすぐに口調を変えて、「わかった。もうこの話はしない」と言いました。

 二、人心を捨てる 洗脳迫害の企ての崩壊

 他の次元の旧勢力は死にたくないので、新たな洗脳を計画して、現地の政法委員会、国保、610弁公室の人員らを操っていました。

 共産党の人員らは、Aさんの職場の上司たちに再び話をしに行き、Aさんを洗脳班に送るように命じました。

 党書記によると、彼らはAさんを100%転向させることを目標にしており、その日のうちにAさんを洗脳班に連れて行くつもりです。

 Aさんは断固として拒否しました。上司たちは、「もし行かなければ、君を解雇しなければならない」と言いました。「私は気にしません」とAさんは答えました。

 Aさんは国営の大企業に勤めており、年収は10万元を超え、待遇も非常に充実していました。同僚たちは、Aさんが解雇されるかもしれないと聞いて、みんなで彼に話しかけ、そのうちの1人が、「この仕事を失ったら、もったいないですよ」と言うと、Aさんは「このぐらいのお金は大したことはないです」と答えました。それを聞いた同僚たちは驚きました。Aさんは正社員なので、契約社員の同僚たちよりもはるかに高い給料をもらっているので、当然、同僚たちは彼を理解できません。

 師父は「修煉者のゆるぎない正念は一切の人間の認識を超え、一切の人心を超越しており、常人には永遠に理解できないものですが、同時に、常人には変えられないものです。それというのも、人間には覚者を変えることはできないからです」[2]と説かれました。

 会社のリーダーたちは、洗脳班に行かなければ、君の子供は海外に留学することもできないんだよ」と言って、脅し続けました。Aさんの子どもは、旧正月を家族で過ごすために帰国していましたが、その話を聞いても、Aさんは平然としていました。Aさんは「こんなふうに脅されても、サインもしないし、洗脳班にも行かない」と心に決めました。

 Aさんは自分の持ち物をまとめ、もう会社には行かないと決めた

 師父は「一つの心も動じなければ、すべての動きを制することができるのです」[3]と説かれました。Aさんは、常に正念を強化し、どんな邪悪なトリックにも振り回されず、この心を安定させて、邪悪な要素が彼を動かすことができないようにしています。

 Aさんは家に帰ってから、子どもに「共産党の人員に声をかけられてもサインしないでね、そうしないと罪になるから」と言い、子供はそれを理解し、当局に協力しないことにしました。Aさんは、子どもに一刻も早く学校に戻るように言いました。

 職場のリーダーたちは、何度もAさんに電話をかけましたが、Aさんは出ませんでした。Aさんは携帯電話の電源も切ってしまいました。

 Aさんの父親は、この話を聞いたとき、Aさんに「職場に戻って、お父さんは80歳を超えているから、家で面倒を見なければならないと言いなさい。それでも洗脳班に連れて行こうとするなら、私が行って話をする」と言いました。

 Aさんが職場に戻ると、職場では誰も洗脳班の話をしなくなり、まるで何事もなかったかのようです。

 師父は「弟子正念足りれば 師は回天の力有り」[4]と説かれました。

 Aさんは執着を捨て、彼を迫害しようとする一見凶暴な人たちも、その気はなかったのです。Aさんは、この関を乗り越えたことで、師が自分を守ってくださったことを知っていました。

 この試煉を経験した後、Aさんは「修煉者として、私たちは常に師を念頭に置き、師の要求に沿って行動し、どんな試煉や苦難に直面しても人間的な執着を捨てなければなりません」と話しました。

 三、これまでの迫害の試み

 2005年の迫害は厳しく、多くの修煉者が他の場所の洗脳班に強制的に連れて行かれました。

 ある日、職場の上司たちに呼び出されました。Aさんがドアを開けると、そこには610弁公室の工作員、国保の職員、地元の派出所の所長、職場の上司など10人以上の者がいました。

 彼らは、Aさんに「洗脳班に送ることに決めました」と言ったのです。大勢の人が集まっているのを見て、彼らの邪悪な計画を聞いて、Aさんは少し緊張しました。しかし、Aさんはすぐに落ち着いて、「私は洗脳班には行きません!」と言いました。役人の1人が、「行くべきです! そこで勉強してから戻ってくればいい」と言いました。

 師父は「つまり、一つの生命の選択は自分自身の意思によって決められるということです」[5]と説かれました。

 Aさんは行かないことにしました。彼は1カ月間、家にいました。彼は正念を発し続け、空間場を浄化し、法を多く勉強して、執着を手放しました。

 何人かの同修も正念を発するのを手伝ってくれました。師父の慈悲なる保護のもと、Aさんは無事に関を乗り越え、誰も彼を洗脳班に連れて行こうとはしませんでした。

 Aさんは、「突然の苦難に大きなプレッシャーを感じましたが、しかし、堅実に大法の修煉に対する心は常に非常に強く、正念を持っています。絶対にこの関門を乗り越えると自分に言い聞かせていました。どんな誘惑にも負けず、大法に対する信念を変えることはできません!」と話しました。

 Aさんが師と法を金剛のように固く信じていたからこそ、師は彼を加持して守って下さり、この試煉を乗り越えられたのです。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『精進要旨二』『大法弟子の正念は威力あるものである』
 [2] 李洪志師父の著作:『精進要旨二』『强制は人心を変えられない』
 [3] 李洪志師父の著作:『精進要旨二』「最後の執着を取り除こう」
 [4] 李洪志師父の詩:『洪吟二』「師徒の恩」
 [5] 李洪志師父の著作:『各地での説法二』「二〇〇二年米国フィラデルフィア法会での説法」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2021/4/3/421834.html)
 
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