正しくない煉功動作に注意しましょう
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文/殴陽 

 【明慧日本2021年7月7日】明慧ネットの『過去の恨みが修煉の妨げにならないように』という文章の中に、このように書かれていました。「同修の何人かに尋ねてみたところ、偽りの病業で様々な症状が出ている人がいました。自分が年をとったと考えている同修がいれば、過去の病気が再発したと考えている同修もいます。またある人は自分が精進していないこと、怠けていることを認めています。ある人は私を見ると、自分はもう長くは生きられないと言いました」

 それを読んで私は「修煉者としてトラブルに遭ったとき、自分の内に向けて探し三つのことを良く行うだけではなく、同時に『法輪功』と『大圓満法』で、師父が教えてくださった煉功動作の基準に達しなければならない」と言いたいのです。古代中国には「歩くときは風のように、立つときは松のように、座るときは鐘のように、眠るときは弓のように」という言葉があります。私たち修煉者はなおさらそうするべきです。ここで、私自身が煉功の動作に存在するいくつかの問題点を書き出し、同修と交流したいと思います。

 自分は数年来、煉功の姿勢が正しくないため顔も同年代の人と同じように老化していて、様々な体の不調が現れました。 年を取ったと明らかに感じたのは、1日に2〜3時間仕事をした後、少し横になって休まなければならないことです。でなければ、元気がなく頭がくらくらして、続けてやることができなくなってしまうのです。これまではこのようなことはありませんでした。私はうちに向けて心性の問題を探したり、発正念をしたりしましたが、一方でこの状態から抜けられませんでした。

 ある日「自分は煉功動作が正しくない。師父のご要求を満たしていない」と突然気が付きました。毎日煉功をし終えれば十分だと思っていたのです。「煉功の動作が基準に達すれば、体に変化が起きる」ということを悟ることができませんでした。特に私は煉功のとき、全身を緩めていないため緩めていない部分が演化できず、時間が経つと体に違和感が現れたのです。

 私は『法輪功』と『大圓満法』を見ながら、自分の煉功動作をチェックしました。間違った細かいところがたくさんあり、よく観察しないとなかなか気が付きませんでした。

 第一式功法の問題点

 1、構えの姿勢で両脚は肩幅ぐらいに開いておらず、左脚がいつも外側(小指側)に偏ります。定規で測ってみると、脚と脚の間の距離が肩幅より狭かったのです。正しい肩幅の距離は、人の脚の長さの2つ分くらいです。肩幅は人それぞれなので個人差はありますが、肩幅が広い人もいるし、狭い人もいるでしょうからあくまでも参考程度にしてください。

 2、「弥勒佛が腰を伸ばす」の動作で、10本の指を相対させるとき、両手の指先の間の距離は20~25センチになっていません。

 3、頭は上へ突き両脚は下へ踏んばっておらず、身体をまっすぐに伸ばしていません。両手の掌根に力を入れて上へ上げるべきですが、私は両腕を上へ上げているだけで全身を徐々にぴーんと伸ばせません。

 4、両手を胸の前で合掌する際、両手を要求通りにしていません。しかも手を持ち上げる時に、肩をすくめるような小さな動きがあります。さらに合掌した後、両腕は一直線になっていません。

 5、「手の平が天と地を指す」動作で、掌を回して腕は斜め上方へ広げるとき、手の高さは頭と同じになっていません。「金の猿が分身する」とき、腕と肩が「一」の字の形になっていないし、「二匹の龍が海に下りる」とき、肩をすくめたり、左右の手が前下方へ伸ばし広げる力は均等ではありません。「羅漢が山を背負う」動作で、手首は45度の角度となっていないし、身体もまっすぐにしていないし、前胸に力を入れることができず、ただ胸を上げているのです。「金剛力士が山を押す」動作で、両手は前方へ立掌で推し出すとき、腕と肩が同じ高さではありません。高さが少しの違いがあるので、よく見ないとわかりませんでした。

 第二式の功法の問題点

 1、「頭前抱輪」のとき、両手は眉毛と同じ高さになっていません。手の掌を顔に向けていないし、やっているうちに掌が地面に向けるようになっています。それにより、10本の指先は相対させず、両腕を丸く抱けません。姿勢が正しくないので全身を緩めようとしても緩みません。

 2、「頭前抱輪」の動作が正しくなければ、後の三つの動作に影響します。「腹前抱輪」のとき、左手が右手より高い位置になっています。左手が高くなっている原因は左の腋はあまり空くようにしていないので、両腕を丸く抱くことができません。

 3、「頭頂抱輪」のとき、前と同じように両手の高さが違うので、両腕を丸く抱けません。肩、腕、肘、手首も緩めていません。

 4、「両側抱輪」のとき、掌を両耳に向けるようにすべきですが、親指を両耳に向けています。

 第三、四式功法の問題点

 煉功のとき、頭がほかのことを考えているため、煉功音楽に従うことができず、早かったり遅かったりになっています。手が体に触れたりすることがあります。その他の問題点は、第一式功法の構えの姿勢の問題と同じです。

 第五式功法の問題点

 1、下あごは微かに引くということは、煉っているうちに忘れてしまい、頭が下がったりして、体もまっすぐに保っていません。

 2、「柱状の神通を加持する」とき、腕と肩が同じ高さになっていないため、両肩も同じ高さではありません。それにより、両手の掌が相対できないのです。

 3、腋の空きはしばらくすると忘れてしまい、そのうち空かなくなります。

 4、座禅して45分以後、両足、腰が痛みますが、痛くなるとすぐに腰を前後に振るので、滅するべき「業」は消去されません。次にまた痛くなると、また腰を振ります。煉功者の基準でこの痛みに対処すべきですが、悟れませんでした。ですから痛みが長く続きました。

 座禅の姿勢が正しくないので煉功のとき、いつも眠たくなったり、意識がはっきりしていない時もあります。発正念の時には掌が倒れたり、ぼんやりしたりすることもあります。ですから煉功後に、全身が軽いという感覚はありません。このような繰り返しで、猫背になったり、両足の長さが違ったり、両肩の高さが違ったり、或いは、顔の歪みが出たりするのです。もしこのような現象が煉功する前にもあった場合、長年煉功しても正されなかったら、煉功の姿勢に関係している可能性があります。

 煉功の動作が正しくない同修は、鏡の前で煉功することで、間違った動作を速やかに修正することができます。大きな鏡がない場合は、目を開けたままで煉功することをお勧めします。「煉功点」で煉功する同修たちがお互いに動作を確認したほうが良いと思います。

 特に、年配の同修の煉功動作を直す場合、もう1人の同修の手助けが必要です。手助けの同修は、年配の同修の煉功を終えるまで見続けなければなりません。時々、年配の同修が正しくない動作を手で補助して直すことがあり、正しい動作ができるまでしなければなりません。繰り返し年配の同修の動作を直してあげ、完全に正せるまで根気が必要だと思います。

 以上、個人の体験ですが、法に則っていないところがあれば、同修の慈悲なるご指摘をお願いします。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/6/26/427361.html)
 
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