カナダ人生物学者:健康な体の先にあるものは魂の救済
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 【明慧日本2021年8月19日】私は予想もしなかった道を歩むことになりました。私は幼い時からカトリック教徒でしたが、それは形式的なものでした。教会でたくさんの偽善を見てきた私は青年時代に無神論者であることを強くアピールしてきました。宗教とは、権力者が民衆を支配するための道具に過ぎず、科学こそが自分の世界観を正してくれると思いました。私は道家の太極について少し学びましたが、それもリラックスするためでした。私は生物学を専攻し、特に自然保護について大変興味を持っていたので、いつかは教授になりたいと思い、奨学金も受け取れるようになりました。

 ある日いつものようにランニングをしていたとき、両足が突然思うように動かなくなりました。大学病院で検査を受けたら、ギラン・バレー症候群と診断されました。私の免疫システムが自分の神経システムを攻撃しているため、少しずつ体のコントロールが効かなくなるという極めて珍しい病気です。一向に良くならないのですが、悪化する様子もなく、治療方法がないと言われました。入院する日にさらに寄生虫に感染しており、伝染性単核球症が診断されました。とにかく私の体は最悪の状況でした。

 その後苦しい6カ月の治療過程を経て、みるみるうちに私の人生設計は音を立てて崩れ始め、私の学術チームも解散になりました。これまでのように学校で教鞭をとることも難しくなりました。難航していた恋にも終止符が打たれました。私は故郷に戻り、母から「代替療法」という方法を教えてもらいましたが効果がありませんでした。私は大学の町に戻り、カフェテリアで古い友人を見かけました。彼は私に1枚のDVDを渡し、自分の慢性疲労症候群がこのDVDを見てから治ったと言ってくれました。

 初めてこのDVDを見たときの記憶は永遠に忘れられません。映像は法輪功という気功を紹介していました。この中国発祥の気功の動作をマネてやって30分経つと、体が楽になったと感じました。これは初めての感覚で、私の心、身体、考えがみな気持ちよくなったと感じました。

 その後私は法輪功の書籍を読みましたが、最初は中国気功の名詞と民間の伝統を理解するのに苦労しました。しかしはっきり言えるのは、法輪功を学び始めてから体が毎日良くなっていきました。数カ月後、私は神経科の医師を訪れ再検査を受けました。そこで医師は私が永遠に忘れることのできない言葉をかけてくれました。「おめでとうございます! あなたは完全に回復しました! なぜそうなったのか説明できませんが、今やっていることを必ず続けてください」と言ってくれたのです。

 法輪功を学んでから、私も『轉法輪』の中に記述された奇妙な現象に会いました。それは、修煉を始めてから1週間たつと、たばこの臭いが嫌になり、暫くすると酒の臭いも嫌になりました。

 ある日の夜、私が坐禅するとき、自分に法輪大法の修煉の道を歩ませる決定的な出来事を経験しました。私の人生は映画のように一幕一幕表れました。私の人生の幼い時から始まり、いろんなシーンが流れました。数分のうちに私は人生の多くの出来事を見ましたが、少しばかり違和感があったのは、これらは明らかに私の人生でしたが、私が覚えているバージョンではないのです。少なくとも完全ではないのです。少しして私はこれは私の母の目から見た私の人生であることに気づいたのです。私は大変驚きました。私は数時間泣きました。私は母との間に複雑な関係があります。私たちはお互いを愛していますが、落ち着いて同じ部屋で15分以上一緒にいることができないのです。今回の経験を通じて、私は初めて母を理解し、母の経験した魔難と試練を理解し、彼女の大変さを知り、母との関係をどのように修復するか分かりました。その後私が実家に戻ったとき私は母との関係を修復するように努力しました。まだ完全とは言えませんが、今では2人の間は愛情と尊敬であふれています。

 精神と魂の救済を経て、私は深いものを発見しました。法輪功の教えから、修煉とは絶えず執着心を取り除く過程であると理解しました。この過程の中で私はさらに大きな、寛容で善良な世界観を身に着けることができました。私は法輪大法を心から修煉したいと決意しました。私が昔見てきた宗教の中の問題は法輪功の中には存在しませんでした。法輪功では金儲けが禁じられ、階級もなく、修煉者はただ、真善忍の教えに従って自分を変えるのみで、他人に求めるものではなかったのです。

 法輪大法を勉強することで、私は毎日自分が善良で寛大に変わるのが分かりました。私は法輪功を修煉し始めたのは良い体を獲得するためでしたが、その道にそって進むと、私はさらに深いものを発見しました。それは精神との統一でした。それはある意味では救済そのものだと私は確信しました。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/10/4/335892.html)
 
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