カナダの撮影監督: 心の純粋さがひらめきと知恵をもたらす
■ 印刷版
 

 【明慧日本2024年4月26日】寧艾文さん(Evan Ning) はカナダの映画監督兼照明デザイナーです。 彼は、ディズニー、ワーナー ブラザース、Netflix(ネットフリックス)が制作した映画を含む、多くの著名なハリウッド映画の撮影に参加してきました。 彼はまた、法輪功迫害の実態に関する多くの映画の撮影監督も務めました。寧さんの代表作は「千山万水を越え」(Coming For You)、「電波ジャック|50分の真実」(原題:Eternal Fifty Minutes)です。寧さんは幼い頃から中国で法輪大法の修煉を始めました。彼はどのようにしてそこまで才能豊かになったのでしょうか?

'图1:加拿大影视摄影师兼灯光师宁艾文(Evan Ning)'

寧艾文さん(Evan Ning)、カナダの撮影監督兼照明デザイナー

 修煉は返本帰真に戻るということを理解する

 寧さんはこのように話しました。「私は4歳から眼鏡をかけており、850度の先天性弱視がありました。医者は私が一生眼鏡をかけるだろうと言いました。私が小学生だった1996年の夏、親戚が我が家に遊びに来ました。親戚は私の家族に、『法輪大法はとても素晴らしいです、実践したらどうですか?』と勧めました」

 「私は、李洪志師父の9日間のビデオ講義を見ている時、眼鏡をかけていると目が不快になったので、眼鏡を外しました。家族は視力が悪化したのではないかと心配していました。彼らが私を健康診断に連れて行ったところ、視力検査表の最下段の文字を読むことができ、視力は正常であることが判明しました」

 「私は修煉の目的は何だろうと考えました。師父は返本帰真(訳注:返本帰真とは、あなたの本来の姿に帰ることです)『法輪大法義解』「長春法輪大法輔導員のための説法」して元に戻ることだと説かれました。師父は私たちに、より良い人間になるよう教えてくださっています。私は両親と一緒に集団煉功や法の勉強に行きました。私は大人たちが修煉の苦労について語るのを聞いていました。大人の同修たちは本当に良い人間になりたいと思っているのだと感じました」

 寧さんは毎週末、公園で他の学習者たちと法輪大法の煉功を行いました。 ある日、別の気功練習所の男性がやって来て、法輪大法の協調人にこう言いました。「あなた達はここで煉功することはできません。ここは私たちの場所です」

 寧さんはこう振り返りました。「協調人は怒らなかったのです。彼はただ他の学習者たちに別の場所に移動するように言いました」

 「その夜、グループ学法が終わってから、協調人はその昼間の出来事を振り返り、そこで、私は深く印象に残った言葉がありました。協調人は『世の中には気功の実践がたくさんありますが、私たちはそれらとどう違うのですか? 私たちが違うのは、私たちは心性を修めているからです』と個人的に思います」

 大人の学習者は法輪大法の「真・善・忍」の原則を遵守しており、その環境にいることが寧さんの人格に影響を与えました。「当時の私の理解は、自分がどのように扱われたとしても、他人には親切でなければならないということでした」

 「私の中学校の担任の先生は、私の卒業アルバムに『寧艾文君は思いやりと同情心に満ちた少年です』と書かれました」

 中国共産党の嘘を暴く

 1999年7月20日に中国共産党が全国的に学習者への弾圧を開始した後、寧さんはクラスメートに法輪大法のことをよく話しました。寧さんは中共が法輪大法を迫害していることは知っていましたが、それ以来、中共がどれほど邪悪であるかを本当に知らなかったです。彼はまだ若かったのです。それは、ある日、警官が父親に会いに来たときのことでした。寧さんの父親は非常に熟練した外科医で、その警官の母親の命を救ったのです。警官はこう言いました。「寧先生は私の母の命を救ってくださったので、恩返ししたいと思います。あなたの日常生活、手紙、インターネット閲覧履歴、電話が監視されていることをお知らせしたいのです」

 寧さんはこう語りました。「父からそのことを告げられたとき、私たちはショックを受けました。私たちは気づき始め、尾行されていることに気付き、手紙は開封され、電話での会話には常にエコーが聞こえていました」

 しかし、寧さんは法輪大法が迫害されている事実を人々に伝えることをやめませんでした。「法輪大法について人々に話すとき、私たちは賢く効率的に話す必要がありました。通りに人がいないときは、ポップソングのパッケージに包まれた真相解明用のCDを各家に配布しました」

 2000年のある週末、病院の管理者が寧さんの父親に電話しました。管理者は、寧先生の家族全員を病院の警備室に連れてくるように言いました。彼らは、江西省テレビ局の記者やカメラマンでいっぱいの大きな会議室に連れて行かれました。寧さんの父親は決してリベートを受け取らず、謙虚だったので、多くの患者や医師の家族が父親に手術を依頼しました。地方のテレビ局は、彼の父親の評判を利用して、法輪大法を中傷する番組を作りたいと考えていました。

 寧さんの父親は、番組を録画する前に少し話したいと言いました。寧さんの父親父は彼らに、「『轉法輪』を一度でも読んだことがある人なら、メディアのプロパガンダが偽物であることを知っているはずです」と語りました。彼の父親は、寧さんの視力がどのように正常に戻ったかを含め、法輪大法を実践し始めてから家族全員がどのように恩恵を受けたかを説明しました。記者は寧さんに法輪功の実践に関する体験を求めました。寧さんはこう伝えました。「私は法輪大法の五式の功法を実践しており、李洪志先生はより良い人間になるよう私たちに教えてくださっています。私は日常生活において「真・善・忍」の原則を遵守します。複雑なことはないです」

 記者たちは法輪大法が寧さんの家族にもたらした恩恵を聞いた後、法輪大法を中傷する考えをやめました。

 法輪大法を人々に伝えるために映画業界のキャリアを追求する

'图2:艾文(左二)正在参与电影拍摄'

映画の撮影に参加するエヴァンさん(左から2人目)

 欧米では、映画業界には確立された階層構造があります。映画業界の人々は自分の友人や家族にしかチャンスを与えなかったので、寧さんにとっては大変でした。寧さんは金融関係を専攻しており、家族の中には映画業界で働いている人はいませんでした。しかし、彼は映画を通じて法輪大法について人々に伝えるために、映画業界でのキャリアを追求することを選択しました。

 寧さんはこのように話しました。「初日に私が撮影現場に入ったとき、みんなはすでに自分の課題を持っていました。誰も私の存在を認めてくれませんでした。私は何をすればいいのか分からずそこに立っていました。上司から、明日は出勤する必要はないと言われました。その夜家に帰ってとても落ち込んでしまいました」

 寧さんは、それがただの普通の仕事ではないことに気づきました。彼は大法の検証に貢献できるよう、映画業界が必要とするスキルセットを学ぶ必要がありました。彼は粘り強く続ける決意をしており、必ず成功すると感じていました。

 「師父はこう説かれました。『良い人はどこにいても良い人で、上司から与えられた仕事をきちんと完成させなければなりません』(北京『轉法輪』出版式典での説法)。最初、初心者である私は、人より何倍も頑張らないといけないと思いました。私はセット手順を詳細にメモし、さまざまな道具や器具の名前を書き留めました。私は学ぶのが早く、とても責任感がありました。私はさまざまな映画のスタッフのメンバーに溶け込み始めました」

 心性の向上はスキルの向上につながる

 寧さんは、「小さい頃、私は医療を実践する人には医療の倫理を、武道を実践する人には武道の倫理を大切にすることについての本をよく読んでいました」と語りました。

 法輪大法の煉功を始めた後、寧さんは次のように気づきました。自分のスキルを飛躍的に向上させるためにはその前に、もっと思いやりを持ち、他者への配慮を持たなければなりません。

 寧さんと監督の関係は同調する必要がありました。ある時、監督は寧さんに、カメラをどこに設置し、どのようなレンズを使用するかを指示しました。

 「当初、監督はどのような効果を望んでいるのかを私に伝えるべきであり、監督が私に何をすべきか言わずにその効果を達成するのが私の仕事だと思っていました。しかし、私はこの考え方は間違っていることに気づきました。法輪大法の修煉者として、私は他人に対する配慮を持たなければなりません。また、自分が監督よりも優れた仕事ができると感じていたとき、自分が監督を見下していたことにも気づきました」

 寧さんは監督の視点から状況を理解しようと努めました。「最適な映像を実現しようと、監督の視点を実現するために最善を尽くしました。彼の立場に立ってみると、結果は私の期待を上回りました。心が他人に対してもっと寛容になったとき、私の精神性と視野は広がりました」

 寧さんはまた、法輪大法迫害の事実に関連する映画の撮影中に体験したことも語りました。

 「制作グループが、トロント大学で撮影中に停電してしまいました。照明のスイッチにアクセスできませんでした。撮影を終えるためには何をすべきかを考える必要があったので、これは自分の心性を磨く機会だと思いました」

 「出演者やスタッフたちは誰もが撮影が始まるのを待っていました。他の人と協力する必要があると思ったので、私は周囲を調べました。私は冷静さを保っていました、そして師父は私に知恵を与えてくださいました。照明ランプを自己充電式ビデオライトに交換することで、そのシーンを撮影することができました。 監督はその結果に非常に満足していました」

 「帰り道、無条件に協力すればひらめきと知恵が与えられることに気づきました。臨機応変に対応する能力も向上し、心性も向上しました。 これに気づいてからは、障碍に遭遇することが少なくなりました」

 寧さんは、映画に携わる他の法輪功学習者を助けるために、映画がどのように制作されたかを詳細に記録し文書化しました。「専門的なスキルが必要なのは私だけではありません。他の参加者も同様に経験があるはずです」

 寧さんの経験は、実践者が利他的で争いを起こさない状態を例示しています。 鑑賞者は寧さんの作品を通して、純粋で明るい内面世界を感じることもできます。彼はこう言いました。「法輪功の修煉は私の人生の一部です。修煉は特別なことではないように思えるかもしれませんが、実際には特別で素晴らしいことなのです」

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/12/6/469007.html)
 
関連文章