法を暗唱して向上する
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2021年9月9日】私は今年で64歳です。私の親族では、20人以上が相次いで法輪大法の修煉を始め、多くの奇跡が現れています。私自身は学校に通ったことがありませんが、師父の慈悲なるご加護と励ましのお陰様で、『轉法輪』と他の大法の書籍を読むことが出来ました。ここで、私は法を暗唱した体験を師父にご報告し、同修の皆さんと交流させていただきたいと思います。

 一、法を暗唱して、困難を恐れる観念と劣等感を取り除く

 私は、ずっと以前から法を暗唱したいと思っていました。しかし年も取ったし知識もないと思い諦めていたところ、これは困難を恐れる心と劣等感によるものだと気づきました。実は修煉において、年齢や学歴などは関係ありません。心から法を学びたいと思うならば、師父は私たちの正念を加持してくださいます。

 ある日のこと。私は、同修たちの法を暗唱する体験談をMP3で聞きました。その中には70代、80代の同修もいて、すでに数十回暗唱した同修もいたのです。

 私は強く心を打たれ、「こんなにも素晴らしい大法を、私も暗唱したい!」と決意しました。体験を掲載された明慧ネットには感謝しています。

 私は2020年11月12日から、法の暗唱を始めました。最初はとても難しく、4時間かけて1段落だけを覚えた事もありました。何かに妨げられているかのようで、なかなか進みませんでした。まさに心性の試練でした。私は諦めず、1行に何文字があるか紙に印をつけて、数えながら一言ずつ暗唱した後、それらをつなげていました。この様な状態が5日間続き、私は「師父、私は本当に暗唱したいのです。助けてください!」と心の中で師父にお願いしました。

 6日目、私は1時間で1ページを暗唱することができ、 7日目からは、4時間で6ページ出来ました。こうして40日かけて第1講を暗唱すると、後はどんどんスピードが上がり、10日ほどで1講を暗唱することが出来ました。毎日法を暗唱することができ、私はますます楽しくなりました。

 法の暗唱で、心性の向上も速くなりました。私は5カ月かけて『轉法輪』を全部暗唱しました。私自身も不思議だと思いました。師父が私の良くないものを取り除いてくださり、私の知恵を開いてくださいました。そうでなければ、このようなことはあり得ませんでした。師父のご加持に感謝いたします。

 二、法の暗唱で、顕示心と歓喜心を取り除く

 法を暗唱する中で、普段理解しているところはスムーズに覚えましたが、自分の心性と関係ないと思った部分はなかなか覚えられませんでした。これは師父と法に対して敬う心が欠けているのだと分かりました。私は直ちに心を正し、師父の写真の前に跪いて「師父、どんなに難しくても私は必ず続けます」と宣言しました。

 考え方が変わり、分からないところは、繰り返して読むうちに自然と分かってきました。ある日、「真に大法を修める人は心性の向上を厳しく求めれば、この本を読むのも同じ効果があります」[1]を暗唱していた時のことです。自分が26年間も学法し、3つのことも行っていて精進しているように見えていても、大法の要求からかけ離れていることに気づきました。自分にはまだ顕示心や歓喜心、嫉妬心、焦る心、自分を証明する心などたくさんの人心があったのです。長い間修煉しているにもかかわらず、これらの心を触れることも変えることも出来ず、取り除いてもいないのに、よく修めていたと自慢していました。法の暗唱で、私は常に自分の問題を見つけることができました。

 ところで、私たちの学法グループの場所は、私が提供していました。ある日、十数人の同修と一緒に学法している最中に、あわただしいノックの音が聞こえました。窓の横から覗くと、3人の警官がいました。私はすぐに電気を消し、同修たちも心が動じることなく、1時間ほど静かに発正念を続けました。やがて警官らが他の家のドアをノックするのが聞こえ、同修たちは離れました。その3日後、近所の人から「派出所の警官らがここに来て、法輪功学習者がいないかと尋ねましたが、知らない、見ていないと答えました。気をつけてください」と言われました。

 どうしてこのような妨害が起きたのでしょうか? 私は内に向けて探しました。すると、学法の拠点に大法の資料がたくさん保存されており、行き来する同修の数も多く、安全面に注意を払っていなかった問題がありました。師父は「この顕示心理もいろいろなところに現われており、良いことをする時にさえ現われてきます。普段から自分の名誉や利益のために、ちょっとした良いことがあると、それをことさらに言いふらしては、自分がいかにすごいか、強いかを吹聴(ふいちょう)します」[1]と説かれました。師父の法に照らし、自分を証明したい顕示心と褒められたい心が膨張しているのを見つけました。これらの心が妨害を招いたのです。幸いなことに、私は法の暗唱で自分を正し、邪悪を解体することができました。その後、何事もなかったように無事終わりました。

 三、法の暗唱で、深い嫉妬心を見つけた

 法を暗唱する中で、師父は常に深い法理を現してくださいました。私は新しい法理を理解するたびに感動して涙を流し、もっと早く法を暗唱していなかったことが悔しくてなりませんでした。

 20年以上もの間、表面的には同修とうまく協力してきましたが、個々の同修とトラブルが起きると、いつも自分が正しいと思い込んでいました。特に相手が協調人の場合、あらゆる面で最善を尽くすべきだと思い、相手の欠点を探したり、不満を言ったりしていました。これは私の嫉妬心が原因と分かりました。

 ある時、不法に連行された同修の救助をめぐって交流していました。協調人は、私の発言が同修たちの正念を緩ませたと指摘しました。私は「どうしていつも私のせいにするのか?」と納得できませんでした。翌朝、法を暗唱する時も不平不満の気持ちが抑え切れず、今までの不愉快な事が次々と浮かびました。

 「これは思想業の仕業だ」と私はすぐに冷静になりました。「私と同修を隔てるのは思想業で、本当の自分ではない。私は師父のお教えだけに従い、決して思想業を認めず、左右されない」と自分に言い聞かせ、嫉妬心によるものだと意識しました。しばらく発正念をすると気持ちが軽くなりました。しかし、2日と経たないないうちに思想業がまた出てきました。とても頑固で、簡単に取り除くことはできませんでした。そこで私は直接、協調人の同修と交流し、深く隠された嫉妬心を曝け出しました。それ以降、心性の向上につれ、協調人である同修に対する否定的な考えがなくなり、嫉妬心は二度と現れませんでした。

 この事を通して、私は「不平不満を感じて心中穏やかでいられない時は、人心があり、観念があるからだ。自我を放下し、観念を変えなければ向上することはできない」と体得しました。今では、私たちはよりよく協力するようになりました。これは法を暗唱することによって、向上したからです。

 四、法の暗唱で、入静して煉功できた

 私は法の暗唱でたくさんの恩恵を受け、毎日新しい法理が分かってきて、常ににこにこしています。そして、自然に時間を大切にするようになり、細かい時間も無駄にせず法を暗唱することで、雑念が少なくなり、煉功する時に入静できるようになりました。第2式の「法輪樁法」を煉る時は、強いエネルギー場を感じ、坐禅の時は『轉法輪』に書かれた通り、「坐り続けていると、足が無くなったような気がしてきて足がどこに行ったのか分かりません。身体も、腕も、手も無くなり、頭だけが残っています。さらに修煉していけば頭も無くなったような気がして、ただ自分の思惟があるだけで、わずかな意念だけが自分が今ここで煉功していることを知っています」[1]の状態で、とても素晴らしかったのです。

 師父の慈悲なるご加持に感謝します! 私はこの万古の機縁を大切にし、法を暗唱し続け、師父の要求された3つのことをしっかり行ない、師父の救い済度に恩返しをして、師父のご期待に背かないようにしようと思っています。

 正しくないところがあれば、慈悲なるご指摘をお願いいたします。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/9/3/430363.html)
 
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