明慧法会|訴訟を起こすことで法輪功迫害の事実を明らかにする(2)
■ 印刷版
 

 文/山東省の大法弟子

 【明慧日本2021年11月26日】(前文に続く)

 私の夫

 私と夫は、同じ職場で働いていました。ほとんどの人が、私の訴訟で夫が解雇されると思っていました。夫も仕事を失うのではないかと緊張していました。しかし、夫はこの困難な時期を私と一緒に過ごし、私のことを修煉者としてよく分かっていたので、私を見捨てることはありませんでした。他人に「離婚するのですか?」と聞かれたとき、夫は「そんなことをするわけがないでしょう。妻は仕事を失ったのです。もし妻が家族を失ったら、どうやって生きていくというのですか?」と答えてくれました。夫は私が健康で優しいことも分かっているし、子供の育て方や家庭内のこともよくできているから、離婚という選択肢はなかったのです。

 また、夫が抱えているストレスも理解しています。他の同修と私が公開書簡を配布した後、私たちの会社の会議が開かれましたが、ほとんどの人が夫に注目していました。しかし、夫は仕事を続けており、数年の間に何度か昇進もしました。また年収は5万元から25万元に上がりました。同僚や上司からの評判も上々だったのです。それだけでなく、夫はほとんどすべてのお金を私に渡して管理させ、私はそのお金をとても大切に使っていました。その後、私は大きなマンションを購入しました。

 これらのことはすべて法輪大法からの祝福だと思っています。

 師父はこう説かれました。「一人が煉功すれば、一家全員が受益する……」[2]

 実際、当時、夫と一緒に軍から移行した40人余りの人たちのうち、まだ仕事があるのは主人と法輪大法を支持して中国共産党の組織を辞めた1人を含む3人だけであり、他の人は解雇されたり失業したりしていたのです。

 初等裁判所

 多くの裁判官は、法輪大法の事実をこのようにして知ったのです。最初の裁判の前には、被告は法輪功を修煉している私が敢えて彼らを訴えるなんて、とんでもないことだと思っていました。彼らは、私が法輪大法について法廷で言及したら、すぐに連行されると思っていたのです。しかし、そのようにはなりませんでした。

 法廷の裁判官が私を解雇した理由を尋ねたとき、被告の代理人(法務部の社員)は、私が休暇を申請せずに北京に行ったと言いました。

 私は「北京への出張は1日だけでした。従業員行動規約では、15日休むと解雇されることになっています」と説明しました。

 「では、なぜ彼女を解雇したのですか?」と裁判官は被告に尋ねました。

 被告は理由を見つけられなかったので、突然私を指差して「彼女は法輪大法を修煉しています!」と言いました。これは絶対に効くと思ったのでしょう。

 しかし、裁判官は「法輪大法を修煉したからといって解雇されるという法律はあるのですか?」と言って譲らなかったのです。

 被告は「そんな法律はありません」と言ったので、裁判官は「では、該当する法律を探しなさい。それと同時に、彼女の給料を元に戻すように努力してください」と言いました。

 被告は、この結果を予想していなかったのです。裁判の後、法務部の部長は610弁公室に助けを求めに行ったのです。彼らは一緒に訴訟のための追加書類を偽造し、その中には私が署名したことのない署名入りの書類も含まれていました。

 610弁公室が介入したため、2回目の裁判では、裁判官はそれほど勇気がありませんでした。しかし、裁判官は私に、「もしこの事件が法輪大法に関係していなかったら、彼らがあなたをこのように虐待するのは絶対に間違っています」と言いました。結局、裁判官は全体主義体制に屈し、自分の良心に反する不当な判決を下さなければなりませんでした。 

 中級裁判所

 中級裁判所に控訴したとき、裁判官も正直でした。訴状を読んだ後、「よく言ってくれました」と言いました。あなたが法輪大法を修煉しているかどうかは、思想的な問題であり、あなたの仕事とは無関係です」と言いました。そして、訴訟を起こすのになぜそんなに時間がかかったのかと聞かれました。

 私は、ずっと前に、職場の関係者に連絡したことを説明しました。「彼らは『待ってくれ、と言い続け、会議で話し合おう』と言いました」と付け加えました。裁判官は「彼らはあなたを騙しているのですよ。その言葉を信じないでください。私は、あなたが職場に戻ってからも法輪功の煉功を続けられるように、あなたの上司と話をします」と言ったのです。

 「ありがとうございます! 裁判官!」、ある証人は拍手喝采しましたが、被告は頭を下げるしかありませんでした。

 その後、裁判官が私の職場に来て調停をしました。被告は3つの部署の人を送り込み、私に法輪大法の信仰を放棄する声明を書くように求めました。「裁判所も私も、あなたにこれを書いてくれと頼んだわけではありません」と、裁判官は被告の代表者を指して言いました。「彼らはあなたにこの声明を書くように求めています」

 「なぜ書かないのですか? そうすれば、仕事に戻って、また法輪功の修煉をすることができるのですよ」

 私はこう言いました。「法輪功学習者は、『真・善・忍』の原則に従っています。私たちの良心に反して、その原則を放棄するのは間違っています。私たちにそのようなことを強要する人は、結果に直面するでしょう。昔の人は、悪いことをした人は地獄に落ちると言いました。それは本当なのかもしれないです」。被告代表は、ただ笑っていました。

 裁判官は立ち上がってこう言いました。「地獄が存在するかどうかはわからないのですが、人は善い行いをしなければ、地獄に行き着くことになるかもしれません。私は信念を持った人が好きです」

 会場は静まり返り、被告側は何を言っていいのかわからなくなり、そのうちの1人が、裁判所は私に法輪大法の放棄を命じることができるのかと尋ねました。裁判官は「彼女が法輪大法を修煉したいのであれば、それは彼女の選択であり、私たちはそれを変えることはできません」と言いました。

 これは今回の裁判の中で、唯一の公正な判決だったのです。

 (続く

 注:
 [2] 李洪志師父の著作:『オーストラリア法会での説法』
 
  (明慧ネット第18回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/11/13/433168.html)
 
関連文章