新型コロナウイルスに感染し回復した体験
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文/メキシコの大法弟子

 【明慧日本2022年1月19日】本文の著者のサミュエル・アルバラド氏はメキシコのテジュトラン市生まれで、59歳。経営学科を卒業し、現在は妻と息子とメキシコシティで暮らしています。14年前の2007年、彼は法輪大法を修煉し始め、妻と息子は彼の修煉を支持しています。

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 尊敬する師父、こんにちは!

 同修の皆さん、こんにちは!

 私は59歳で、2007年に修煉をはじめました。2007年、幼馴染が法輪大法を紹介してくれ、『轉法輪』もくれました。私は本を読み、煉功に行きグループ煉功にも参加したのですが、修煉しているようで実は修煉していないような状態は10年以上続きました。大法に対して尊敬が欠けていたため、知らず知らずのうちに人生で最も困難な逆境に陥り、死の淵で徘徊するほどの事故が起こりました。

 事故で命を落としそうになった

 2020年1月、私は高さ2メートルの梯子から落ちて、頭を強く打って、半失神状態になりました。病院に送られて、それからの数カ月、ずっと痛かったのです。着地した時の衝撃はとても強く、頭蓋骨を割って私の命を奪うほどの強打ですが、奇跡的に私は回復しました。その怪我は精進しない自分に対する棒喝であり、命は師父によって救われた、と私は思います。

 修煉の道から外れて

 2020年3月、新型コロナウイルスがメキシコで広がった時、私は毎日学法と煉功を続けて、すべては正常でした。疫病の影響で煉功場が閉鎖され、同修たちはSNSで功法を教える実演動画をやり始めました。ある同修はパソコンの設定が分からず、私に助けを求めましたが、私は少ししか手伝ってあげませんでした。その時の私は、利己的で怠けて、同修の困難に対して無関心でした。その後、私はまた大法を離れて、学法も煉功も中止し、常人の状態に戻りました。

 2020年9月初旬、体に違和感がでて、2週間が経ち深刻な状態になったので、救急電話をして救急車で病院に運ばれました。

 悪夢:新型コロナウイルスに感染

 私は新型コロナウイルスと診断され、肺はひどく損傷し、酸素を供給しても呼吸ができないほどひどい炎症でした。医者は私に、肺にパイプを挿入するのが最善の方法だと説明し、毎日私に同意書に署名するように催促しましたが、私はずっと断っていました。

 とても気分が悪くて死にそうでした。病棟では患者の死を目の当たりにしました。パイプを挿入した2日後に死亡した患者もいるし、私と同じようにパイプの挿入を拒否し呼吸困難になった患者もいました。医者が死体を袋に入れる場面も見て、まるで地獄にいるようでした。

 もうすぐ自分も死んでしまうだろうと思いました。その時、師父に助けを求めることを思い付いて、強い信念を持って「法輪大法好、真善忍好」を繰り返し唱えました。自分の過ちが分かって、なぜ新型コロナウイルスに感染したのか分かりました。心から懺悔し、師父に許しと、新しい機会を下さることをお願いしました。発正念をする時、最初の5分間は体、特に肺の部分の浄化に集中しました。ウイルスをすべて取り除くように、私は 「滅」 を繰り返し唱えました。

 師父は「実は、疫病そのものは人心、道徳が退廃し業力が大きくなった人に狙いを定めています」[1]、「人間は、自分自身のここが良くない、改心の機会を与えてくださいと心から神に懺悔すべきです。これこそ対策であり、特効薬なのです」[1]と説かれています。

 師父と大法が私を救ってくれた

 病院で3日目、家族は私に会えないため、携帯電話を届けてきました。話すことさえとても難しいのですが、肺へのパイプ挿入を断ったことを妻に話すと、妻も私の決断に賛成してくれました。妻の応援は遠くからですが、私を大いに励ましてくれました。息子が『轉法輪』を病院に届けてくれた時、主治医は「こんな状況で、本を欲しがる患者はあまりいないね」と言いました。

 私は顔を下に向けるようにと看護師に指示されました。この姿勢は肺の炎症を軽減し、呼吸を促すのにとても役立つそうです。そこで、その姿勢を保ったまま『轉法輪』を読み始めました。息子が届けてくれた枕でなんとか自分を落ち着かせて、体が耐えられる限り、ずっと学法しました。この本を初めて読んでいる感じがして、とても奇妙な体験でした。

 ある日、医師3人が私を診察して、呼吸不全、心臓発作、脳卒中を予防するためにパイプ挿入をまた強く勧めてきました。ある医師が「あなたは、息もできず、お腹が上下して窒息しそうじゃないか」と言って、同意書とペンを私の前に突き出しました。私は「きっと良くなるから、サインするつもりはない」と言うと、彼らは「この病気は治るはずがない」と答え、私は「では、退院した人たちはどういうことですか」と尋ねると、彼らは「それはあの患者たちが回復したからだ」と答えて、私は「私も回復するから」と言いました。彼らは何も言わずに去っていきました。

 奇跡

 ある日の朝、朝食を食べた後、私はうつ伏せになって『轉法輪』を開いて、前日の勉強を続けました。眼鏡をかけて、昨日まで読んだ段落を探したところ、字がぼやけて、内容を全く読めなくなりました。しかし突然、ぼんやりとした中で、はっきりと見える一行がありました。「私はあなたの病気を根本から治した」と書かれています。とても心が震撼されて無限に師父に感謝しました。その後、もう一度その一行を読みたいのですが、どんなに探しても見つけることができませんでした。さらに驚いたことに、『轉法輪』の中にそのような言葉は最初から存在していません。

图:塞缪尔·阿尔瓦拉多(Samuel Alvarado)感谢师父!

師父に感謝するサミュエル・アルバラドさん

 学法と煉功を通じて、徐々に回復

 まだ立てないが少しずつ体を動かせるようになってから、私はベッドの縁に座って法輪大法の第一功法をやりました。上述の奇跡のような体験をした3日後、つまり2週間以上入院した後、「あなたは成功した、もう体にウイルスがない。来週中に退院できる」と教えられました。

 入院18日後にやっと退院しました。退院の時私の車椅子を押してくれた看護師がエレベーターの中で「新型コロナウイルスにやられて亡くなった患者をさっき一人見送った。あなたは病魔に打ち勝った人だ」と言ってくれました。病魔に勝ったのは自分がどれほどすごいからではなく、偉大な師父に救われたからだと私は思いました。

 退院後も体が弱くて自由に動けなくて、酸素吸入を2カ月続けました。その間、私は法を学び続けました。街に出られるようになってからまずグループ煉功点に参加しました。

 煉功点に着いた瞬間、入院中の憂鬱が一掃し大きな安堵感がして、これからの人生もきっと大きく変わると思いました。師父に限りなく感謝しています。思い出すと涙が溢れます。今回の感染と回復の経験が私に与えた教訓とは、修煉するには師父と大法を敬う気持ちが不可欠で、正念を持って正しく行なわなければならないということです。

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『理性』

 (2021年メキシコ法輪大法修煉体験交流会の原稿)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/12/25/435227.html)
 
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