チベット高原出張時の煉功についての心得
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2022年9月5日】今年、海抜4000メートル近くのチベット地区に出張しました。前に行った同僚の何人かは、ともに高山病に罹り、頭痛、めまい、不眠などがあって、酸素吸入が必要でした。私も高原に着いた途端に頭痛がしました。同僚がコーラを買ってきて、夜、目が覚めて眠れなくなったらこれを飲むようにと教えてくれました。

 頭に鈍い痛みがありますが、ひどくはありません。酸素を吸わないかと聞かれたり(岩弁慶:いわべんけい)という漢方薬を飲むと症状が緩和できるとも教えられました。岩弁慶を調べてみると、確かに血行促進の効果があるようですが、自分は修煉者でこんなものを飲まなくても良いと思って、コーラを数口飲んで早く寝ました。朝起きても頭が痛いので、どうしたものか? それは煉功をする事なのです。明慧ネット上の修煉体験を見ると、病業の中にいる同修はいずれも魔難の中で学法と煉功を続け、内に向けて探して体を回復させたようです。

 私は出張が多くて、同修と一緒に煉功することはほとんどありません。基本的に一人で煉功していますが、毎日五セットの功法を全部やる日があまりなく、三セットをやったり、四セットをやったりします。どうして毎回全部やらないのかというと、自分の体が何も感じ取れなくて、煉功中に雑念が多いのも原因の一つです。しかしその日の朝、動功をやったら頭痛が完全になくなりました。第二功法をする前にまだ頭が痛かったのですが、それ(站椿)が終わると、頭痛はすっかりなくなりました。

 日中に仕事を終えた後、また頭痛がしました。翌朝煉功を続けると、効果がすぐ現れて、昨日と同じく站椿が終わった後に頭痛が消えました。普段は煉功をしても体に変化を感じませんでしたが、チベット高原に来てみると、とても効果がありました。同修にこのことを伝えたら「これはあなたによく煉功するようにと促しているのです」と言ってくれました。

 また別の出張の時、寝台列車の中で30代の若者何人かに会いました。中の一人は形意拳(けいいけん)を習っており、それで生計を立てて、武術館で働いています。彼は私が両足を組んで坐っているのを見て、体に何か特別な体験がないかと聞きました。私は「特にありません。我々の一門は最初からこのように足を組んで煉功するのです」と言いました。彼はこんな体験を教えてくれました。彼はある日、形意拳を練習する時に、両手が動いていると同時にまた目に見えない2本の手(私は、別の空間の手だと思う)があることを感じました。とてもはっきりと感じたので、絶対に幻覚などではなく、そのことは衝撃的であり、それから彼は別の空間、魂、元神などの存在を信じるようになりました。

 彼は自分の先生に別の空間に手が現れたことを話すと、先生は彼の基礎がしっかりしていると言って、彼に両足を組むことを教えました。彼はこれまで両足を組むことを知らなくて、同門の兄弟子からも聞いたことがありません。根基が良いのか、或いは何かの縁があるのか、いずれにして先生は彼に両足を組むことを教えました。そのため、私が足を組んでいるのを見て、彼は私を「普通の人ではない」と思ったのです。私は煉功の最初から両足を組むと言ったので、彼は不思議そうな表情を浮かべました。

 後で『大円満法』を調べたら、中に「神通加持法は中乗以上の功法に属する。元は密煉の法に属した」 [1]、「第五式の功法は神通加持法と言う。この功法は高い次元の修煉のものであり、過去私が独修したものであるが、変えずに皆さんに持ち出した」 [2] と書いてありました。つまり、他の門派では弟子を選んで伝え、単独に秘密に伝えるものを、師父は私たちに全部教えてくださいました。

 この文章を書いている時、ますます法輪大法の尊さを感じました。自分は精進が足りなくて、煉功も怠けていて、修煉当初のやる気を感じなくなり「三つのこと」もしっかり行っていませんでした。文章を書き出す事で、これからはしっかりと学法・煉功をし、師父の慈悲なる救い、済度に応えられるように精進し、自分を励まそうと思いました。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『大円満法』「二、動作の図解」
 [2] 李洪志師父の著作:『大円満法』「三、動作の仕組み」

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/5/8/442147.html)
 
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