【明慧日本2024年10月19日】甘粛省白銀市在住の法輪功学習者(以下、学習者)・廖安安さん(88歳女性)は2023年9月、法輪功を実践したため、当局に懲役6年9カ月の不当判決を言い渡された。廖さんが健康問題で苦しんでいるにもかかわらず、警察は年配の廖さんに対する嫌がらせを続けた。法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。
事件の経緯
2022年1月14日、廖さんは別の学習者の自宅で不当連行された。その夜、警察の尋問中に廖さんは緊急の症状を呈し、白銀市第一人民病院に緊急搬送された。廖さんの息子が到着するとすぐに、警察は立ち去った。
救急チームが2時間以上治療した後、廖さんの容態はようやく安定した。救急の医師らは入院治療を勧めたが、息子には治療費が払えず、廖さんを家に連れて帰ることになった。廖さんは2014年に信仰を理由に不当連行された後、年金と医療保険が打ち切られた。それ以来、廖さんの家族は生活費をやりくりするだけでも苦労しており、ましてや余分な費用を払う余裕などない。
2023年3月30日、白銀区裁判所の職員2人が廖さんの自宅を訪れ、廖さんがオンライン裁判に参加できるようコンピューターをセットアップした。廖さんは医療上の緊急事態から回復しておらず、依然として寝たきりの状態だったため、職員らは遠隔審理を手配した。
9月5日に、他の裁判所職員2人が、廖さんの自宅に判決を伝えた。廖さんと同居している息子は、裁判所が母親に新たな懲役3年9カ月に加え、2度目の懲役刑の残り3年間を再服役するよう命じたと聞いて激怒した。
11月7日、白銀区公安局の警官7、8人がやって来て、廖さんの息子に母親を病院に連れて行くよう告げた。息子は「病院に送られるか刑務所に送られるかはあなた達の問題であり、私は協力できないし、母も病院に行くことに協力するのは不可能です」と言った。
その後、警官らが廖さんの寝室に入り、名前を呼び続けたが、廖さんは目を固く閉じて無視した。数分待った後、彼らは黙って廖さんの寝室を出た。そして警官7、8人は外で話し合っていたが、静かに帰った。
警官らはその後も廖さんに嫌がらせを続け、2024年5月からは少なくとも月に2、3回は嫌がらせを続けた。7月、警官が来た時、廖さんはドアを開けることを拒否し、8月になっても警官は戻ってこなかった。しかし9月初旬、居民委員会の職員は廖さんの息子に電話をかけ、ドアを開けるよう命じ始めた。息子が従わなかったため、彼らは廖さんの息子に母親のビデオを撮って事務所に送るよう命じた。息子はその命令も無視した。再び電話をかけてドアを開けるよう求めたところ、息子は電話を切った。彼も廖さんも、今や絶え間ない嫌がらせに怯えながら暮らしている。
過去に受けた迫害
廖さんは白銀市裁判所に3回不当判決を言い渡された。
1回目: 2008年8月18日、廖さんは当局に連行された後に懲役5年の不当判決を宣告された。甘粛省女子刑務所に拘禁された。
2回目:2014年9月19日、廖さんは当局に連行された後に懲役5年の不当判決を宣告された。健康上の理由により、最後の3年間は刑務所外で服役することが認められていた。
3回目:2022年1月14日、廖さんは当局に連行された後に懲役3年9カ月の不当判決を宣告された。しかし今回、裁判官は廖さんは2度目の刑務所外で3年間の服役と3度目の刑期を合わせて6年9カ月の服役するよう命じた。
廖さんは白銀市中級裁判所に控訴したが、裁判所は原判決を維持する判決を下した。