人心で魔を招き入れることはやめよう
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 文/アメリカの大法弟子

 【明慧日本2025年2月5日】ここ最近、私はいろいろなところからメディアに関する話を耳にします。どうやら、メディア内部に数百人もいるあるグループチャットが存在していましたが、一部の人によって内部対立を起こしたために、結局は解散となってしまったということです。

 翌日、私は突然、ある人物によって「修煉交流会」というグループに入れられたことに気付き、その人物とは全く面識がなく、数年前に何かを聞かれたことがあったということを思い出しました。グループに入ってみると、私が知っている何人かのメディア関係者も中にいることが分かりました。「これが恐らく、その解散となったグループかもしれない」と推測し、その人物に電話をかけ、「なぜ私をこのグループに入れたのですか?」と尋ねました。彼女は、メディアに関する話を聞いたので、そのことを伝えたいと思っている、また、誰々が証拠を持っている、誰それがスパイだ、などと答えました。

 「あなたはメディアに携わっていますか?」と私が尋ねると、彼女はいいえと答えました。私は「私も今、メディアの人間とは言えません。私たちは2人ともメディア内部の人ではないので、こういったことには関わらない方がいいと思います」と、自分の考えを伝えました。その後、私はグループ内で「このようなグループを再び作るべきではないこと、重大なことがあれば明慧ネットを見るべきだと、そしてスパイや卑しい鬼たちが唆して魔を招くことがあるので、それらに活動の場を与えるべきではない」とのコメントを残し、そのグループを退出しました。

 午後、同じ日に今はもうメディアには関わっていない別の人物から電話があり、口を開くやいなや、またもメディアに関する話で、「ある人(その人ももうメディアには属していない)がいわゆる証拠を持っている、証人もいる、誰それがスパイだ」といった内容でした。私は厳粛な口調で彼にこう言いました。「あなたはもうメディアにいないので、こういった情報を軽々しく信じたり広めたりしないでください。しかも、その手に入れた『証拠』は、中共のスパイが不和を煽るために意図的にリークしたものではないことを誰が保証できますか?」

 実際、スパイの扱い方に関して、師父は説法の中で既に明確に述べられています。私たちも法を師として、その教えに従い行動してきました。数年来、中共のスパイはさまざまな反共団体の解体に成功しましたが、法輪功学習者やその関連プロジェクトに対しては思い通りにはできませんでした。それは、大法弟子が常に修煉者の心構えで問題に対処してきたからです。まず、私たちはスパイの存在を恐れていません。たとえ誰それに問題がありそうだと疑っていても、警戒して活動の場を与えないようにすればいいのです。相手があからさまに悪事を働き始めていない限り、私たちは直接指摘することもなく、裏で手を組んで「スパイを捕まえる」ようなことは尚更しません。

 事実上、中共のスパイがもっとも望んでいるのは、皆が一斉に「スパイを捕まえよう」とすることです。あなたが捕まえようとすると、スパイはあなたに逆ねじを使って、混乱と内部対立を引き起こすことができるからです。そして、スパイにできる最大の破壊作用は、まさに内部対立を通じて全体を分裂・崩壊させることにあります。ですから、大法弟子はどんな状況に直面しても、法を師として対処すべきです。たとえ誰かがスパイだと思ったり分かったりしても、冷静さを保ち、慈悲の心で相手に接し、闘争心を持たないようにすべきです。そうすれば、スパイは不和の種をまき、対立を引き起こす目的を達成できなくなるのです。

 一部の人が排斥されているという噂があります。一言で言えば、それは師と法を堅く信じていないことだと思います。どんなことが起きても、結局のところ、それは師父が私たちを成就させるためのことではないでしょうか? 師父はすべてのことを知っており、私たち1人1人の言動を見極められているのです。どうして闘争心を抱く人、または邪心がある人に振り回されて、怒りや不満を感じたり、さらには不適切な行動を取ろうとするのでしょうか?

 師父はスパイに当たる説法、プロジェクトの第一責任者との向き合い方に関する説法を説かれ、さらには学習者の中には「君側の奸を除く」という世俗的な考えがあることについても触れられました。私たちは冷静になり、もっと法を学ぶべきであり、事をなすことを修煉とみなしてならず、完全に人心で問題を判断することを尚更してはいけません。そうでなければ、終いには全体に妨害をもたらし、自分自身をも台無しにしてしまう結果になるのです。

 最近、メディアは中共が海外で破壊活動を企てていると頻繁に報じています。実際、中共はこれまで一瞬たりとも静かにしていたことがあったのでしょうか? 多くの大法弟子はこのことを心配し、中共のスパイが内部で破壊工作をしていると聞くとすぐ不安になり、「スパイを捕まえよう」と思い立ちます。しかし、時にはまさにその人心が、魔を招き入れているのです。人心をもって、この世でもっとも邪悪な魔である中共と戦うことができるのでしょうか?

 法難は決して法そのものの難ではなく、大法弟子の人心が取り除かれていないことによってもたらされる難だと私は悟りました。私たちは絶対に自分を中共と「闘う」ための政治闘争に身を投じてはなりません。私たちの使命は人々を救い、迫害の実態を伝え、その過程で自身を修め、より良い結果を出せるようにすることです。

 常人の思惟や常人がよくする「闘争」に絶対に陥ってはいけません。現れた問題に対して、修煉者は常人の心で対処してはなりません。強すぎる心は妨害を招きやすく、邪悪に利用されてしまえば、取り返しのつかない損失をもたらしてしまうのです。

 師父に感謝し、同修の皆さんに感謝します。妥当でない部分があれば、慈悲なるご指摘をお願いします。

 【修煉者間の理性的交流は、通常、個人のその時の修煉状態の中での認識に過ぎず、善意の交流を通じて共に向上しましょう】

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/2/2/490287.html
 
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